
通算500勝の表彰を受けた井上昌己(中央)。右は佐世保市の杉本和孝副市長、左はJKAの斉藤克彦業務執行統括役
井上昌己(46)=長崎・86期・S1=の「通算500勝達成記念式典」が21日、佐世保競輪場の第三発売所内で本場FⅠ開催の初日5R発売中に行われた。
2001年6月の選手登録(デビューは同8月)から23年10カ月での達成。S級が新設された1983年4月以降では、今年3月に名古屋競輪で達成した小林莉子(東京・102期)以来、通算63人目(男子では58人目)。
関係者から賞状や記念品を受け取ると、詰めかけた約200人のファンに「これからも皆さんに応援されるような競走を目指して頑張ります」とあいさつした。
思い出の1勝を聞かれて「難しいですね。でも、デビュー戦は覚えていますね」と地元佐世保での3連勝を回顧した。「佐世保記念で、(中川)誠一郎、菅原(晃)、荒井(崇博)さんと連係した佐世保記念も大きな思い出のひとつです」と2014年12月の2度目の地元記念Vについても話した。
近年は心房細動による体調不良が続き、8月末に心臓カテーテル手術を受けた。すでに9月16~18日の岐阜FⅠで復帰済み。「結構、楽になった。心臓のバクバクが納まって、練習もしっかりできるし、レースでも集中できる。まだ先があると感じました」と効果を強調。決勝で落車したが、「擦過傷くらいで大丈夫です」と大きな問題はない。

式典の後、サインを求めに来た女の子に応じる井上昌己