新型コロナの流行で、おうち時間が増えたのは大人だけではなく子供も同じ。家にいる間の子供の楽しみは、もっぱらYouTube!という家庭も多いのではないでしょうか。



今回ご紹介するのは、YouTubeを子供に見せていたところ、思わぬところで家計に響いたという家族のお話。子供にYouTubeを見せている家庭にとっては、明日は我が身!?なエピソードから、子供とのルール作りや子供にお金について教えることの必要性について考えていきます。



■おうち時間を平和に…YouTubeが大活躍!



都内に住むHさん(35歳・女性)は、8歳と6歳の女の子のママ。普段は営業事務として働いていましたが、新型コロナの流行を機にライフスタイルに大きな変化があったと言います。



「コロナの流行で夫と私が在宅ワークになった時期と、子供の小学校が休校になった時期が重なり、家の中はもう地獄のようでした。退屈してイライラをぶつけてくる子供たちと、なんとか静かにさせて仕事をしたい夫と私……。限界を感じて、それまであまり見せていなかったYouTubeを見せるようになったんです。一度YouTubeを与えると、嘘のように画面に集中して静かにしている子供たちを見て、びっくりしました。それと同時に、YouTubeがある時代でよかった……と思いましたね」



YouTubeの力を借りて、なんとか在宅勤務ができる環境を整えたHさん。思うように外出できない日々も、YouTubeがあったから乗り越えられたと教えてくれました。



■「誕生日プレゼントにはこれ!」想定外の高額品に驚愕



子供がYouTubeを見始めてから、数か月。Hさんの長女の誕生日が近づいてきました。

誕生日プレゼントは何がいいか聞いてみると、思いもよらないものをリクエストされたそうです。



「『L.O.L.サプライズ!のグランパーが欲しい!』と言われたので調べてみたら、値段を見てびっくりしました。なんと、2万6400円もするんです! しかも、トイザらスとAmazon限定販売。コロナでおもちゃ屋さんにも何か月も行っていないのに、こんな高額でテレビCMもやっていないようなおもちゃをどこで知ったのか……そう、YouTubeだったんです」



「L.O.L.サプライズ!」とは、世界で5億体以上を売り上げている大人気の人形で、日本ではタカラトミーが販売しています。リカちゃん、ぽぽちゃんといった従来の女の子向けの人形とは一線を画すワイルドな風貌で、日本でもたちまち人気となりました。



「L.O.L.サプライズ!グランパー」は、人形を使って遊ぶことができるキャンピングカー型のおもちゃのこと。キャンピングカーの内部を開くと、人形用のプールやDJブース、滑り台まで設置できるというこだわった作りで、付属品もたくさんセットされています。



Hさんの長女は、YouTubeのおもちゃ紹介チャンネルや、キッズYouTuberチャンネルでこのグランパーのことを知ったようでした。次から次へと出てくるサプライズな仕掛けに、「これ、欲しい!!」と、ひとめぼれしたそうです。



■「ルール作り」と「お金の教育」のきっかけに



思わぬ形で、高額なプレゼントを要求されたHさん。どのように対処したのでしょうか?



「恥ずかしながら、第一声は『こんな高いもの買えないよ!』でした。私たち夫婦の感覚では、子供の誕生日に2万円台は高すぎます。

ただ、子供に買わないことを納得させられる合理的な理由も見当たらなくて……コロナで子供もたくさんの我慢を強いられているのを見てきたので、余計に。そこで、ルール作りと、お金についてよく考えてもらう機会を持ったんです。よく話し合って、大人も子供も納得できたら、買おうということにしました」



Hさん夫婦はまず、グランパーを買うにあたっての約束を決め、全部守れるかを一緒に確認していったと言います。



「グランパーには、たくさんの小さな付属品があります。ちゃんと片付けをしなければ、すぐなくしてしまうことは目に見えていたので、必ず片付けるという約束をまずしました」



高額で魅力的なおもちゃだけに、遊ぶなかで起こりそうな人的トラブルについても予防することを考えたそうです。



「今回グランパーを欲しがったのは長女ですが、次女とも共有して遊ぶことも約束。これで、おもちゃをめぐるけんかも避けられそうです。グランパーは高額なうえに、サイズも大きいので、友達に見せたい気持ちもあるかもしれないけど、家から持ち出すのは禁止、もし家に呼んだ友達と遊んでいて壊されても文句は言わないことも約束しました。大切にしていなかったり、飽きたりしたら、私がフリマサイトで売ることも子供と約束。これで、2万6400円が無駄になる確率はだいぶ下げられました」



さらに、2万6400円がどれぐらいの価値があるものなのかを子供たちに教えたそうです。



「『よく食べているポテトチップスが1袋だいたい100円ぐらい。今欲しがっているグランパーはポテトチップスが264個買えるぐらい高いってことだよ。

お母さんが1時間働いて会社からもらえるお金がだいたい1,000円ぐらいだから、グランパーを買うためには、休むことなく丸1日以上働かなければならない』っていう具合に、お金の価値や、お金を得るためにはどれぐらいの労働が必要かということを教えました。どこまで理解できたかはわかりませんが、真剣に聞いてくれていたので、何かしら響いたと信じています」



このような行程を経て、結果的にグランパーを購入したHさん。



「甘いと思われるかもしれませんが、子供が喜んでいる顔を見ると、やはりうれしくて……。今のところ約束も守ってくれているので、少しでも勉強の機会になったのならよかったです」と教えてくれました。



■影響力が大きいYouTube、うまく付き合っていきたい



おうち時間を親子ともに平和に過ごすために、使えるサービスや頼れるデバイスはどんどん活用したいこの頃。良くも悪くも影響力の大きいYouTubeとは、上手な付き合い方を考えておきたいものです。



Hさんのように、子供の学びの機会に変えるのもアリ。「ネットは子供に有害!」とひとくくりにしてしまうのではなく、それぞれの家族のペースで付き合っていく方法を模索していきたいですね。



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