まるで小さな豹!?野性味あふれるベンガル猫の柄は、ほかの猫とは別格の魅力があります。
でも、性格もこの見た目通りだとしたら、一般家庭の中でうまくやっていけるのかな?と心配になりますよね。
意外にも見た目とギャップがあるのがベンガルの性格。基本的な性格やオス・メスの違い、子猫時代の特徴を知り、不安をしっかり取り除いてからベンガル選びに臨みましょう!
目次
ギャップあり⁉︎ベンガルの︎性格はこの4つの特徴からなる!
野性の美を体に描いたようなベンガルの柄。飼いたい気持ちが増すにつれ、気になってくるのがその性格です。
野生動物のイメージそのままに激しい気性の猫だと、飼い始めた後困りますからね。でも、心配はいりません!ベンガルは、見た目とギャップのある性格をした猫なんです。
ベンガルはごく普通の猫と変わらない穏やかな性格
まず安心してほしいのが、ベンガルは穏やかな性格だということ。むやみに人を攻撃してくるようなことはなく、人と仲良く共同生活を送れます。
そればかりか明るく社交的で、なついた飼い主さんには可愛らしく身をすり寄せて甘えてくるところも!
もともとベンガルに野性味たっぷりの柄が表れるのは、そのルーツに「ベンガルヤマネコ」との交配があるためです。
交配が始まった20世紀中頃には野性の血が濃かったものの、改良が重ねられた結果今ではイエネコと変わらないフレンドリーさを持つようになっています。
ベンガルは頭が良くておしゃべり好き!
ベンガルには一般の猫に勝るとも劣らない頭脳を持ち合わせています。飼い主さんの言うことや状況をよく理解するので、上手にしつければきちんと応えてくれます。
また、ベンガル自身の性格におしゃべり好きなところがあるのも特徴です。
何か要求したい時や甘えたい時、鳴き声を使って訴えてきます。それに、飼い主さん側から語りかけた言葉にも鳴き声で反応するベンガルだっています。
お互いに声を交わしてのコミュニケーションが期待できる猫なんですね。
運動全般が得意!遊ぶことが大好きなベンガル
野生の遺伝が良い方に表れているのが、ベンガルの運動神経です。
体を動かして遊ぶことが大好きで、猫としては活動量が多い方。スペースをいっぱいに使いダッシュで走り回るのはもちろん、ジャンプでの上下運動も軽々とこなします。
そして、ほかの猫と違って特徴的なのが、水をあまり恐れないという性格です。
猫の先祖が砂漠に住んでいたのに対し、ベンガルヤマネコの故郷は川の豊富な森林周辺。そのため、この性質が残っていると思われます。
もしかしたら水で遊ぶ姿も見られるかもしれませんね。
ベンガルはトラブルや不安に少し弱いところがある
普段はさほど神経質ではないベンガルも、トラブルには敏感な反応を見せる場合があります。
例えば、引越しなどによる住まいの変化や好きな運動ができない状況、留守番が続く、といった問題です。
身の回りの変化を敏感に察知するベンガルは、ちょっとした不安に弱くストレスを抱え込みやすいのです。
この性格も、危険と隣り合わせである野生時代の名残りでは、と推測されています。
ベンガルの性格はオス・メスでこんな風に違う!
ベンガルの性格の基本的な特徴は上記の4つ。じゃあ、オスもメスもまったく同じ性格なの?そんな疑問が生まれてきますよね。
基本的な部分は似ていても、ベンガルのオスとメスではちょっと性格が違うところがあるんです。オスメスの違いを知って、あなたとより相性のよいベンガルを選びましょう。
ベンガルのオスは甘えん坊な性格!
ベンガルのオスは遊び好きで甘えん坊な面が目立つ性格です。
自分の持つ感情を率直に表すのがオスの特徴。飼い主さんに甘えたい時は思い切り甘え、遊びたい時はすぐに体を動かします。
猫とたくさん触れ合いたい人には、ベンガルのオスの方がよいかもしれません。
ただし、ベンガルのオスは、ほかのオス猫と同居すると縄張り意識からトラブルとなる可能性があります。オスとの多頭飼いには、互いの相性を慎重に見極めるべきでしょう。
ベンガルのメスはクールな性格!
ベンガルのメスも穏やかでフレンドリーではあるものの、オスと比べるとややクールです。
子猫を産み育てることのあるメスには、自立心が前面に出る場面も見られます。必ずしも常に素直な感情をぶつけてくるとは限らないのです。
したがって、いかにも猫らしいツンデレな態度が見られるのはメスの方。
この性格は、避妊手術をしてもさほど変わりません。猫との遊び時間が取りにくい、いつも甘えられるのは負担、と感じる人にはメスがおすすめです。
子猫の時のベンガルは好奇心旺盛でやんちゃ!成猫になったら落ち着くの?
