いかにも上品なたたずまいのペルシャ猫。「猫の王様」という呼び名にふさわしい豪華な毛並みは、飼ってみたくなる大きな魅力ですね。
でも、「王様」のイメージが性格にも当てはまっているとすれば、ちょっと不安ではないですか?
実際のところ、ペルシャ猫はどんな性格をした猫なのでしょうか?基本的な性格やオスメスの違い、人気のチンチラの性格についても詳しくお伝えします!
目次
ペルシャ猫はきつい性格ってほんと⁉︎基本的な性格はこの3つ!
きつい、ワガママ、いばってる!猫の王様という言葉から、そんな性格を想像する人もいるかもしれません。
ですが、実際のペルシャ猫の性格はまったく違っているんですよ。ペルシャ猫の基本的な性格はこちら。
- もめごとの少ない穏やかな性格
- 甘えん坊だけどべったりは苦手
- 静かに過ごすのが好きなおっとりさん
では、この3つについて説明していきましょう。
ペルシャ猫は優しくて穏やかな性格
王様は王様でも、優しく穏やかでどっしりとかまえているタイプ。ペルシャ猫はそんな性格をした猫です。
何かイヤなことがあっても、激しい怒りや神経質な態度を見せることはあまりありません。
新しい環境にもすっとなじんでいける方なので、猫を初めて飼う人や子供のいる家庭でも迎え入れやすい猫です。争いごとを好まない性格で、ほかの猫とも一緒に仲良く暮らせます。
人が好き!だけどべったりは苦手な性格
ペルシャ猫は基本的に人が好きで、なじんだ飼い主さんには身をすり寄せたりそばで眠ったりするほど甘えん坊です。
その一方でマイペースなところもあるため、いくら慣れた相手でも長い時間の抱っこやナデナデは苦手なんです。
かわいいからといって人の都合で抱っこをあまり長く続けてしまうと、精神的なストレスにもなってしまいます。
ですから、飼い主さんとしては、べったりではなくほどよい距離感で付き合うのがベスト。ペルシャ猫の態度を見ながら、適切なタイミングでかまってあげましょう。
運動より寝ることを好むペルシャ猫
ペルシャ猫はどちらかというと運動が苦手なおっとりさん。体を動かす量は控えめで、むしろゴロゴロ寝ている方が得意です。
おもちゃでの遊びにも積極的な方ではないため、飼い主さんが無理に遊び相手となる必要もありません。留守番も苦にしない方なので、手のかからない猫です。
また、活動のドタバタ音が少ないだけでなく、発する鳴き声も控えめで静か。マンションなどの集合住宅でも、近所とのトラブルになりにくいタイプです。
ペルシャの一種、チンチラシルバーやチンチラゴールデンは優雅でプライド高め⁉︎
チンチラは、色柄の多彩なペルシャ猫の一種。チンチラシルバーやゴールデンといった名前の通り、輝くような美しい毛色が特徴です。品の良さや優雅さも格別ですよね!
さぞや性格の方もプライド高め!?と思いがちですが、実際はどうでしょうか?
チンチラの性格は基本的にペルシャと似ている
チンチラの基本的な性格はペルシャと同様で、それほど大きく違っているわけではないんです。
温和でおっとりとした性格で、付き合いやすいタイプ。理由のない威嚇やいたずらに悩まされることも少ないでしょう。
見た目の印象ほどプライドが高いことはなく、飼い主さんにすり寄って甘えることもあります。
ですが、やはり人の側からしつこくかまわれるのは苦手で、のんびり過ごすことを好みます。
チンチラはペルシャよりややツンデレが目立つ!
ただ温厚なばかりではなく、チンチラには思いがけずきついところを見せる子もいます。
といっても多くは自分から攻撃するわけではなく、意に沿わない長時間の抱っこや見知らぬ訪問客などが引き金となって敵対的な行動を取ってしまうようです。
そういう意味では、ペルシャよりツンデレがやや目立つ性格と言えるでしょう。
中にはきつい性格が前面に出るチンチラもいるので、引き取る際にはお目当ての猫をよく観察することをおすすめします。
ペルシャ猫の性格はオス・メスでこんな風に違う!
同じような容姿のペルシャ猫のオスとメス。飼うんだったら、どちらがいいのでしょうか?
ペルシャ猫の性格って、実はオスとメスで少し違っているんですよ。相性よく暮らせる猫を飼うために、違いを確認しておきましょう。
ペルシャ猫のオスはやんちゃな性格!
比較的おっとりとしたペルシャ猫でも、少々やんちゃな面が見られるのがオスの方です。
オスは考えていることが比較的素直に態度や行動に出ます。興味のまま行動した結果、時にお部屋がぐちゃっと散らかってしまうことも。
ただ、人に甘えたい時や遊びたい時も猫の意思が伝わりやすいため、おとなしいなりにコミュニケーションしやすい性格です。
猫を飼った経験が多くない人なら、オスの方がよいかもしれませんね。
ペルシャ猫のメスは気分屋な性格!
