ふっわふわモフモフのラグドール。「布のように柔らかいぬいぐるみ」という名前の由来のとおり、まさにぬいぐるみのような見た目でとても可愛いですよね♪
他の猫に比べサイズも大きいので適正体重がどの程度なのか、あれ?うちの子って太りすぎてない?と思った方も多いはずです!
ラグドールの子猫は迎えたばかりの頃は小さくてもすぐに大きく成長し、体重もそれに従って増えていきます。
それに2~3歳まで成長するとも言われているため、何歳でどれくらいの体重がいいのか、太りすぎや逆に痩せすぎていないのか、などをきっちり見極める必要があります。
今回は月齢別の平均的なラグドールの体重から、体型からの見極め方、太りすぎ、痩せすぎの場合の対応策までを紹介していきます!
見た目も大きくて丸々している姿が可愛いが、それが太りすぎなのかどうかは気になるところじゃな!
目次
ラグドールの大きさ・体重は猫界NO.1!!
ラグドールは猫の中でもメインクーンやノルウェージャンフォレストキャットと並び比較的サイズの大きくなる大型猫と分類されています。
他の大型猫より身体のサイズに比べて体重が重くなるのが特徴で「世界一体重の重い猫」とも言われています。
オス | メス | |
---|---|---|
平均的な成猫 | 4.0~5.5kg | 3.0~4.5kg |
ラグドールの成猫 | 5.0~8.0kg | 4.0~6.0kg |
平均的な成猫の体重が3kg~5kgと言われているのに比べ、ラグドールは成猫の平均体重はオスで5kg~8kg、メスでは4kg~6kgまで成長します。
中には10kgを超えるサイズにまで成長する場合も!
しかしラグドールは個体差が大きく、オスで小さいサイズの子もいればメスでもオス以上に成長する場合もあります。
うちにいるメスのラグドールは避妊後で6kg近くありますので、メスの中でも大きいサイズに育っています。
また、通常猫の成長は1歳程度で止まりますが、ラグドールは2~3歳、長い子では4歳まで続きます。
それまではサイズや体重、身体の模様なども安定しないこともあり、気付いたら想像以上に成長していた!という場合もありますので普段から体重のチェックが欠かせません。
平均値はどれくらい?成長期がはじまる生後2ヶ月から12ヶ月まで!オス・メス別の早見表!
比較的に体重が重いとされているラグドールですが、子猫のうちはどのくらいの体重で成長していくのでしょうか?下記の表でチェックしてみましょう。
月齢 | オス | メス |
---|---|---|
生後1ヶ月 | 0.5~1.0kg | 0.5~1.0kg |
生後2ヶ月 | 1.0~1.5kg | 1.0~1.5kg |
生後3ヶ月 | 1.5~2.5kg | 1.5~2.0kg |
生後4ヶ月 | 2.0~3.0kg | 2.0~3.5kg |
生後5ヶ月 | 3.0~4.0kg | 3.0~4.0kg |
生後6ヶ月 | 3.5~4.5kg | 3.0~4.0kg |
生後7ヶ月 | 4.5~5.0kg | 3.5~4.0kg |
生後8ヶ月 | 4.5~5.5kg | 3.5~4.0kg |
生後9ヶ月 | 5.0~6.0kg | 3.5~4.0kg |
生後10ヶ月 | 5.0~6.5kg | 3.5~5.0kg |
生後11ヶ月 | 5.0~7.0kg | 3.5~5.0kg |
生後12ヶ月 | 5.0~7.5kg | 3.5~5.0kg |
表の平均体重はあくまで目安となりますが、こちらを見ていただくとオスは1歳に達したときには既に5kgを超えていることがわかりますよね。
生後6ヵ月まではオス・メス共に体重の違いはそれほどなく、平均的な子猫に比べると少し大きいかな?と思う程度ですが、6ヵ月~12ヵ月の間はオスは比較的早いスピードで成長し、メスはゆるやかに成長していきます。
ラグドールが1歳になるまでは特に注意したほうが良い点はこれ!
子猫のうちのから急成長するラグドールですが、特に下記の2点に気をつけてあげましょう。
- キャットフードに記載されている規定の量はなるべく守る!
- ご飯のおねだりをされてもあげないようにする!
これを守らないと太り過ぎにつながってしまう可能性もあります。以下に説明していきますので詳しく見ていきましょう!
キャットフードに記載されている規定の量はなるべく守る!
