去勢・避妊手術を受けた猫は、ホルモンバランスの変化により太りやすくなるため、食事による体重管理が必要です。
また、傷の回復や泌尿器系のトラブルなど、他にも注意すべきことが沢山あります。
しかし、去勢後・避妊後用の餌は、栄養が偏っているなど全てが安全とは言えません!低カロリーなだけでなく、栄養やカロリーなど総合的に見て選ぶことが大切です。
そこで当サイトでは、去勢・避妊手術後に最適なキャットフードの選び方をまとめてみました。
そのうえで、厳選した5つのキャットフードをランキング形式で紹介していきたいと思います!
目次
去勢後・避妊後におすすめのキャットフードの選び方!
まず初めに、去勢後・避妊後の猫に最適なキャットフードの選び方についてです。
巷には、去勢後・避妊後用のキャットフードも数多く存在しますが、以下のポイントを満たしていなければ安全とは言えないので注意してくださいね!
カロリーが高すぎない
去勢後・避妊後の猫は、運動量の低下やホルモンバランスの変化により、以前に比べて太りやすくなると言われています。
そのため、手術後は以前より摂取カロリーを控えめにしなければいけません。
元々の運動量や年齢にもよりますが、100gあたり350kcal~380kcalとやや低カロリーなキャットフードがおすすめです。
それ以上になると、肥満のリスクが上がるので十分に気を付けましょう。
グレインフリーで高タンパク・低脂質
肉や魚に含まれる動物性タンパク質は、術後の傷の回復を早めたり、筋力を維持したりと猫の健康に必要不可欠な栄養素です。
AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めた基準では、子猫や妊娠・授乳期の猫は30%以上、成猫や老猫は26%以上のタンパク質を含むキャットフードが理想的と言われています。
また、DHA・EPAなど不飽和脂肪酸も猫の健康に欠かせない存在ですが、油脂類の摂りすぎは肥満の原因ともなるので、脂質20%以下のキャットフードを選びましょう。
そのほか、食物繊維として含まれる穀物(グレイン)は、消化に悪いうえに高カロリーなので、去勢・避妊後の猫には与えるべきではありません。
風味が強く食いつきがいい
去勢・避妊手術を受けた猫は、傷の痛みやストレスから餌を食べなくなることがあるので、食欲をそそる風味がしっかりついたキャットフードがおすすめです。
ただし、人工香料を使ったものは危険なので、肉や魚など自然食材由来の風味がついたものを選んでくださいね。
尿路疾患に配慮されている
去勢・避妊手術により生殖機能を失うと、尿道が細いまま成長がストップしてしまうので、尿路結石を発症するリスクが高くなります。
尿路結石はリンやマグネシウムなどのミネラルが結晶化することで起こるので、ミネラル分のバランスが調整されたキャットフードを選びましょう。
また、尿のpHを正常に保つ「キナ酸」が豊富なクランベリーを配合していると、結石や感染症の予防にもなると言われています。
去勢後・避妊後に人気のキャットフード15種類を徹底比較!
当サイトでは多くのキャットフードを比較しているのですが、その中でも特に人気のある15種類のキャットフードを比較してみました!
先程のポイントを踏まえると、今回比較する項目は「カロリー」「栄養バランス」「穀物」「尿路ケア」の4つです。
詳細が分かるものに対しては「〇%」と明記しています。それでは、実際に見ていきましょう!
