ポルシェやフェラーリ好きは三桁の数字を重視
1999年に日本でも希望ナンバー制が導入され、語呂合わせや好きな数字、ラッキーナンバー、ゾロ目……と、いろいろ思い入れのある数字を選んで愛車のナンバーにしている人も多い。そうしたなか、クルマ好きならではのこだわりの数字がいくつかあるので、それをいくつかピックアップしてみよう。
車名関連の数字
国産車でも、最近になってマツダが「マツダ2」「マツダ3」「マツダ6」など数字車名を採用するようになったが、ベンツやBMW、プジョーやボルボなど、欧州車では数字車名は昔から定番。とくに、ポルシェ、フェラーリの車名に採用された三桁の数字には、敏感に反応するマニアが多い。
もっともポピュラーなのは、ポルシェの代表車種「911」。911のなかでも、スーパーカーブームのときに脚光を浴びたのは「930」型のターボ。モノコックボディになったのが「964」、空冷最後が「993」、初の水冷911が「996」、以下「997」、「991」「992」とモデルチェンジごとに型式が変わっており、ポルシェ好きはこの型式の3桁を重視している。
また同じポルシェのミッドシップモデル、ケイマン・ボクスターには「718」というコードが与えられていて、これも世代ごとに三桁の数字が与えられている(第一世代 986、第二世代 987、第三世代 981)。ちなみにカイエンは「955」。これらの数字に精通しているのがポルシェ好きの証で、オーナーはナンバープレートにこの数字を選ぶ人も多い。
同様にフェラーリも車名が三桁の数字が多い。F40やF50をはじめ、スーパーカーブームの頃の308、328、512、246、288などに、ピンと来る人は多いはず。その他、348、430、456、458、599なども、フェラーリファンにとっては特別な数字だ。

モータースポーツの世界にまつわる数字も多数!
モータースポーツ関連
レーシングカーのゼッケンなどの数字もモータースポーツファンには重要な数字。
フェラーリのエースナンバー「27」、日産ワークスのエースナンバー「23」、トヨタ系ではトムスのエースナンバー「36」といった数字はこだわりの数字。

またF1でも2014年以来、希望カーナンバー制度が導入されているので、応援しているドライバー固有のナンバーはファンにとって意義深い数字となっている。チャンピオンのハミルトンは、ゼッケン「1」を付けられるのに、「44」にこだわり続けているし、ベッテルは「5」、ライコネンは「7」、ルクレールは「16」、フェルスタッペンは「33」、リカルドは「3」、古くはマンセルの「レッド5」が有名。
国内では、星野一義が好んだ「12」「19」が知られている。またスバルのWRCのスポンサー「555」(タバコ ブランド)や、STIをもじった「571」もスバルファンにはたまらない数字!?

マツダでは、ルマン24時間を制したまつだ787Bの「787」と、そのチャージマツダのゼッケン「55」が格別だ。
車体やエンジンの形式番号
その他、車名関係、車体の型式番号、エンジン形式なども、こだわりの数字になりやすい。
日産でいえば、歴代GT-Rの「R32」、「R33」、「R34」、「R35」。シルビアの「S13」、「S14」、「S15」。さらにはフェアレディZの「S30」、「S130」、「Z31」、「Z32」、「Z33」、「Z34」など。そして、第二世代GT-Rの心臓部、RB26DETTの「26」などだ。

トヨタだと、歴代スープラのA70、A80、A90。そして車名そのものの「86」。MR2のAW11やSW20、セリカのST165、ST185、ST205、T230。
マツダは、前記のマツダ2、マツダ3、マツダ6以外にも、RX-7、RX-8の「7」と「8」。RX-7の型式「FC3S」や「FD3S」も有名だが、数字ではなく「FC」「FD」と呼ばれることが多く、ロードスターも「NA」「NB」「NC」「ND」の方が通りがいい。

ホンダもS2000とS660以外は型式番号のアルファベットが呼び名になっているクルマが多く、数字へのこだわりは弱いかも?
このように、クルマ好きがこだわる数字にはいろいろある。3桁あるいは2桁の数だと数字を聞いただけでピンときやすいものがあるが、アルファベット+ひとケタの数字だと略してアルファベットだけで通用することが多いようだ。単なる記号、単なる数字でも、マニアにとっては格別な意味があったりするので、趣味の世界は面白い。