
【記者コラム・河野強の「強行採穴」】
今節の芦屋は2日目からバトンタッチで取材に来ている。芦屋初日の19日は、ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)で行われた「第137期の修了記念競走」の取材に出向いていた。
「記者体験会」ではペアボート体験、整備体験、プロペラ講習など、実際に選手がピットで行う作業などを学ぶ機会をいただいた。
ペアボートは、前に乗艇して後ろから操縦してもらうスタイルの2人乗りボートだ。旋回時に水面から伝わってくる衝撃はすごく、体感スピードもかなりのものだった。
ペアボート体験の様子
整備は〝エンジンを割る〟作業から体験し、各部品の役割などについては解説を受けながらエンジンの知識を吸収させてもらった。

ピストン(左)とピストンリング(中央)
プロペラ講習は元ボートレーサーの占部教官に、ペラ調整の基本について解説してもらい、実際にペラを叩くところまで体験した。

記者陣に向けプロペラ調整について解説をする占部教官
ゲージの形に合うようにペラを叩くのだが、まず形を変えたい所へ狙い通りにハンマーを振り下ろすことが難しい。しかもペラは分厚い金属の板なので、思いっきり叩いたつもりでも、そう簡単には形は変わらない。ペラ調整は相当に労力が必要な作業だった。
「ペラ調整をした」。「整備をした」などという言葉の裏には、選手の大きな努力があるということに身をもって実感した一日となった。

プロペラ調整を体験している様子
▼9R チルト3で戦ってきた大月遊雅がペラ調整を敢行。
▼優勝戦12R 2、3日目と続けて連勝を飾った今村暢孝は6戦5勝と絶好調。2023年5月以来の芦屋Vに期待は高まる。2-1-45。