商品名 | カロリー | タンパク質/脂質 | 穀物 | 尿路ケア |
---|---|---|---|---|
テイストオブザワイルド |
374kcal | 32%以上/16%以上 | 不使用 |
ブルーベリー、ラズベリー |
ナチュラルバランス |
329kcal | 34%以上/10.5%以上 | 玄米、オートミール |
クランベリー |
モグニャン |
379kcal | 30%/13% | 不使用 |
クランベリー |
ドクターズダイエット |
361kcal | 31.0%以上/11.0%以上 | トウモロコシ、コーングルテン、小麦粉 |
ミネラルバランスを調整 |
サイエンスダイエット |
361kcal | 33.7%/10.9% | トウモロコシ、コーングルテン、小麦、米 |
マグネシウムの量を調整 |
ピュリナワン |
330Kcal | 38%以上/8.5%以上 | 米、コーングルテンミール、大豆ミール、とうもろこし、大豆外皮 |
ミネラルバランスを調整 |
プリスクリプションダイエット |
400kcal | 38.2%/20.5% | トウモロコシ、米、コーングルテン |
|
ヤラー |
344kcal | 32%以上/13.5%以上 | 不使用 |
|
ランフリーキャット |
360kcal | 30%/10% | 小麦ふすま |
クランベリー、ブルーベリー |
ハロー |
408kcal | 33.0%以上/17.0%以上 | 不使用 |
ミネラルバランスを調整 |
ニュートロ |
365kcal | 33.0% 以上/14.0% 以上 | ビートパルプ |
ミネラルバランスを調整 |
アルモネイチャー |
365kcal | 31%以上/15%以上 | 米、大麦、トウモロコシ |
|
カントリーロード |
324kcal | 38%以上/12%以上 | 不使用 |
クランベリー |
ギャザー |
324kcal | 30%以上/16%以上 | 不使用 |
クランベリー |
オーガニクス |
373kcal | 32%/14% | 不使用 |
今回、去勢・避妊手術を受けた猫向けのキャットフードで人気の15種を比較しましたが、穀物を大量に使用するなど安全とは言えない商品もありました。
ダイエット用なのに高カロリーだったりと、上辺の情報だけで判断するのは危険ですね…。×印の多さを見ても、カロリーだけで選ぶのがいかに危険かということがよくわかります。
ただその一方で、カロリー、栄養バランス、原材料の安全性の全てにおいて優秀なキャットフードもいくつかありました。
では一体、去勢・避妊手術を受けた猫が安心して食べられるキャットフードはどれなのでしょうか?比較した結果をもとに、厳選した5つをランキング形式で紹介していきます!
去勢後・避妊後におすすめキャットフードランキング5選!
ランキングをにつくるにあたり、まずは「カロリー」「栄養バランス」「穀物」「尿路ケア」を重視して評価しています。
その上で、食べやすさ、消化の良さ、続けやすさなども評価項目に入れてみました!
価格 |
|
内容量 | 1.5kg |
100gの価格 | 283円 |
評価 | 4.6 |
価格 | 8,500円 |
内容量 | 6.35kg |
100gの価格 | 134円 |
評価 | 4.4 |
価格 | 1,980円/7,678円/13,200円 |
内容量 | 454g/1.81kg/3.63kg |
100gの価格 | 436円/427円/364円 |
評価 | 4.3 |
価格 | 1,551円/1,947円/5,390円 |
内容量 | 500g/1kg/2.85kg |
100gの価格 | 310円/195円/189円 |
評価 | 4.3 |
価格 | 1袋 1,650円/2袋 3,080円/6袋 8,580円/12袋 16,720円 |
内容量 | 1袋 635g |
100gの価格 | 260円/243円/226円/220円 |
評価 | 4.2 |
去勢後・避妊後にモグニャンキャットフードがおすすめな理由!
巷には去勢後・避妊後向けのキャットフードが沢山ありますが、その中で当サイトがモグニャンをおすすめする理由を以下にまとめてみました!
- 全世代対応なので手術前後を問わず日頃の体重管理にも適している。
- 尿路の健康をサポートするクランベリー配合。
- 高タンパク・低脂質だから運動量が低下しても筋力を維持しやすい。
- 香料不使用でも風味が強いので食いつきが良い。
- 穀物不使用で低炭水化物だから太りにくい。
数あるキャットフードの中でモグニャンをおすすめするのは、去勢・避妊手術の前後を問わず、全世代の猫の健康サポートに最適だからです。
「去勢後・避妊後は太りやすい」という情報だけが独り歩きをして、低カロリーな餌に切り替える飼い主さんも沢山いますが、術後は傷を治すためにも沢山の栄養が必要な時期です。
特にタンパク質は、猫にとって最も大切な栄養素ですから、モグニャンのようにしっかり含まれているものが良いですね。
さらに、抗酸化作用のあるクランベリーも含まれているので、去勢後・避妊後の尿路トラブルのリスクも抑えることができるでしょう。
去勢後・避妊後に最適なキャットフードを探しているなら、まずはモグニャンを試してみるのはいかがですか?無添加で穀物不使用なので、術後の敏感な猫にも安心して与えられますよ!
