杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。


6月7日(日)の放送テーマは、「あなたの情報、大丈夫? 個人情報を考えよう」。個人情報保護委員会事務局 総務課広報室の金澤理乃(かなざわ・りの)さんから、個人情報を扱う際に気を付けるポイントなどについて伺いました。

あなたの「個人情報」は守られてる?“これくらい大丈夫"は危険...の画像はこちら >>

(左から)松井玲奈、金澤理乃さん、杉浦太陽



◆個人情報保護委員会の役割とは?

私たちは、日常生活のなかで名前や住所、生年月日、メールアドレスなど、さまざまな個人情報を扱っていますが、その取り扱いには注意が必要です。インターネット上のサービスを利用する際には、個人情報の入力を求められる場面が少なくありません。特にSNSを利用する際は、一緒に写っている人の了承を得た写真のみを投稿したり、背景から居場所が特定されないように心がけることが求められます。

また、一つひとつの情報だけでは個人を特定することは難しくても、複数の情報が組み合わさることで特定される場合があります。そして、知らないうちに情報が悪用されれば、迷惑メールの増加、場合によっては犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクも考えられます。そのため、個人情報の重要性を理解し、慎重に取り扱うことが大切です。金澤さんも「個人情報の利活用によって暮らしは便利になる一方で、不適切な取り扱いは大きな問題につながる」と説明します。

金澤さんが所属する個人情報保護委員会とは、個人情報保護法に基づいて設置された国の行政機関で、私たちの個人情報が適切に利用されているかを見守ったり、企業や行政機関、独立行政法人、地方公共団体などが法律に沿って個人情報を取り扱っているかを確認したりして、必要に応じて指導や注意を実施したりしています。また、相談対応や学校への出前授業などの啓発活動にも取り組んでいます。個人情報保護法やマイナンバー法に基づき、国民の権利と利益を守る役割を担っています。


◆“個人情報”って何?

そもそも“個人情報”とは何を指すのでしょうか。金澤さんは「『生存する個人に関して、それによって誰のことかが分かる情報』のことです。例えば、氏名や顔写真のように、それだけで『この人だ』と分かるものはもちろん、生年月日や住所のように、氏名など、ほかの情報と組み合わせることで分かるものも個人情報に含まれます」と解説します。

また、その情報だけで特定の個人を識別できる番号や記号を「個人識別符号」と呼びます。マイナンバーやパスポートの番号のほか、基礎年金番号、運転免許証番号、顔認証データ、指紋認証データなどもこれに該当し、個人情報として保護されています。

さらに、個人情報のなかには「要配慮個人情報」と呼ばれるものがあります。これは、不当な差別や偏見などの不利益が生じないよう、特に慎重な取り扱いが求められる情報のことで、病気にかかった経歴や健康診断の結果、犯罪の被害を受けた事実などがこれに該当します。個人の尊厳や権利に深く関わるため、法律によって特別な配慮が必要な情報として定められています。

◆個人情報を扱う際に心がけることは?

では、自分の個人情報を守るために、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?まず、金澤さんは「個人情報保護法」について、「私たちが安心してサービスを利用できるように、企業や団体などが個人情報をきちんと取り扱うためのルールを定めた法律です。ただ、守るのは企業だけではありません。個人事業主として個人情報を扱う方をはじめ、自治会やPTA、同窓会、サークルなどの活動で名簿やデータを取り扱う場合にも、同様の配慮が求められます」と解説します。

そのルールの1つとして、個人情報を集める際は「何のために使うのか」をあらかじめ決めて、本人に知らせる必要があります。
そして、その目的の範囲内で使うことが大原則です。

私たちがインターネット上のサービスを利用する際には、個人情報の入力後に利用規約や個人情報の取り扱いについての同意を求められることがあります。その規約には、取得した情報をどのような目的で利用するのかが記載されています。「『“キャンペーン情報”や“レビュー投稿のお願い”がダイレクトメールで届く場合があります』といった文章が書かれているケースもあります」と金澤さん。つい内容を確認せずに同意してしまいがちですが、自分の情報がどのように使われるのかを理解するためにも、規約にはしっかり目を通しましょう。

また、個人情報保護法では、個人情報を含むデータを第三者へ提供する際、原則として本人の同意を得ることが求められています。例えば、同窓会の名簿を管理している人が、別の同級生から「連絡先を教えてほしい」と頼まれた場合、本人の了承を得てから連絡先を伝える必要があります。これは法律上のルールであるだけでなく、相手との信頼関係を守るうえでも大切な配慮です。SNSのアカウント情報など“これくらいなら大丈夫”と思ったものだとしても、本人の許可なく他人に伝えることは避けましょう。

金澤さんは、自分自身はもちろん、他人の個人情報を取り扱う際に心がけてほしいこととして「よく確認すること」「よく考えること」と挙げ、「入力しようとしている情報が、そもそも個人情報にあたるのか、その情報を提供して問題ないのか、教える前にひと呼吸置いて考えてみてください」と強調します。ちょっとしたことでも、一度立ち止まって考えることが大切です。

なお、6月22日(月)~28日(日)の1週間は「個人情報を考える週間」です。
今年度のテーマは「AI時代におけるプライバシー保護」で、期間中は駅や空港、商業施設などでポスターやデジタル広告を活用した広報活動がおこなわれる予定です。最後に金澤さんは、「個人情報は、あなた自身を守る大切なものです。安易な“大丈夫”は、思わぬリスクにつながることもあり得ます。だからこそ、日頃から意識して大切に扱っていきましょう」と話していました。

番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「個人情報の保護」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“これも個人情報って知ってる? マイナンバー・パスポートナンバー・顔写真・住所・電話番号”と注目ポイントを挙げます。続いて、杉浦は“個人情報 慎重に扱ってね”とスケッチブックに書き、「個人情報について詳しく知りたい方は、個人情報保護委員会のWebサイトをご確認ください。個人情報に関するパンフレットや動画などもチェックできます」とコメントしました。

あなたの「個人情報」は守られてる?“これくらい大丈夫"は危険…身近に潜むリスクと注意すべきポイントを解説

(左から)松井玲奈、杉浦太陽



<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm
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