映画『レオン』、『グラン・ブルー』などで知られ、日本でも高い人気を誇る俳優ジャン・レノが、自身のこれまでの人生をひとり芝居で表現するJEAN RENO Solo performance『らくだ』が5月10日(日)の東京芸術劇場 シアターウエスト(東京・池袋)を皮切りに、全国11都市で上演される。開幕を前に来日したジャン・レノ、演出のラディスラス・ショラー、ピアノ演奏のパブロ・ランティが出席しての懇談会が都内の稽古場で行なわれた。
笑いあり、涙あり、そして歌も。ジャン・レノが語る誠実な半生「人間としての私を伝えたい」
スペイン人の両親の下、モロッコ・カサブランカで生まれ、その後、フランスに渡り、俳優として成功を収めたのちにアメリカへと居を移したジャン・レノ。本作はそんな彼の長きにわたる人生の旅路を演劇にしたものであり、あえて母国を離れ、言語も文化も異なる日本で、世界初の上演が行われる。
JEAN RENO Solo performance『らくだ』メインビジュアル
演出を務めるショラーは、これまでに日本で日本人俳優を起用してフロリアン・ゼレール作の“家族三部作”と言われる『Le Père 父』(2019年)、『Le Fils 息子』(2021年/2024年)、『La Mère 母』、同じくゼレール作『飛び立つ前に』を演出している。
なぜひとり芝居をしようと決めたのか? その点についてジャン・レノは「自分の人生、これまでの歩みを語りたいという思いがありました」と語り「私は俳優として演技をするわけですけど、みなさんがご覧になる、私が演じる役柄というのは“私”ではなく、他人なんですね。私自身のこれまでの歩みを子どもたちに伝えたいという欲求、ポスターの中の俳優ではなく、人間としての私自身をみなさんに見せたいという思いがありました」と説明する。
そして、自身の人生を描いた作品の上演の地として、日本を選んだことについては「私にとっては明白なことでした」とも。これまで、撮影やプロモーションなどを通じて何度も日本を訪れるなど日本とのつながりはおよそ四半世紀に及んでおり、日本への強い親愛の情を口にする。劇中にも日本は登場するのか? という質問には「もちろんです。日本=私の人生という感じです」と笑顔を見せた。
7歳のバルコニーから始まった“らくだ”の旅路。
タイトルの“らくだ”に込めた思いを尋ねると「内なる自分の動物はなんだろうか? と考えた時、これも非常に明白だったんですが『らくだだ』と思ったんです。
これまでの自身の人生を1本の演劇にする上で、どんな出来事や思い出をピックアップし、紡いでいったのか? ジャン・レノは「脚本を書くのはすごく難しかったですし、らくだなので、すごく時間もかかりました(苦笑)」と述懐。「きっかけとなる、ひとつのシンボルとしてバルコニーを選びました。それは私が7歳の頃の思い出で、母親とそのカサブランカでランチの後にバルコニーから道行く人々を眺めて、母親が私にこう質問するんですね。『あそこを歩いている人の未来を当てることができる?』と。私が一生懸命、その人を観察して見ていた――それが出発点になりました。なので、この芝居の冒頭も7歳の私から始まります。その後、冒険をこう語っていくわけなんですけれども、歳と共にいろいろなことが起こり、演劇への情熱、家族と共にヨーロッパへ渡り、さらにその後、アメリカへ進出していく、『グラン・ブルー』をきっかけに有名になる、そういった瞬間、瞬間、率直に嘘をつかず、誠実に人々に伝えることができるような瞬間を選びました。私自身の喜びや苦しみも切り取っていますが、出会いも重要です。私の人生に登場してきた人々も切り取られています」と明かした。なお劇中、いたるところで歌声を披露する場面もあるという。
『レオン』『グラン・ブルー』から30年――大成功の裏側にあった「空白期間」
映画俳優というイメージの強いジャン・レノだが、もともと俳優としてのキャリアのスタートは舞台だったこともあり今回、自叙伝的な作品をつくるにあたり、演劇という形を選んだことも「明白なことだった」とうなずく。「『らくだ』という自分自身を語るテキストを書いた時、それを映像で撮って、世界を巡るという形は頭になかったです。生身の自分が舞台で演じるということが、明白な答えとしてありました。もちろん、映画を愛していますし、私にとって非常に重要な存在ですが、それでもやはり、私は舞台から来た人間なんですね。実は今回のお芝居の中に『舞台』という曲があり、歌い出しが『僕は舞台から来た』という言葉なんです。実は『グラン・ブルー』の大成功の後、自分のキャリアの中に空白期間があり、自分を見失っていた時期があったんですが、その時、私は地方の劇場で舞台に立って、初心に帰るという経験をしました。そのエピソードは、今回のお芝居の中でも語られていますが、自分はどこから来たのか? もともと居た場所として、リスペクトを持っているのが舞台なんですね」と舞台というフォーマットでこの物語を表現する意味を語った。
演出のショラーは、本作について「有名俳優の背後に何があるのかをご覧いただけると思います。みなさん、ジャン・レノのことはご存じでしょうが、俳優としての彼ではなく、人間としての彼を見ていただけたらと思います」と語り、ジャン・レノは最後に改めて日本のファンに向けて「たくさんの人が『らくだ』を見に来てくださることを願っています。笑いあり、涙あり、歌もあります! 劇場でお会いしましょう」と力強くアピールした。
取材・文:黒豆直樹
<公演情報>
JEAN RENO Solo performance『らくだ』
作:ジャン・レノ
演出:ラディスラス・ショラー
出演:ジャン・レノ
ピアノ:パブロ・ランティ
【東京公演】
2026年5月10日(日)~24日(日)
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト
【富山公演】
2026年5月30日(土)・31日(日)
会場:オーバード・ホール 中ホール
【兵庫公演】
2026年6月4日(木)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【静岡公演】
2026年6月7日(日)
会場:三島市民文化会館 大ホール
【宮城公演】
2026年6月16日(火)
会場:電力ホール
【石川公演】
2026年6月20日(土)
会場:北國新聞赤羽ホール
【高知公演】
2026年6月27日(土)
会場:高知市文化プラザかるぽーと四国銀行ホール
【福岡公演】
2026年7月4日(土)
会場:大野城まどかぴあ 大ホール
【山口公演】
2026年7月6日(月)・8日(水)
会場:山口情報芸術センター スタジオA
【京都公演】
2026年7月11日(土)・12日(日)
会場:京都劇場
【愛知公演】
2026年7月14日(火)・15日(水)
会場:東海市芸術劇場 大ホール
【岡山公演】
2026年7月18日(土)・19日(日)
会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
関連リンク
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2665805(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2665805&afid=P66)
公式サイト:
https://www.jeanreno-rakuda.jp/

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