
2022年以降の本運用に向け、課題を抽出します。
茨城交通は2020年11月26日(木)、茨城県日立市内で運行される「ひたちBRT」において、一般乗客の利用も可能な、自動運転バスの実証実験を行うと発表しました。
日立電鉄の跡地を転用した「ひたちBRT」のバス専用道(画像:国土交通省)。
「ひたちBRT」は、2005(平成17)年に廃止された日立電鉄線の廃線後の一部をバス専用道に転用し、2013(平成25)年に開通したバス路線です。2020年11月現在、旧久慈浜駅~旧河原子駅間の約6kmがバス専用道として整備済みで、将来的に旧河原子駅~旧鮎川駅まで延伸される予定です。
実証実験は、バス専用道を含むおさかなセンター~多賀駅前間の約9kmの全線で行われます。2022年以降の本運用に向け、他の車両や歩行者が混在する環境での自動運転の課題を抽出します。
実験期間は2020年12月5日(土)から2021年3月5日(金)まで(年末年始は運休)。既存のひたちBRTのダイヤとは別に、往復計8便が自動運転バスとして設定されます。
今回の実験では一般道路も自動運転で走行します。専用道と違い対向車や横断歩行者も想定されるため、見通しの悪い交差点に路側センサ「LiDAR」やカメラを設置。接近車両を路側装置が検知し、バスに情報を伝えることで、車両の死角をカバーします。

自動運転バスに用いられる特別デザイン。魚が群れとして自律しているイメージ(画像:日立市自動運転プロジェクト)。