猫の便秘を解消するには、食物繊維が豊富なキャットフードを与えるのが最も手っ取り早い方法です。でも、消化に良い餌って沢山あってどれにしようか迷ってしまいますよね。
そのうえ、便秘用と書いてあっても、ただ繊維質が多いだけで栄養が伴っていないキャットフードも沢山あります。
そこで当サイトでは、消化ケア用キャットフードの選び方について詳しくまとめてみました!そのうえで、本当におすすめできるキャットフードをランキング形式で紹介していきます。
目次
便秘の猫におすすめのキャットフードの選び方!
では最初に、便秘の解消にはどんなキャットフードを選べば良いのかについてです。
便秘の原因にも色々ありますが、一般的には次の条件を満たすキャットフードがお通じを改善すると言われています。
良質な食物繊維が含まれている
便秘気味の猫には、良質な食物繊維が含まれているキャットフードがおすすめです!
食物繊維には「水溶性(可溶性)食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、水溶性の食物繊維は便に溶け込み、便を柔らかくして排便をサポートする働きがあります。
一方、不溶性の食物繊維は、豆類や根菜類に多く含まれており、腸のぜん動運動を活発にして便通を良くする働きが期待できます。
便秘の原因によってどちらを多く摂るべきか異なりますが、残念ながらキャットフードの成分表示では不溶性食物繊維の量しかわかりません。
そのため「粗繊維○%」という数字だけで判断せずに、原材料もチェックしましょう!
粘性があり便を柔らかくする働きがあるので、便が硬い猫や便秘と下痢を繰り返す猫に必要。昆布、わかめ、果物、里いも、大麦、オーツ麦に多く含まれる。
水分を吸収して膨らみ腸の動きを活発にするので、少食の猫や高齢の猫に必要。穀類、野菜、豆類、キノコ類、果物、海藻類に多く含まれる。
適度に脂質が含まれている
水分や油分が不足して硬くなった便を押し出すには、肉や魚の脂肪分や、植物油などの脂質に含まれる脂肪酸が効果的です。
便秘の猫やコロコロした硬いうんちを出す猫が脂質を摂ると、腸内や出口付近で詰まっていた便がスムーズに排出されるようになります。
ただ、脂質を摂りすぎると反対に下痢を起こすこともあるので、脂質が15%~20%ぐらいのキャットフードが理想的です!
乳酸菌やオリゴ糖など腸内環境を整える成分が含まれている
乳酸菌は猫にとって必須の栄養ではありませんが、継続して摂ることで腸内の善玉菌の数を増やして便秘の解消に役立ちます。
オリゴ糖は、そんな乳酸菌のエサになり善玉菌の働きをサポートするのが役目です。
こうして腸内環境が整えば、消化がスムーズに行われ便秘も解消されるというわけですね。
植物性乳酸菌、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクトバチルス・アシドフィルス発酵物、乾燥ビフィドバクテリウムアニマリス発酵物、フラックスシード、イヌリン、プロバイオティクス、アシドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌、エントロコッカス・フェシウム
便秘の猫に人気のキャットフード15種類を徹底比較!
当サイトでは多くのキャットフードを比較しているのですが、その中でも特に人気のある15種類のキャットフードを比較してみました!
先程のポイントを踏まえると、今回比較する項目は「脂質」「食物繊維を含む原料」「消化サポート成分」の3つです。
詳細が分かるものに対しては「〇%」と明記しています。それでは、実際に見ていきましょう!
食物繊維を含む原料:危険な原料は赤字で示しています。
商品名 | 脂質 | 食物繊維を含む原料 | 消化サポート成分 |
---|---|---|---|
FORZA10 |
6%以下 | 米、海藻(アスコフィラム結節)、ビートパルプ、加水分解された魚蛋白、加水分解されたポテト、オオバコ種 | 植物性乳酸菌、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、エントロコッカス・フェシウム |
アーガイルディッシュ |
11%以上 | サツマイモ、ジャガイモ、アルファルファ、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻 | マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖 |
モグニャン |
13% | ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、リンゴ、カボチャ | マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳酸菌 |
ウェルネス |
18.0%以上 | えんどう、ひよこ豆、乾燥粗挽きじゃがいも、乾燥こんぶ | ラクトバチルス・プランタルム、エンテロコッカス・フェシウム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラス |
オリジン |
20% | 赤レンズ豆、グリンピース、緑レンズ豆、日干しアルファルファ、乾燥昆布、カボチャ、バターナッツスクワッシュ、ホウレン草、ニンジン、リンゴ、梨 | 発酵乾燥腸球菌フェシウム |
カナガン チキン |
20% | サツマイモ、ジャガイモ、アルファルファ、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻 | マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖 |
カントリーロード |
12%以上 | えんどう豆、ひよこ豆、タピオカスターチ、トマト繊維、えんどう豆繊維、海草 | フラクトオリゴ糖 |
テイストオブザワイルド |
