今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。伊勢路で8年ぶり3度目の優勝を狙う青学大は大会前日の10月31日、名古屋市内の競技場で最終調整を行った。

 青学大は今年1月の第102回箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を果たしたが、今季初戦の出雲駅伝(10月12日)ではまさかの関東勢最下位の11位。巻き返しを図る全日本大学駅伝に向けて選手8人ちょうどで現地入りした。

 前日の監督会見で原晋監督(59)は3大駅伝前の恒例として「やるぜ大作戦」を発令。「出雲駅伝ではまさかの結果となりましたが、青山学院大学はこのまま終わりません。優勝を目指します。出雲で関東勢最下位のチームが何を言っているんだ、と思う方もたくさんいるでしょうけど、全日本大学駅伝では『やるぜ』という強い気持ちを持って臨みます。名付けて『やるぜ大作戦』です」。原監督は声高々に宣言した。

 監督会見で原監督は、相変わらず舌好調。「現地には8人しか来ていません。当日変更もありません」と明言した。早大の花田勝彦監督(55)が「11人が現地入り」と明かすなど、多くのチームが補欠選手を3人ほど帯同させている中で、青学大の原監督の思いきった采配は異例だ。

 前日の最終調整で、8区(19・7キロ)の鳥井健太(4年)が一瞬、足を滑らせ、原監督をヒヤリとさせた。「(選手寮がある東京の)町田から中村海斗キャプテン(4年)を呼ばなければいけないか、と思ったけど、鳥井に全く問題なく良かったですよ」と笑顔で話した。

 流れを決める1区(9・5キロ)は2年連続で榲山一颯(すぎやま・いぶき、2年)が担う。昨年は区間12位ながら区間賞とは8秒差で踏ん張った。1年前の経験を生かして先陣を務める。

 2区(11・1キロ)は原監督が「駅伝男」と呼び、勝負強い石川浩輝(2年)が走る。

 序盤の重要区間の3区(11・9キロ)には学生3大駅伝デビュー戦となる松田煌希(3年)が出場する。

 昨季までの大エースだった黒田朝日(22)=現GMOインターネットグループ=の弟・然(3年)が4区(11・8キロ)。2年前も4区登録されたが当日変更で兄の朝日に交代。その兄は区間新記録をマークした。宿命の区間で勝負する。

 5区(12・4キロ)は主力のひとりの小河原陽琉(3年)。

6区(12・8キロ)は前回、区間賞の飯田翔大(かいと、3年)が切り札として出陣する。

 エース区間の7区(17・6キロ)は平松享祐(4年)、最長の最終8区(19・7キロ)は鳥井健太(4年)が登録された。終盤の長丁場は最上級生に託された。

 全日本大学駅伝に出場する選手8人を池沢悠冬(はると)主務(4年)らマネジャーがサポート。全日本組以外の選手は、第103回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて練習を重ねている。

 いよいよ明日に迫った全日本大学駅伝は、出雲駅伝で18年ぶりに優勝した早大、同2位の国学院大、同4位の順大、スピードランナーがそろう中大が優勝争いの軸になる。出雲駅伝では関東最下位の11位に終わった青学大は伊勢路で巻き返しを図る。前回大会覇者で全日本大学駅伝で最多の17回優勝の駒大、駅伝巧者の創価大、帝京大も流れに乗れば上位争い、あるいは優勝争いに加わる力がある。約2週間前の箱根駅伝予選会(17日)でトップ通過した東洋大、2位の中央学院大、3位の東海大など予選会組は疲労回復が鍵になる。

 青学大の全日本大学駅伝区間登録は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)榲山 一颯(2年)

▽2区(11・1キロ)石川 浩輝(2年)

▽3区(11・9キロ)松田 煌希(3年)

▽4区(11・8キロ)黒田  然(3年)

▽5区(12・4キロ)小河原陽琉(3年)

▽6区(12・8キロ)飯田 翔大(3年)

▽7区(17・6キロ)平松 享祐(4年)

▽8区(19・7キロ)鳥井 健太(4年)

▽補欠        中村 海斗(4年)

           佐藤 愛斗(3年)

           神邑 亮佑(2年)

           前川竜之将(2年)

           古川 陽樹(1年)

 全日本大学駅伝は10月7日に選手16人を登録。その中から10月29日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。

レース当日の11月1日の午前6時10~30分に区間登録選手と補欠登録選手を交代できるが、青学大の原監督は「変更なし」を明言した。

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