この記事をまとめると
■ホンダ・ヴェゼルの納期遅延が深刻■PLaYグレードについては一旦オーダーをストップするとのこと
■ライバル車のトヨタ・カローラ クロスについても納期が遅れているようだ
部品の供給不足と人気が重なり深刻な納期遅延が発生
半導体供給不足やASEANからの部品調達トラブルにより、国内で販売される新車の多くが深刻な納期遅延となっている。納車がいつになるのかがはっきりしないだけではなく、ある日突然メーカーの工場から当該車両の購入ディーラーへの車両引き当てが決まるなど、とにかく混乱している状況が続いている。
そして、現時点でもバックオーダーの積み上げが続いているので、部品供給の問題が解決したとしても、すぐに納期遅延が改善されるということも期待できない。
そのような新車の納期遅延が続くなかで、納期遅延がより深刻ともいえるモデルの1台がホンダ・ヴェゼルとなっている。最新の状況を確認しようと、最寄りのホンダカーズ店(ホンダ系正規ディーラー)へ行くと、「PLaYは1年、その他のグレードは2022年5月ごろにご納車予定とご案内しております」とセールスマンは教えてくれた。
ただ、2022年3月、つまり2021事業年度末までには、できるだけバックオーダーを減らそうとしてくるようなので、2022年5月より多少納期予定が早まるかもしれないとのことであった。
PLaYが1年待ち、ほかのグレードが半年待ちというのは、2021年4月末に正式発売される直前、つまり予約受注を取っていた時から変わっていない。部品の供給不足という部分も多いようだが、予約受注段階から多数の注文が積み上がっており、そのバックオーダーがなかなか消化できないなか、人気モデルとなり引き続き多数の受注が入り続けていることがあるようだ。
PLaYグレードについては一旦オーダーをストップ!
さらにセールスマンからは、「PLaYについては、今月中旬(2021年10月中旬)にいったん新規オーダーを停めさせていただきます」と続けた。さすがに現状の1年待ち以上に納期遅延を拡大させるわけにはいかないとの判断があるようだ。
ヴェゼルのなかでも、とくにPLaYの納期遅延が深刻となっているのは、専用装備となるパノラマルーフや、2トーンカラーのみのボディカラーなどが、生産する際に手間となり、より納期遅延に拍車をかけているとする情報もあり、とにかくいったんPLaYの新規オーダーを停め、バックオーダーの消化に力を注ごうとしているようである。

ヴェゼルの人気はいまだ衰えていない様子なのだが、そこで気になるのがライバルともいえる、カローラ クロスの納期。こちらについては、トヨタ系ディーラーで話を聞くと、「9月14日の正式発売のタイミングで、すでに納車予定は全体で2022年3月以降となっており、その後も好調に新規オーダーをいただいている状況です。そのため、さらに納期予定が遅延することも考えられます」とのことであった。

とにかく、先が読めない状況となっていることでは、この2台の状況は共通しているようだ。
ヴェゼルのPLaYが欲しい人は、「新規受注が停止しているのならば、受付を再開した時には連絡をくれ」と、最寄りのホンダカーズ店に伝えておくことをお勧めする。