16%以上 | さつまいも、ジャガイモ | ラクトバチルス・アシドフィルス発酵物、乾燥ビフィドバクテリウムアニマリス発酵物 |
ナチュラルバランス |
10.5%以上 | 玄米、ポテト・ニンジン、オートミール、ほうれん草、ケルプ、パセリ | |
ニュートロ |
16.0%以上 | 乾燥ポテト、エンドウマメ、アルファルファミール、ビートパルプ | |
サイエンス・ダイエット |
16.0%以上 | 小麦、エンドウマメ、ビートパルプ、オート麦ファイバー、リンゴ、ブロッコリー、ニンジン | 乳酸 |
ファインペッツ |
20% | ポテト、グリーンピース、植物性繊維質(豆類由来) | マンガンオリゴ糖、フラックスシード、イヌリン、プロバイオティクス |
プリスクリプションダイエット |
20.5% | トウモロコシ、米、ビートパルプ | フラクトオリゴ糖、乳酸 |
ロイヤルカナン |
15.4% | 米、コーン | フラクトオリゴ糖、酵母エキス(マンノオリゴ糖含有) |
ロータス |
19%以上 | 挽き割り玄米、挽き割り大麦、エンドウ豆繊維、かぼちゃ、りんご、さつまいも、人参、ほうれん草、挽き割りフラックスシード、乾燥ケルプ(海草) | アシドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌 |
巷で人気のキャットフードでも、こうして比較してみると原材料や脂質など細かな部分で違いがあることがわかりました。
赤字で示したのは、消化不良やアレルギーを起こす可能性がある原料なので、便秘解消に効果的でも安全性を考慮すればおすすめできません。
また、消化サポート成分については含有量がわからないため甲乙つけがたいのですが、内容や種類の多さがひとつの判断基準になります。
では一体、便秘解消用キャットフードにはどれが最適なのか?調査の結果、本当におすすめできる5つのキャットフードをランキング形式で紹介していきます!
便秘の猫におすすめ!消化器サポートキャットフードランキング5選!
ランキングをにつくるにあたり、まずは「脂質」「食物繊維を含む原料」「消化サポート成分」を重視して評価しています。
その上で、食べやすさ、栄養バランス、消化の良さ、続けやすさなども評価項目に入れてみました!
価格 |
|
内容量 | 1.5kg |
100gの価格 | 283円 |
評価 | 4.6 |
価格 | 2,280円/5,980円 |
内容量 | 2.27kg/6.35kg |
100gの価格 | 101円/95円 |
評価 | 4.4 |
価格 | |
内容量 | 1.5kg |
100gの価格 | 227円(10%割引時) |
評価 | 4.3 |
価格 | 1,430円/6,380円/13,200円 |
内容量 | 340g/1.8kg/5.45kg |
100gの価格 | 421円/355円/243円 |
評価 | 4.2 |
価格 | 【通常】1,232円/2,112円 【定期】1,170円/1,901円 |
内容量 | 400g/800g |
100gの価格 | 293円/238円 |
評価 | 3.9 |
便秘の猫にカナガンキャットフード チキンがおすすめな理由!
数あるキャットフードの中で、当サイトはなぜカナガン チキンをおすすめするのか?その理由を改めてまとめてみました!
- 水溶性(可溶性)食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く配合
- 善玉菌のエサになる2種類のオリゴ糖を配合
- ハーブ原料配合で便臭軽減にも役立つ。
- オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸など良質な脂質を含む。
- 体調を整える海藻を配合。
- 小麦やトウモロコシなど消化に悪い穀物は不使用。
当サイトがカナガン チキンを最もおすすめする理由は、便秘の解消に必要な食物繊維、脂質、消化サポート成分のバランスが優れたキャットフードだからです!
どれかひとつ優れているキャットフードなら山ほどありますが、全てにおいて優秀なキャットフードはそう多くはありません。
その中でも、価格や安全性、口コミでの人気など総合的に評価した結果、カナガン チキンが便秘解消には最適なキャットフードであるという結論に至りました。
また、尿路疾患に配慮したクランベリー、被毛の健康にも役立つオメガ脂肪酸などを含んでおり、便秘以外にも猫の健康維持に役立ちます。
便通を改善できるキャットフードを探しているなら、まずはカナガン チキンを試してみてはいかがでしょうか?
ハーブ原料が便臭を抑えるので、便秘解消後も飼い主さんに嬉しい結果が待ってますよ!
愛猫が便秘気味で食欲がない&餌を食べない原因は?対処法は?
愛猫が便秘気味で餌を食べないとなれば、胃腸に何か異変があるのでは?と心配になりますよね。
便秘と食欲低下は必ずしも同じ原因とは限りませんが、考えられる理由としては以下の4つです。
食道から肛門までの消化管にできたポリープなどの腫瘍が原因で便が詰まってしまった状態です。毛玉の詰まりや異物の誤飲でも起こり得るので、速やかに病院の受診が必要です。場合によっては外科手術となる可能性もあります。
腸内の異物や肛門の傷が原因で、排便時に痛みが起きている可能性があります。消化機能に問題はなくても、痛みが原因で餌を食べなくなっているのかもしれません。
抗生物質や鎮痛剤など薬の副作用が原因でも便秘が起こることがあります。薬によっては食欲減退などの副作用もあるので、薬を服用した日だけ症状が出れば副作用の可能性が高いでしょう。
①~③に当てはまらない場合は、ストレスが原因かもしれません。特に、引越しや新しい家族が増えるなど生活環境に変化があった時は、体に不調が起こりやすいと言われています。
原因によっても対処法は異なりますが、基本的に2日便秘が続いた場合は動物病院を受診しましょう。
また、便秘が解消されても餌を食べない場合は別の原因が考えられるので、どちらにせよ医療機関を受診することが大切です!