子猫の去勢後・避妊後におすすめのキャットフードは?
モグニャン、テイストオブザワイルド
猫の去勢・避妊手術は、性別にもよりますが生後6ヶ月~12ヶ月までに済ませるのが良いと言われています。つまり、子猫のうちに手術を受ける猫が多いという訳ですね。
しかし子猫の場合は、去勢・避妊手術を受けたらからといって、低カロリーの餌を与えるべきではありません!成長期にカロリー摂取を抑えると、正常な発育を妨げてしまうので危険です。
1歳を過ぎたあたりから発育が落ち着いてくるので、モグニャンやテイストオブザワイルドなど、総合栄養食で低カロリーなキャットフードに切り替えるのが良いでしょう。
去勢後・避妊後に最適な餌の量は?
去勢後・避妊後は、ホルモンバランスの変化により代謝や運動量が低下するので太りやすくなります。
そのため、品種や日頃の運動量にもよりますが、いつもより10%~30%ぐらいカロリーを抑えなくてはいけません。
しかし、食欲は手術前と比べて変わらない猫が多いので、量を減らすのではなく低カロリーな餌をいつもと同じぐらい与えることが大切です!
一般的には、100gあたり320kcal~370kcalぐらいのキャットフードなら、以前と同じ量で特に問題ありません。
去勢後・避妊後に猫が餌を食べない時の対処法は?
去勢・避妊手術後は、傷の痛みやエリザベスカラーの着用など、いつもと違う環境によるストレスで餌を食べなくなることがあります。
そんな時は、以下の方法で愛猫の食欲を刺激してみましょう!
フードプロセッサーで粉砕するか、チャック付きの袋に入れた餌をすりこぎ棒などで砕いて与えてみましょう。
レンジで1~2分温めると風味が強くなり、食欲が刺激されます。
お湯でふやかすと餌が柔らかくなるほか、水分により少量でも満足感を得られます。
どうしても食べない時の最終手段です。ただし栄養バランスは期待できないので、あくまで補助的に与えましょう。
上記の方法を試してもまだ食べてくれないよう場合は、お水だけでも飲めるように工夫してみてくださいね。ただし、丸2日何も食べないと危険なので動物病院を受診しましょう!
去勢後・避妊後用の餌はいつまで与えるのが正解?切り替えのタイミングは?
去勢後・避妊後用の餌への切り替えは、手術を受ける1ヶ月前までには済ませておくのがおすすめです。
術後はいつもより警戒心が強くなるので、急に新しい餌に切り替えても十中八九食べてくれません…。
また、食物アレルギーを起こさないか調べるという意味でも、事前に試しておいた方が安心です。
もし手術まで日が迫っている場合は、術後1ヶ月ぐらい時間をかけて徐々に新しい餌に切り替えていきましょう。
去勢・避妊によるホルモンバランスの変化は、手術前の状態に戻ることはないので、基本的にはずっと去勢・避妊後用の餌を与え続けても大丈夫です。
ただし!病気など体重管理よりも優先させるべき事情ある猫、7歳以上の老猫は必要な栄養も少し変わってくるので、猫の状態に応じて最適な餌を選んであげてくださいね。
去勢後・避妊後には栄養バランスの優れたモグニャンがおすすめ!
去勢後・避妊後の猫の健康をサポートするためには、総合栄養食でカロリー控えめのキャットフードがおすすめです!
ただ低カロリーなだけの餌は、体重管理には適していても健康管理まではできないので安全とは言えません。人間でも過度なダイエットはリスクが大きいですからね。
もしこれまでに、
- ヘルシーだけどしっかり栄養が摂れるキャットフード
- 高タンパク・低炭水化物で太りにくいキャットフード
- 去勢・避妊手術を受けた子猫にも対応できるキャットフード
こういったものを探していたのであれば、全ての条件を満たしているモグニャンを試してみてはいかがでしょうか?
去勢・避妊手術を終えたデリケートな状態の猫にも、安心して与えられますよ!