AMOC崩壊なる言葉がここ最近ネットで騒がれています。地球規模の大きな気候異変なのですが、我が国には一体どのような影響があるのでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
「AMOC崩壊」の可能性が高まる
先日、とあるニュースが世界中の識者を「絶望」させました。そのニュースとは「AMOC崩壊が避けられない可能性がある」というものです。
AMOCとはAtlantic Meridional Overturning Circulationの略で、日本語では大西洋子午面循環と呼ばれます。世界の大洋の海水は全球的に循環していると考えられているのですが、そのうち大西洋北部を北上してきた海水の流れが寒さで冷えて比重を増し、深海底に向かって潜り込み、再び南へと戻っていく部分をAMOCと呼んでいます。
しかし近年の地球温暖化により、北大西洋にあるグリーンランドなどの巨大な氷河が融解して大量の淡水が海水を薄め、比重が軽くなってしまうために「潜り込み」が発生しにくくなっているといいます。これが進むとやがてAMOCそのものが止まってしまうのですが、数年前まではこれは「極端なシナリオ」としてさほど心配はされていませんでした。
しかし先日、温暖化の進行が早まっている現状を踏まえて再度シミュレーションが行われた結果、AMOC崩壊が発生する可能性がかなり高まったとされ、衝撃をもって迎えられています。
世界の気候がめちゃくちゃに?
AMOCは赤道付近の熱を北部大西洋沿岸にもたらす流れであり、このおかげでヨーロッパや北米東部は緯度の割に温暖な気候となっています。しかしこれが止まってしまえば、この地域の大幅な寒冷化は避けられません。また低気圧の発生する場所や機会が変化し、夏の大旱魃やそれに伴う食糧危機も発生すると考えられています。
また、北極圏の氷が融解することで海水が膨張し、北米沿岸では最大で1mの海面上昇が起こることも予測されています。この地域ではすでに海面上昇が始まっており、今後は高潮の被害も増えていくものと思われます。
そしてこの問題は、我々の住むアジアにも大きな影響をもたらします。前述の通り世界中を巡回する海水の流れの一部が止まることになるので、さらなる気候変動や異常気象の増加が想定されるのです。
日本近海にもたらされる影響
AMOC崩壊は、これまでに発生してきた気候変動に由来する諸問題をより極端にしていくものと考えられています。したがって、我が国においても豪雨、洪水災害、水不足などの問題がより酷くなっていくと見られています。
近年日本近海では海洋温暖化に伴う生物の減少、漁獲物の変化などが問題となっていますが、これもさらに酷くなると思われます。場合や場所によっては生物層がガラリと変わり、漁業が成り立たなくなるようなこともあるかもしれません。
具体的にどんなことが起こるかはハッキリわからないが、厳しい変化は確実に訪れ、その対応を強いられる(あるいは対応できずに人類は大きな痛手を負う)。AMOC崩壊が実際に起これば、今まで通りの暮らしはまず成り立たなくなると考えておいた方が良さそうです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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