「維新に不祥事が多いのはその程度の人しか集まらないから」“浪速のエリカ様”こと上西小百合が永田町をぶった斬り!「政治の世界に戻りたい?」「現在、恋人は?」などいろいろ訊いてみた
「維新に不祥事が多いのはその程度の人しか集まらないから」“浪速のエリカ様”こと上西小百合が永田町をぶった斬り!「政治の世界に戻りたい?」「現在、恋人は?」などいろいろ訊いてみた

“維新ブーム”に乗って29歳の若さで衆院議員初当選を果たすも、2期目途中に除名され、2017年に政界引退した上西小百合。じつはこの除名劇には、「維新内部の権力抗争が影響していた」と上西氏は話す。

不祥事が絶えない維新の会の実情、自民や立憲の党首選、そして来たる衆院選といった波乱含みの政局について赤裸々に語ってもらった。

態度が急変した橋下徹氏には思惑が?

──「ズル休み疑惑報道では、当時、党の最高顧問だった橋下徹氏と釈明会見を行ないましたよね。

上西小百合(以下同)  最初にズル休み疑惑報道が出たとき、党からは「隠れとけ」って言われていて。それでなかなか表立って否定できず、逆に拡散していく要因になったんですよ。「撮らないでもらえますか?」と私が記者に凄んでいるシーンが何度も流されたのも、まんまとやられたと思いましたね。

じつは、党関係者から「『撮らないでください』って言ったら報道されへんから、そう対応しろ」と言われていたんです。橋下さんは自分を「危機管理のプロ」とか言うてはりましたけど、私からしたら「どこがやねん!」みたいな。あんたのせいで広がったんや!(笑)

橋下さん、松井さんや党幹部の皆さんは最初、私の立場で話を聞いてくれていたんですけど、急に態度が変わって「これは世間の人たちが納得してないからダメだ」といったことを言い出して。「え…? いいって言っていたやん」「『きちんと診断書もあるし問題ない』ってあんたら言ったやん」みたいな。

──当時の維新には、どんな意図があったのでしょうか?

私があそこで議員を続けていたとしても、たぶん次の選挙には出られなかったんですよ。というのも、国会議員になりたい維新の地方議員や党関係者はいっぱいいて、誰に公認を与えるかはほとんど大阪のほうが決めていましたから、誰か今の衆院議員を降ろしてそういう人たちに公認を出そうという動きがすごく感じられて。その対象は地方議員出身でもなく政界に縁故もない、私たちみたいな存在だったのかもしれませんね。

これは維新が国政進出して最初の、私たち新人が大量に初当選した選挙の影響もあって。

当時ほとんどの地方議員の方々は「どうせ無理やろ」と思っていたんですが、蓋を開けたら想定外に当選したので、「嘘!? 俺らも出ればよかった!」となったみたいで。だから、「勝つなら、俺もいかしてや!」「わかった。じゃあ今おるのを降ろそか」というやりとりあったのがもう見え見えで。

維新の不祥事が多い理由と次期総選挙の予想

──上西さんが初当選した選挙といえば、先日、中学生への不同意性交の疑いで逮捕された椎木保容疑者も同期での当選ですよね。

あれはびっくりしました。もともと“ウワサ”というか、その手の話はあったんですよ。でもすごく小柄でおとなしい方だったから、「あの人が? ホンマに?」みたいな感じで話を聞いていたんですけど、今回の報道で「ホンマやったんや」って。ちょっと独特な雰囲気の方でしたけどね。2期目で繰り上げ当選された時もひと悶着起こされたようなことがありましたしね。

──維新はほかにも不祥事の多さで知られていますが、これにはどんな要因があると思いますか?