ベンガルを飼うならやはり子猫の時から!そう考える人が多数派ではないでしょうか。子猫時代ならではのベンガルの性格があるとしたら、知っておきたいですね。
子猫時代のベンガルは好奇心旺盛で、元気にやんちゃっぷりを発揮してくれます。
運動神経のよいベンガルだけあって、おとなしく抱っこされているより走り回って遊ぶことが大好きです。
高い位置からものを落としたり大事なものをかじったり、時にはいたずらな行動に困らされることも。あらかじめ片づけを徹底しておいた方がよさそうです。
少し体格が大きめのベンガルは、成猫サイズになるのが1歳半頃と成長スピードもゆっくりめ。やんちゃな性格も、2歳頃には落ち着いてくるでしょう。
ベンガルの性格上、気をつけた方がいい飼育の注意点はこれ!
ベンガルの性格に、見た目からイメージするような心配な点はなさそうです。でも、引き取ったベンガルとよりよい生活を送るためには、いくつか注意点もあるんですよ。
子猫の時から根気よくしつけする
ベンガルの子猫のいたずらに、いつか落ち着くだろうと何も対処しないのはよくありません。
食卓に上がったりものを噛んだりNG行動が見られたら、子猫のうちにしつけをしていきましょう。
ベンガルは観察力や理解力があるだけに、飼い主さんのしつけの結果が成猫になってからの行動に表れやすいのです。
悪いことを叱らないでいると、それはしてもいいことなのだと学習してしまいますよ。
もちろん感情にまかせた体罰は絶対にダメ。根気よく何度も言い聞かせていきましょう。
のびのび遊べる環境を用意する
運動大好きな性格のベンガルがのびのび遊べるような環境を整えてあげてください。運動や遊びの時間が不足すると、ベンガルはストレスを感じてしまいます。
駆け回るのに邪魔となるようなものや危険なものは片づけて、室内に広いスペースが取れるのがベスト。上下運動が可能なキャットタワーを設置するのもよいでしょう。
そして、できれば飼い主さんの方でも時間を取り、積極的にベンガルと遊んであげましょう。
バスルームの管理に気をつける
水を怖がらない性格のベンガルだけに、水のあるバスルームの管理に気をつけてください。
猫が水を恐れないということは、シャンプーしやすい、楽しく水遊びさせられる、というメリットがある一方、屋内での水難事故というリスクもあるのです。
ドアやフタをきっちり閉めておく、必要時以外はお湯を抜いておく、といったルールを家族で共有しておきましょう。
住宅環境の変化に配慮する
生活環境に何か変化がある時には、ベンガルの様子に変わったところがないか注意してあげましょう。
ベンガルは不安感やストレスに敏感なところがあり、場合によっては体調の悪化にも繋がってしまいます。
特に引越しや家のリフォームなど、住宅環境の大きな変化には注意が必要です。
前もって慣れたベッドを配置しておくなどして、ベンガルが落ち着いて休める場所を確保してあげてください。
ベンガルによっては、フードやトイレの置き場などわずかな変化が負担となることも!
ベンガルの不調に気づいたら、早めにストレスの原因を特定して取り除いてあげるようにしましょう。
ベンガルの性格と相性がいいのはこんな人!
ベンガルの第一印象と実際の性格のギャップにびっくりした人もいるかもしれませんね。でも、こんなギャップなら大歓迎!ではないでしょうか?
こういったベンガルの性格上、飼うのに相性がいいのは次のような人です。
- 広い一軒家に住んでいる人
- 仕事が定時に終わる人
- 猫との時間を多く取りたい人
- 猫の変化に注意深い人
ベンガルを飼う場合、広い一軒家だと人も猫もストレスなく暮らせます。
たっぷり運動したい性格のベンガルは、のびのび体を動かせて満足!それに、おしゃべり好きの性格が近所トラブルのもととなる心配もないでしょう。
猫がひとりぼっちで遊ぶだけでなく、人と一緒に遊べればなおよし。
それには仕事が定時に終わる人や意識的に時間を取って猫と遊びたい人が向いています。ベンガルの甘えん坊の性格も満たされるというものですね。
そして、ベンガルはわずかな変化を見て取れる注意深い人におすすめ。ストレスを受けやすいベンガルの異変にも早めに対処してあげられるでしょう。
ベンガル猫の性格は、一般家庭にも難なくなじめる穏やかさや賢さ、野生を思わせる運動好きな面や敏感な感性など4つの特徴からなっています。
野性味ある豹柄から想像する荒々しさとは、大分ギャップのある性格です。
ベンガルを迎えた後には、美しい身のこなしや甘えん坊ぶり、鳴き声によるコミュニケーションで毎日癒されそうですね。
子猫のうちのしつけやストレスへの対処も忘れないでおくと、ベンガルとより素敵な暮らしが送れるのではないでしょうか。