東西まっすぐ道に“南北横断”の新路線バス

 兵庫県尼崎市で2026年3月、都市計画道路「園田西武庫線」藻川工区0.6kmが開通し、同路線が全線開通を果たしました。兵庫と大阪を真っすぐ東西に結ぶ“便利ルート”となった道路ですが、5月からは新たに路線バスも走り始めました。

開通した大阪-兵庫の「シン・東西まっすぐ道」南北の移動もめち...の画像はこちら >>

 園田西武庫線は阪急神戸線の北側を大阪市境から武庫川の東岸まで並走する東西道路。大阪側では国道479号「大阪内環状線」と直結しており、大阪市内や尼崎市街に迂回することなく吹田や茨木、守口方面に通じる北摂地域の便利なルートになりました。

 この道路の開通に伴い、バス路線を大きく延伸させたのが、尼崎市で営業する阪神バスです。5月9日より、市の南北を横断する「AD3」系統の運行経路を変更。北側の終点を阪急園田駅から、園田西武庫線経由でJR猪名寺駅まで延伸しました。

 AD3系統は、国道43号(阪神高速3号神戸線)よりも南に位置する自動車教習所「尼崎ドライブスクール」(通称あまドラ)を起点とします。阪神本線・なんば線の大物駅、JR神戸線の尼崎駅、阪急神戸線の園田駅、さらにJR宝塚線の猪名寺駅と、市内を東西に並行する4つの鉄道を連絡する長い路線になりました。

さらに、五反田~阪急園田間は園田橋線を経由に変更して所要時間を短縮し、新区間では商業施設「つかしん」(つかしん前)にも停車。バスに乗って訪れた人を対象に、つかしん併設のスーパー銭湯「湯の華廊」のクーポンを発行する取り組み(バスを利用した交通系ICカードを施設内でかざしてクーポンを引き換え)も行われます。

 ADの系統は2021年、あまドラの教習生輸送を重複する路線バス(AD1・2・3系統)で代替するものとして誕生しました。この取り組みは、路線バスの利用機会増と教習所・教習生双方にメリットを生み地域交通の活性化に繋がったとして、2024年5月には「近畿運輸局地域公共交通優良団体表彰」を受賞しています。

AD3系統の猪名寺駅までの延伸は、園田西武庫線全線開通に伴い、地域住民の利便性を確保したい尼崎市の要望を踏まえています。

これにより、従来あまドラが独自に行っていた猪名寺までの教習生輸送も路線バスに一本化されます。

【東西だけでなく南北も!?】これが「園田西武庫線」と“珍路線バス”です(地図/写真)

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