私、地元議員への立候補者の公認を出すときに面接したんですけど、「生活に困っているから選挙に出たいです」とか、リアルにそういったレベルの人が公募に来る。

そのなかでも、さすがにちょっとお断りしたのが、「いま働いている職場の上司にすごい嫌がらせされていて、見返したいんです」って人がいて……「知らんがな!」と(笑)。

あと、「主人が会社を経営しているんだけど、潰れそうだから私も頑張ります」という女性候補者も現れて、「いや、知らんわ」みたいな。

じゃあなんでそんな人たちを選ぶのかといったら、国政選挙と違って地方選挙は本当に候補者不足だったんですよ。

「上司を見返したい」と話していた人に関しても、上は公認するって言っていましたが、私は「それはさすがにやめようよ」と。

志望動機について書いてもらうときも「文章の書き方がわからないから、出せません」と言うし、「これ議会で質問できひんやろ」って。集まってくるのは、本当にそのレベルの人たちでした。

 ──政局についてうかがいます。現在、与野党ともに第一党が党首選に突入し、衆参の選挙が来年には行なわれるなど、波乱含みの政局をどう見ていますか?

岸田政権下で自民党の支持率は著しく低下し、地方選挙も負け続きで、このまま総選挙なら惨敗、それどころか政権交代もありえる、というところまで陥っていましたよね。でも、総裁を代えてご祝儀相場のうちに解散、 特に“小泉進次郎総理”と“石破茂官房長官”となったら、自民党が圧勝すると思います。

小泉さんはネットで迷言集があるぐらいですし、いろんな反論はあると思うんですが、選挙のことだけ考えたらこれ以上ない人物ですよ。石破さんに安定感を出してもらってね。大阪だと吉村洋文さんも爽やかで若くて、イケメンなんて言われていますが、所詮は地方の人じゃないですか?

その点、小泉さんは全国区で爽やかなスターなので、演説で回ってきたら、維新が盤石な地盤を持つ大阪も全部ひっくり返りますって。大阪の人は新しいものが好きですし、握手なんかされたら、大阪のおばちゃんはコロっといきますよ(笑)。橋下さんの時もそうでしたもんね。

プライベートは「出会いがまったく」

──立憲民主党の代表選はどう見ておられますか?

いくら自民党が低迷していても、次の選挙で政権交代まで漕ぎ着けるのはちょっとしんどいかなと思います。

でも立候補している枝野幸男さんは、すごく優秀な方ですよ。

私は法務委員会でずっと枝野さんとご一緒させていただいていたんですけど、毎日すごく早い時間から、「予備校生か!」というくらい大きなリュックを背負って来ていて。その中には、ぎっしりと法律関連の本とか入っていましたね。めっちゃ真面目で、もちろん頭もいいですし、頑張ってほしいですけどね。

──現在も政界をウォッチしていらっしゃるようですが、ご自身が再び立候補することは……?

今は芸能事務所に所属させていただいていますので、政治とは別の道で頑張っていければいいなと。ただ、元議員ということで「助けてほしい」という陳情とかもたまにいただきますし、そういったことにはボランティアとして今でもお手伝いさせていただいています。これからは、国民の皆さんにそういう形で貢献できればなって思っています。

──婚約破棄など、プライベートでの恋愛事情がたびたび報じられていますが、そちらの近況は? 

残念なことに、出会いがまったくなくて……(笑)。マネージャーに紹介してもらおうかな(笑)。地元のいろんな企業の方などと食事や飲み会はご一緒させていただくんですけど、私とどうこうなろうっていう勇気のある男性は、なかなかいないんじゃないかな。めっちゃ怖そうじゃないですか、私。

タレント同士で結婚する方もいらっしゃいますが、どうなっているんですかね、あれ。

私も舞台とか出演しましたけど、全然そんな雰囲気にならない(笑)。男の人と飲みに行ったとしても、基本的に全然そういった雰囲気にならないですし、逆にどうしたらいいか教えてください! 

まぁ、一生ひとりも寂しいような気がしなくもないので、いずれは誰かがいれば、というところでしょうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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