ミャンマーの街角でよく見かけるバス。そんな中ですれ違ったバスの一台に驚かされました。
日本国内のバスの寿命は、事業者や路線によって差があるものの、使用歴は長いものでも15~20年ほど。その後は代替されるケースが少なくありません。引退を迎えたバス車両のうちの一部が、中古バスとして海外へ輸出されています。
ジェトロ(日本貿易振興機構)が2025年に発表した財務省貿易統計に基づく分析によれば、2024年の日本の自動車輸出のうちバス・トラックの輸出台数は、アラブ首長国連邦(UAE)が約6万1800台で世界1位です。その後はサウジアラビアが4位、南アフリカが5位、ナイジェリアが9位と、中東・アフリカ向けの輸出が目立ちます。
かつてはミャンマー・ヤンゴンでも、日本の中古バスがそのままの塗装で走る姿が名物となっていました。神奈川中央交通や江ノ電バスなどで使われていた中古バスが、日本のバス会社の塗装や社名を残したまま、現地の人々の足として毎日走っていたのです。
では、なぜ日本の中古バスは、これほど世界から“ラブコール”を贈られるのでしょうか。
信頼を支える“車輌大国ニッポン”の裏側世界で日本のバスが評価される理由は大きく3つあります。1つめは、日本ならではの厳しい「車検制度」です。
バスのような事業用自動車は、道路運送車両法に基づき継続検査(車検)に加え、3か月ごとの定期点検や日常点検が義務づけられており、自家用乗用車より短いサイクルでの点検・整備が求められます。こうした制度のもとで、日本のバスは比較的こまめな整備を受けながら使われているのです。
2つめは、日本で使われてきた車両は整備履歴や使用状況が比較的把握しやすく、状態を確認しやすいこと。バス事業者は点検整備記録簿の保存も義務づけられており、これまでどんな整備を受けてきて、どういった状態にあるのかが追跡しやすいのです。
3つめが、日本メーカー車は海外でも流通量が多く、整備や部品調達の面で扱いやすいとみられていることです。トヨタ、いすゞ、日野、三菱ふそうといったメーカーの車両は、東南アジアやアフリカなどでも目にする機会が多く、整備も頻繁に行うことから、現地の整備士にとってなじみのある存在となっています。
こうした要素が重なり、日本で使われてきた中古バスは、海外でも引き続き使える車両として評価されてきました。
日本で長く働いたバスが海を渡り、現地の道でさらに何年も走り続ける。そんな“第2の人生”を送る車両の存在は、日本のバスがいかに長く現役で使える乗りものかを物語っています。
ただし、近年は状況も変わりつつあります。ミャンマーでは2017年の通達により、2018年から重機を除く自動車は左ハンドル車に限定されてしまいました。その結果、右ハンドル車が一般的である日本からの中古バス輸出は難しくなりました。
街を走るバスは、引退してもすぐには“寿命”を迎えない乗りものです。日本の厳格な整備文化の恩恵が、地球の反対側で誰かの暮らしを支えている、そんなドラマが今日も走り続けているのです。

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