円安傾向が続き、クロス円はトルコリラを除き全般的にプラス収益です。特に豪ドルやメキシコペソなど、金利差を活かした運用が好調でした。
トランプ大統領は米イラン紛争において決定的な勝利を求めているように見えます。しかし、もはや簡単な選択肢は残されていないと考えるべきでしょう。もし有効な手段があるなら、すでに実行されているはずだからです。
この地政学リスクの長期化は、ファンダメンタルズに基づく投資判断の難しさを改めて示しています。 市場は実体経済よりもニュースの見出しに敏感に反応し、1日のうちに何度もポジションをリセットせざるを得ない状況が続いています。その結果、最も大きな利益が出た翌日にはすぐに最大の損失を被り、その逆もまた然りという、激しい値動きに見舞われています。紛争が長期化の様相を示すにつれ原油価格の高止まりに対する確信が徐々に強まり、当初あった楽観的な見方は後退しています。こうした混乱の持続が、投資家の判断を難しくしています。
今、いちばん強い通貨はどれか
FX市場はどうなっているでしょうか?「有事のドル買い」、「安全通貨のスイスフラン買い」、「円は最弱」などがよく語られるテーマになっています。しかし、しかし、今回のデータを見る限り、どれも正解ではありません。
通貨「強弱ランキング」(01/02 ~ 04/24)
この「強弱ランキング」表では、円を基準の0.0%に置いて作成しています。
有事に強い通貨は「豪ドル」
豪ドル高の背景には、明確なファンダメンタルズがあります。主要中銀が政策金利を据え置くなかで、RBA(豪準備銀行)は一足早く利上げに踏み切りました。利上げするということは、豪経済が金利上昇に耐えられる強さを持っていることでもあります。日銀がインフレを認識しながらも、経済の悪影響をおそれて利上げに踏み切れないこととは対照的です。
そして、豪州は世界最大級のLNG輸出国だということも重要な要素です。米イラン紛争の長期化により、エネルギー価格は高止まりする状況で、その恩恵を受けているのが資源国通貨の豪ドルです。市場は、「有事のドル買い」よりも「有事の豪ドル買い」を優先していることになります。
強い通貨を買い、弱い通貨を売る
通貨トレードの基本は、「安く買って高く売る」か「高く売って安く買う」ことと、「強い通貨を買い、弱い通貨を売る」ことです。
上のランキング表のデータは、円を基準に置いているので、円の強弱は「変化率の逆数」で表現できます。円は豪ドルに対して8.9%の弱さです。ところが豪ドル(最強)とトルコリラ(最弱)の差は11.5%以上あります。
通貨ペア別の戦略ランキング
中リスク・中ボラティリティの安定型
テーマ型
まとめ
今年これまでの時点で一番強い通貨は、「有事のドル」でも「安全通貨のスイスフラン」でもなく、「豪ドル」であることをデータは示しています。円はほぼ最弱です。しかし、それよりも弱い通貨がトルコリラでした。したがって豪ドルとトルコリラの組み合わせが最も強いトレンドを形成していることになります。このレポートは、豪ドル/トルコリラのポジションを推奨しているのではありません。しかし、ドル円以外に目を向けることでトレードチャンスが広がる可能性があることは事実です。
(荒地 潤)

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