特に子猫のうちは餌の量をどのくらいあげるかによっても、将来成長する大きさが変わってきます。
大きなラグドールにしたいからたくさん餌をあげたいという方もいるかもしれませんが、餌をあげた分ただ大きく育つというわけではありません。
その分は体重が増えますので餌のあげすぎが太りすぎにつながることも…。
もちろん太っている猫も可愛いですが、あまりに太りすぎてしまうと循環器系に障害が出てしまったり、糖尿病や脂肪肝になるなど様々な病気の引き金となる可能性もあり危険なのです。
その月齢には月齢にあった食事量の目安があります。通常キャットフードの袋に記載されていますのでそちらを参考に食事量を調節してあげましょう。
ご飯のおねだりをされてもあげないようにする!
飼い始めたばかりの子猫はとても可愛くて、ご飯やおやつをおねだりされるとついつい餌をあげすぎていませんか?
多少のおやつであれば問題ありませんが、おねだりされる度に毎回あげているようでは肥満につながってしまいます。
また、おねだりをすればもらえるものだという印象を与えてしまうのもよくありません。
ご飯はできる限り同じ時間に適量を与え、爪切りや耳かきのあとなど、たまのご褒美としておやつを与えてあげましょう。
通常餌は子猫で1日3回、成猫で1日2回ほどに分けて与えますが、ご飯をたくさんおねだりするようであれば、1日に与える食事量は変えず、回数だけを4~5回に増やし小分けにして与えるのもおすすめです。
1歳以降はゆるやかに成長する!
12ヵ月までは1ヵ月前の写真と見比べるだけでにこんなに成長したの!?と驚くほどに日々成長をしていきますが、1歳をすぎればそのスピードは落ち着いていきます。
とはいえラグドールの成長は2~3歳まで続くため、1歳で5kg程度であっても2歳になったときには2~3kg体重が増えているという話もよく耳にします。
身体つきが華奢な子であっても痩せすぎているのでは?と慌てずに成長を見守ってあげるようにしましょう。
不安になる人が多い4ヶ月~5ヶ月のラグドール!体重は個体差がかなりある!
飼ってすぐのころはあんなに小さかったのに、うちにきてわずか1ヵ月でこんなサイズに…?ラグドールの成長スピードに驚く方も少なくなかったのではないでしょうか?
餌の量やあげ方などをきちんと守っていても成長スピードにはかなり個体差があります。
特に4ヵ月~5ヵ月の頃は急成長の時期なので子猫であっても成猫のような貫禄が出てくる子もいます。
小さい子では2kg程度で他の猫と変わらないサイズの子もいれば5kgを超えて関取のようになっていることもありますね…(笑)
先住猫がいたご家庭だとわかりやすいかと思いますが、ほとんどのラグドールは半年もしないうちに平均的な成猫と同じくらいのサイズになります。
その変化に驚く方も多いかもしれませんが、ちゃんとラグドールの子猫です!1歳になったときに当時の写真と見比べてみると更なる大きさに驚くことになります!
うちのラグドールは太っている?痩せている?触って見分けてみよう!
ラグドールは被毛がもふもふしていて見ているだけではあまり体型がわかりませんよね。太っているように見えても実はそうではなかもしれませんよ!
正常体重がどうかは触って見分けることができます。痩せ気味の場合、太り気味の場合の特徴を紹介しますので、ぜひおうちの愛猫を触って確かめてみてください!
猫に触ってみて腰のくびれや、助骨と背骨の一つ一つを確認できたら正常体重!
理想的な標準体重の猫の場合、上から見たときにはっきりとウエストのくびれが確認できます。
しかし被毛で覆われているラグドールはくびれがあっても目視ではっきり確認するのは難しいです。
腰骨の上の辺りを触ってくびれができているかを確認しましょう。また、触ったときに肋骨や背骨は触れることはできますが、骨のゴツゴツ感のない状態が標準です。
痩せ気味猫の場合では骨のゴツゴツ感が強く、肋骨や背骨に触れると骨ばった感触であるのがわかります。
目視でも肋骨の形が浮き出て見えて、腰のあたりのくびれも確認できます。痩せ気味の猫は栄養が足りていない状態なので、元気があっても要注意です!
お腹のたるみ「ルーズスキン」にお肉が詰まっていたら肥満!
ほとんどの猫にはお腹にぽよぽよとしたたるみがありますが、これは太っているからではありません。
このたるみはルーズスキンと呼ばれ、高くジャンプしたり激しい運動をした時に体の皮がつっぱらないようにしたりするために成長の過程でついてきます。
- ルーズスキン・・・お腹のたるみのこと
しかし、「じゃあうちの猫は太っていないから大丈夫!」と安心するのはまだ早いです。
このルーズスキンにお肉が詰まっていたら肥満の合図です!