オスに比べ何を考えているのか少しわかりにくいのが、ペルシャ猫のメスの方。むやみに部屋を散らかすことなく落ち着いた行動を取る代わりに、感情も外に出にくいタイプです。
それでいて気分屋なところがあるので、飼い主さんからすると撫でてほしいのかそっとしておいてほしいのか判断しにくいのが難点。
いざ相手をしてみると、予想外の反応を見せたりコロッと態度を変えたりすることも!
ちょっと行動が読めないけれど、あまり手のかからない猫らしい猫を望むなら、ペルシャ猫のメスがおすすめです。
子猫のペルシャ猫は好奇心旺盛で活発な性格!
ここまで見てきたペルシャ猫の性格は成猫となってからのものですが、飼うなら子猫を希望!という人も多いでしょう。ペルシャの子猫の性格は、成猫と少し違っています。
静かなタイプのペルシャ猫でも、子猫時代はやっぱり子猫らしく好奇心が旺盛です。自分から遊びを求めることは少ない方ですが、活発に動く様子も見られます。
ただもともと運動が得意ではないので、子猫の動き回る環境には注意してあげたいですね。ケガがないよう危険なものはできるだけ片づけ、家具の配置にも気を配りましょう。
ペルシャ猫は生後1年ほどで成猫となるので、その頃には落ち着いてきます。
ペルシャ猫の性格上、気をつけた方がいい飼育の注意点はこれ!
せっかく飼うペルシャ猫とは上手に仲良く付き合っていきたいものです。ペルシャ猫の性格上、飼い主さんが気をつけたい注意点を知っておきましょう。
ペルシャ猫のおっとりペースを尊重する
ペルシャ猫との生活では、猫自身のおっとりとしたペースを尊重してあげましょう。
のんびりと寝転がっているペルシャ猫に、無理矢理遊ぼうとちょっかいを出したり来客に付き合わさせたりするのはよくありません。
ペースを乱されたペルシャ猫が激しい怒りを見せることはあまりありませんが、かえってストレスを内に溜め込んでしまう場合もあります。
穏やかな性格なので子供との付き合いにも安心できますが、逆に子供がペルシャ猫のペースを乱すことのないよう猫の性格について話し合っておいてくださいね。
ペルシャ猫の抱っこやスキンシップは短時間にする
見るからにふんわりと肌触りがよさそうなペルシャ猫。かわいくて抱っこしていたい気持ちはわかりますが、抱っこやスキンシップの時間はほどほどに!
あまりかまい過ぎると、ペルシャ猫の性格上イヤがられてしまいます。
ただ、小さいうちから、多少抱っこや飼い主さんとのスキンシップに慣れさせておくことも必要です。
長毛のペルシャ猫にはブラッシングのケアが欠かせませんし、いずれ検診などで病院に出かける機会もあるはず。
トラブルを未然に防ぐためにも、愛猫の様子を見ながら触れ合いの時間を取っていきましょう。
運動を好まないペルシャ猫に合わせた環境や食事
ペルシャ猫が日常を過ごす部屋では、安全面に配慮した環境を整えてあげましょう。
ペルシャ猫は、本来運動を好まない性格です。たまに活発な動きを見せると、思わぬケガをするケースもあります。
家具の極端な段差がないか、キャットタワーが高すぎないか、という点に気をつけてください。
また、食事の内容や量にも注意が必要です。動きがのんびりしたペルシャ猫が運動好きの猫と同量の餌を食べていると肥満になってしまいます。
活動量に合わせた食事となるよう、しっかり管理してあげましょう。
ペルシャ猫の性格と相性がいいのはこんな人!
これならペルシャ猫と楽しく暮らせそう!と一安心した人もいるのでは?最後に、ペルシャ猫の性格と相性よいのがどんな人か挙げておきますね。
- 猫を飼うのが初めての人
- 集合住宅に住んでいる人
- 仕事や家事に忙しい人
- 大人が中心の家庭
ペルシャ猫は、猫を飼うのが初めての人でも受け入れやすい相手です。基本的な性格は穏やかで、猫に慣れていない人を戸惑わせることもあまりありません。
住まいが一軒家の人はもちろん、集合住宅でも難なく飼えます。行動ばかりでなく鳴き声も静かで、近所トラブルとなりにくいタイプです。
また、ペルシャ猫は日々仕事や家事に忙しく暮らしている人に向いています。そんな人なら、長くかまわれるのが苦手なペルシャ猫とほどよい距離感で付き合えるはず。
同じ意味では、どちらかというと大人が中心の家庭におすすめです。ただ子供でも、節度ある対応ができる性格なら大丈夫でしょう。
華やかな長毛と愛らしい顔立ちで、ちょっぴり気位高そうに見えるペルシャ猫。
実際の性格は、見かけによらずおっとりとして穏やかです。猫初心者でも大きなトラブルなく飼えるでしょう。
ただ、ペルシャ猫の性格上、自分から人に甘える時があっても常にかまわれるようなべったりした関係は苦手です。
ペルシャ猫ののんびりペースを尊重しながら、時折触れ合いの時間を持つ。それがペルシャ猫とうまく暮らしていくコツではないでしょうか。