毎年恒例になっている、東海道新幹線の工場公開イベント「新幹線なるほど発見デー」。今年は非常に大きな「初めて」が、ふたつもあります。

車体上げ・載せの実演が初めて「ドクターイエロー」を使って行われ、「新幹線唯一の踏切」を乗ったまま通過できる列車が、今回初めて運転されるのです。

「ドクターイエロー」が空中浮遊

 2015年5月28日(木)、JR東海は「新幹線なるほど発見デー」を7月25日(土)と26日(日)、浜松工場(静岡県浜松市)で開催すると発表しました。浜松工場はJR東海に所属する新幹線車両の整備などを行っている場所で、その一般公開イベントです(入場無料)。

 この「新幹線なるほど発見デー」は毎年夏の恒例イベントになっていますが、今年は特に大きな目玉があります。「新幹線のお医者さん」「出会えると幸せになれる」として有名な923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」が、空中に浮くのです。

 鉄道車両は車体部分と車輪部分(台車)に大きく分割することができ、整備の際、車体をクレーンで釣り上げて台車と切り離したり(車体上げ)、逆にクレーンで車体と台車を合体させることがあります(車体載せ)。

「新幹線なるほど発見デー」では例年、その実演が行われており、今年はドクターイエローを使って実施。JR東海によるとこの実演は毎年大好評といい、またドクターイエローをこの実演に使うのは、今回が初。イベント当日、非常に大きな注目を集めるのは間違いなさそうです。

 この実演は各日7回実施されますが、楽しむには当日配布される整理券が必要とのこと。1回約2400枚、合計約16800枚の整理券が用意されるそうです。

「新幹線唯一の踏切」も初めて通過可能

 今回、もうひとつ目玉があります。

「新幹線唯一の踏切」を通過できるのです。

 200km/h以上で走行する「フル規格新幹線(東海道・山陽・九州・東北・上越・北陸)」は、踏切を無くすことで高速走行と安全性を両立しています(「ミニ新幹線(山形・秋田)」は在来線扱い)。しかし、営業列車が行き交う東海道新幹線の「本線」ではなく、そこから浜松工場へ延びる「工場入場線」には踏切が1箇所だけ存在。これが「新幹線唯一の踏切」として、「新幹線トリビア」では有名な存在です。

 今回の「新幹線なるほど発見デー」では、この踏切を通過して直接浜松工場へ入場し、イベントを見学できるツアーが発売されるのです。

 JR東海によると、「新幹線唯一の踏切」がある工場入場線を、一般の乗客が新幹線に乗って通過するのは今回が初めてとのこと。25日(土)と26日(日)の各日1本、新大阪駅を発車し浜松駅手前から工場入場線に進路を変更。浜松工場へ向かう列車を運転するそうです。参加には、旅行会社が販売するツアーへ申し込む必要があります。

 また今年の「新幹線なるほど発見デー」では「運転台見学」「小学生車掌体験」「子ども探検隊」「教えて!運転士さん」「こども制服記念撮影」そして新幹線車両展示、保守用車両の展示なども行われ、展示車両はドクターイエローの2~7号車、N700Aタイプ、700系。「運転台見学」「小学生車掌体験」「子ども探検隊」は事前申し込みが必要です。

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