◆フェンシング◇全日本選手権個人戦 最終日 (1日、東京・駒沢体育館)

 男子フルーレが行われ、松山恭助(JTB)は準決勝で、初優勝した飯村一輝(NTT)との24年パリ五輪団体金メンバー同士の対決に10―15で敗れ、3位だった。ポーランド代表経験があり、現役選手として活躍する妻・アレクサンドラが、欧州で試合が続くため、来場できなかったが、母国から時差8時間も苦にせず、生配信で見守ってくれた。

「早くに起きて見てくれた。僕が思いきりできているのを同じようにポジティブに捉えてくれた」とうなずきつつ「負けた後は残念な気持ちが大きかった」と悔しさをかみ締めた。

 約半年前の春先に利き腕の左手首を痛めていた。「だましだましやっていた」と上から突く場面など痛みを抱えながら試合に出続けてきたが、今大会前に関節を安定させる注射を打ち、痛みは軽減。この日初戦から勢いよく向かってくる若手との対戦が続いた中で「久々に思い切りやれたので、一日、ゲームを楽しめていた。調子がいい感じで、納得がいくフェンシングができた」と、スタイルを取り戻し、内容には手応えを得ていた。

 パリ五輪団体で悲願の金メダルに輝いた後、昨年8月にポーランドの女子フルーレ選手のアレクサンドラとの結婚を発表した。結婚生活は日本でスタートさせたが、2人とも現役選手で活躍中で多忙だ。松山は国際大会で世界を飛び回り、妻も母国に一時帰国し、大会に出ることもある。「会えていない時も毎日電話はしていて、頻繁に連絡は取っています。次は来週ぐらいに会えるかな」とほほ笑み、夫婦の絆は強固だ。

 人生のパートナーとなって、2人の中で夢ができた。

「最終的には2人で五輪に出られたらいいな、そこが一番」と松山。団体連覇が懸かるロサンゼルス五輪まで約1年8か月。夫婦で高め合い、夢舞台を目指していく。

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