プロ野球はホームラン、ヒット、勝利数、投球回数など、選手が節目の数字に到達するとプレーが一時中断され、数字が刻まれたボードや花束が達成者に手渡される。この時ばかりはホーム、ビジターのファン関係なく、球場全体が祝福モードに包まれる。

 それは選手たちも同様だ。ヤクルトの山崎晃大朗は言う。

「相手チームの選手だとしても、それまで積み重ねてきた結果ですので、勝負とは関係なしに、敬意というか自然に拍手してしまいます」

 そのなかでも「(山田)哲人さんの200号ホームラン(2019年9月4日/広島戦/神宮球場)は思い出深いです」と話した。

「それがサヨナラ逆転満塁弾で......ホームインのあとに記念ボードを掲げていたんですけど、劇的な幕切れのほうに感情が上書きされてしまったというか(笑)。もっときちんとお祝いしたかったのですが、そのことが印象に残っています」

 では、2024年シーズンはどんな記録が達成されそうなのか。球団ごとに見ていきたい。

阪神タイガース
【投手】
西勇輝  2000投球回(あと60.1回)
     1500奪三振(あと89個)
岩崎優  500試合登板(あと57試合)
     100セーブ(あと34セーブ)

【野手】
大山悠輔 150本塁打(あと27本)
佐藤輝明 100本塁打(あと32本)

広島東洋カープ
【投手】
大瀬良大地 1000奪三振(あと19個)
栗林良吏  100セーブ(あと14セーブ)

【野手】
菊池涼介 350犠打(あと14個)
田中広輔 1000安打(あと55本)

横浜DeNAベイスターズ
【投手】
森唯斗 500試合登板(あと30試合)

【野手】
宮﨑敏郎 150本塁打(あと12本)
牧秀悟  100本塁打(あと25本)
佐野恵太 100本塁打(あと18本)

読売ジャイアンツ
【投手】
菅野智之 1500奪三振(あと26個)

【野手】
坂本勇人 300本塁打(あと12本)
     4000塁打(あと326塁打)
岡本和真 250本塁打(あと44本)
丸佳浩  3000塁打(あと115塁打)
長野久義 1500安打(あと14本)

東京ヤクルトスワローズ
【投手】
石山泰稚 500試合登板(あと10登板)
石川雅規 200勝(あと15勝)

【野手】
村上宗隆 200本塁打(あと9本)
山田哲人 300本塁打(あと15本)
     200盗塁(あと6個)
青木宣親 NPB通算2000安打(あと71本)
中村悠平 1000安打(あと95本)

中日ドラゴンズ
【投手】
涌井秀章 500試合登板(あと11試合)
     2000奪三振(あと2個)
【野手】
中島宏之 2000安打(あと72本)
     2000試合出場(あと67試合)
     1000打点(あと6打点)
     3000塁打(あと56塁打)

オリックス・バファローズ
【投手】
平野佳寿 700試合登板(あと15試合)
     NPB通算250セーブ(あと8セーブ)
宮城大弥 500奪三振(あと104個)

千葉ロッテマリーンズ
【投手】
美馬学   1500投球回(あと58.1イニング)
佐々木朗希 500奪三振(あと124個)

【野手】
中村奨吾 1000安打(あと41本)

福岡ソフトバンクホークス
【投手】
和田毅  2000奪三振(あと117個)
有原航平 1000投球回(あと43.1イニング)
東浜巨  1000投球回(あと44.2イニング)

【野手】
山川穂高 250本塁打(あと32本)
近藤健介 100本塁打(あと22本)

プロ野球12球団別 2024年に達成されそうな記録 名球会入...の画像はこちら >>
東北楽天ゴールデンイーグルス 
【投手】
田中将大 日米通算200勝(あと3勝)
岸孝之  2500投球回(あと72.1イニング)

【野手】
浅村栄斗 300本塁打(あと17本)
     1000得点(あと37)
鈴木大地 1500安打(あと41本)

埼玉西武ライオンズ
【投手】
高橋光成 1000投球回(あと30.1イニング)
増田達至 200セーブ(あと6セーブ)

【野手】
中村剛也 500本塁打(あと29本)
栗山巧  1000得点(あと62)
源田壮亮 1000安打(あと71本)

北海道日本ハムファイターズ
【投手】
宮西尚生 400ホールド(あと7つ)
加藤貴之 1000投球回(あと64.1.イニング)

番外編
サンディエゴ・パドレス
ダルビッシュ有 日米通算200勝(あと4勝)

*     *     *     *     *

 前出の山崎は自身の通算記録について、「今年で31歳になりますけど」と言って続けた。

「バントはあと50で通算100犠打ですし、盗塁は通算100まであと53個なので、地味な数字かもしれませんが、なんとか100という数字を達成したいです」

 今シーズンも数多くの記録が達成され、選手たちは祝福の拍手に包まれることだろう。