お肉が付いている場合、触るとぽこぽことしたお肉の塊のようなものに触れられます。
少しの肥満であればたるみの先にお肉がついているだけですが、かなりの肥満になるとたるみ自体がなくなってしまっていることもあります。
太り気味かも?と感じたら日常的に触ってチェックしてあげるようにしましょう!
ラグドールが太りすぎている場合に行う2つの対策
おうちにいる猫ちゃんに触ってみていかがでしたでしょうか?もしかして太ってるかも!と感じた方はダイエットが必要かもしれません。
次に挙げる内容を実践して愛猫のダイエットにチャレンジしてみましょう!
遊んであげて運動をするようにする
ラグドールは本来の性格から比較的大人しく運動嫌いの子が多いとされています。更に太り気味ではいくら運動させようとしても遊びたがりませんよね。
うちのラグドールも猫じゃらしでつれないどころかご飯のとき以外はほとんど動くことなく1日を過ごしています。
特に去勢手術や避妊手術後は栄養を吸収しやすく、今までと同じ食事量でも大変太りやすくなってしまっています。
丸々とした姿も大変愛らしいのですが、そのうち健康面で心配ごとが出てきてしまいます。できるときにきちんと運動をさせてあげることが非常に大切です!
例えば、猫のおもちゃに全く興味を示さなくても音の鳴るものや鏡の反射した光など、家の中にあるもので何か興味を示すものはありませんか?
興味を示したときがまさにチャンスです!飽きて遊んでくれなくなるまで存分に遊んであげましょう!
低カロリー高たんぱくな餌に変える
人間と同じように猫にもダイエットフードというものがありますが、実は猫用のダイエットフードは逆に太るということをご存じでしたか?
猫用のダイエットフードはカロリーを抑えて作られているため、動物性たんぱく質や脂質を減らした分、穀物の量が増えています。
穀物には「糖質」が多く含まれており、更に猫にとって消化が悪いのも特徴です。
また、動物性たんぱく質が少ないことも問題で、猫が必要とする栄養素の多くは動物性たんぱく質の中に含まれています。
そのため、低カロリーな上に動物性たんぱく質が豊富なフードを選んであげる必要があります。
ダイエットの際に選ぶフードはたんぱく質が100g当たり30%以上含まれているものが理想です。
高たんぱく・高脂質のフードは猫にとって消化・吸収しやすく満腹感を得やすい上にエネルギーに変わりやすいため非常にダイエットに向いていると言えます。
ラグドールが痩せすぎている場合に行う2つの対策
身体を触ってみて逆に痩せているかも!と感じた方は、愛猫が栄養失調になる前に改善してあげる必要があります。
餌の食いつきの悪い愛猫であれば、下記のような対応をとってみるのはいかがでしょうか?
栄養価の高い餌にしてあげる
栄養価の高いキャットフードと言ってもやはり高たんぱく、高脂質のフードを選びます。
前述した太りすぎの猫に与えるフードと同じになってしまうため、逆に痩せてしまうのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、食が細く痩せ気味になっている猫は消化器系の働きが弱い場合もあります。
ただ、高カロリーのフードを与えるよりも、まずは消化・吸収の良いものを選んであげるのが基本です。
餌をあまり食べていない場合は好みの餌を探してみる
元々食が細いわけではないのに餌をあまり食べなくなったという猫ちゃんの場合、フードを変えたことによる好き嫌いが出ているかもしれません。
新しいフードが好みの味でない場合では、ご飯を積極的に食べてくれなくなってしまうことがあります。
また、元から食いつきのよくないフードならそもそもその味が好みでないのかもしれません。
少しずつフードを変えてあげて食いつきのいい好みのフードを探してあげることにより、ご飯をきちんと食べてくれることもありますよ!
直接好き嫌いを聞けるわけではありませんので、ご飯をあげる際にはどのくらいの食いつきなのかを確認しながら愛猫の好みの味を見つけてあげましょう。
ラグドールの体重について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?ラグドールは大型猫と言われていますが、子猫によってはかなり個体差があります。
そのため、思ったより平均的なサイズで落ち着いたり、メスを飼ったのにオスより大きく育ったという例がいくつもあります。
丸々とした姿が印象的なラグドールですが、身体が大きいからではなく長毛種なのでそう見えているだけかもしれません。
大きくしたいからと子猫のうちから餌をたくさんあげるようなことはせず、あくまで目安の食事量を守って太りすぎにならないように注意してくださいね。
太りすぎや痩せすぎはそのまま放置せずフードの種類を変えてみたり、量を調節するなどして健康的で長生きができるように育ててあげましょう。