便秘になりやすい猫となりにくい猫がいるって本当?
いわゆる長毛種と言われる被毛が長い猫は、毛づくろいで飲み込んだ毛玉が詰まりやすく便秘になりやすいと言われています。
また、マンクスと呼ばれる品種は、しっぽにあたる尾骨に先天的な異常があるため、体の構造上の問題で便秘になりやすいです。
そのほか、先天的な腸のヘルニアによっても便秘になりやすい猫はいますが、基本的には性別や品種による差はなく、生活環境や食生活による影響が大きいとされています。
ただし、10歳以上のシニア猫は腎臓病など尿が出やすい病気にかかりやすく、水分が不足して便秘になりやすいので気を付けましょう!
キャットフード以外で猫の便秘を自宅で解消する方法!
こちらでは、食事の改善以外で便秘解消に役立つおすすめの対処法を6つまとめてみました!便秘に良いキャットフードと組み合わせれば、よりスムーズにお通じを改善できるでしょう。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法①:水を飲ませる。
水分が不足すると、便がカチカチに硬くなるので便秘になりやすくなります。
適度に水分補給することで便が柔らかくなるほか、ドライフードに含まれた食物繊維が水分を含んで健康的なうんちをつくります。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法②:マッサージをする。
胃腸の動きが鈍く便秘が起きている場合は、お腹のマッサージが効果的です。お腹の上でひらがなの「の」を書くように優しく撫でてあげましょう。
ただし、お腹を触られたくない猫もいますから、無理やりマッサージするのはおすすめできません。猫の方から近づいてくるなど、リラックスしている状態が最適です。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法③:ヨーグルトやサプリを与える。
キャットフードだけでは改善が見られなかった場合は、スプーン1杯のヨーグルトを与えてみましょう。もしくは、乳酸菌などのサプリを与えるのも効果的です。
ただ、食物繊維不足による便秘なら、ヨーグルトでは対処できないので、基本的にはキャットフードの切り替えをおすすめします。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法④:トイレ環境を変える。
食事や運動量が適切なのに便秘を起こす場合は、トイレの環境に問題があるのかもしれません。
トイレの砂をこまめに替えるのはもちろんですが、猫が落ち着いて排便できる場所に移動させるなど置き場所も工夫しましょう。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法⑤:運動量を増やす。
適度な運動はお通じの改善に効果的です。
おもちゃで遊んであげたり、キャットタワーやキャットウォークなどを使って猫の行動範囲を広げてあげると、消化も促進されて便秘の解消に繋がります。
キャットフード以外で猫の便秘を解消する方法⑥:ブラッシングによる毛玉対策
毛玉の詰まりによる便秘を防ぐには、ブラッシングが最も手軽で効果的です。
短毛種は週1回、長毛種は2~3日に1回ぐらいのペースでブラッシングしてあげれば、毛づくろいで飲み込む毛の量を減らすことができます。
キャットフードにオリーブオイルを混ぜるのは便秘症の猫に効果的?
オリーブオイルは自然由来の成分なので、猫に与えても問題ありません。1日あたりの摂取量は、体重4kgに対して小さじ1/2杯~1杯くらいが妥当です。
ただし、猫に与える前に必ず香りや味を確かめて、新鮮なオリーブオイルを与えるようにしましょう!いくら健康に良いオリーブオイルでも、酸化していれば意味がないですからね…。
また、油分の摂り過ぎは下痢や膵炎を起こすリスクもあるので、与えすぎには十分注意しましょう!それに、あくまで油ですから肥満の猫にはおすすめできません。
オリーブオイルは用量を守れば、便秘の解消に効果が期待できます。
しかし、便秘解消キャットフードにも脂質はしっかり含まれているので、餌を切り替えてダメだった時の最終手段くらいに考えておくのがおすすめです。
便秘を解消する消化に良いキャットフードならカナガン チキンがおすすめ!
便秘の解消には、食物繊維、脂質、消化サポート成分がバランス良く含まれたキャットフードがおすすめです!
しかし、巷にある消化ケア用キャットフードの多くは、ただ食物繊維が多いだけだったり、脂質が足りなかったりと完璧なものはほとんどありません。
もしこれまでに、
- 水溶性(可溶性)食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く配合したキャットフード
- 腸内環境を整える乳酸菌やオリゴ糖配合のキャットフード
- 高タンパクで適度な脂質を含んだキャットフード
こういったものを探していたのであれば、まずはカナガン チキンを試してみてはいかがでしょうか?
全年齢用なので、子猫から高齢猫まで便秘に悩む全ての猫の便通改善に役立ちますよ!