溝が2分の1になったら雪道走行はNG!
降雪地域のドライバーは、とっくに愛車の足もとをスタッドレスタイヤに交換済みだと思う。一方で、あまり雪の積もらない地域のドライバーは、雪が積もるという天気予報を見て、慌ててチェーンなどの滑り止めを用意したり、スタッドレスタイヤに履き替えたりしようと考えているのではないだろうか。
なかにはガレージの奥やベランダに置いてあるスタッドレスタイヤを引っ張り出してきて履き替えさせようという人もいるかもしれない。
では、スタッドレスタイヤが使えるかどうかをチェックするポイントはどこにあるのだろうか。
基本となるのは「プラットフォーム」と呼ばれるチェックポイントだ。通常のタイヤは溝の深さが1.6mm以下になるとスリップサインという印がトレッド面に表れて十分な性能を発揮できないことを示し、車検にも通らなくなる。しかし、スタッドレスタイヤの場合は、それ以前に溝の深さが新品時の半分になるとプラットフォームという目印があらわれる。
こうなると冬用タイヤとしては使用限度に達したことを意味しており、雪道でのグリップ力が期待できないということになる。もちろんスリップサインが出るまでは夏用タイヤとして使用することは違反ではないが、摩耗したスタッドレスタイヤというのはウエット性能が極端に落ちる傾向にあり、夏用タイヤとして使うのもできれば避けたほうがいい。
製造から4~5年経過しているタイヤは交換時期を迎える
さて、タイヤを保管していると床などにタイヤのサイドウォールの模様が写ってしまうことがある。それはタイヤに含まれる油分が流れ出すことによるものなのだが、スタッドレスタイヤというのはサマータイヤよりも油分が多く、すなわち流れだしやすい傾向にある。
油分を失ったタイヤは硬化してしまうのだが、スタッドレスタイヤが雪道を捉えるのには、その柔軟性が重要で、もともとサマータイヤより油分が多い傾向にある。そのため仮に使っていなくとも長く保管していて油分が流れ出してしまったスタッドレスタイヤは雪道で十分な性能が発揮できないこともあるのだ。
では、スタッドレスタイヤの寿命の目安というと、冬季シーズン限定で履き替えて使っているとして、理想的にいえば製造から4~5年といったところだ。とはいえ、何年前に購入したスタッドレスタイヤなのか忘れてしまったという人もいるだろう。
そうした場合に参考にして欲しいのがサイドウォールに記されている製造番号だ。国産メーカーではアルファベットに続いて4桁の数字が書かれているが、この数字は製造週年を示している。前の2桁が週、後ろが年となるので、たとえば「4820」であれば、2020年の48週に製造されたということを意味している。
なお、アルファベットは工場や生産ラインなどを示すものだがメーカーによってルールが異なるので、ひとまずは無視していい。今シーズンに使おうというのであれば、4桁の数字の後ろが14よりも小さい場合は、かなり硬化してしまっていると覚悟したほうがいい。
ちなみに、ブリヂストンの公式見解では、たとえサマータイヤであっても製造から10年を経たタイヤについては新品に交換することが推奨されている。溝が残っていれば捨てるのはもったいないと感じてしまう気持ちは理解できるし、古いものを大事にすることを否定するわけではないが、ことタイヤというゴム製品についていえばある種の「生もの」である。心配であれば新品にするのが吉だ。古いタイヤを無理して使って事故を起こしては元も子もない。

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