ゆるいふわふわパーマで猫界のプードルと呼ばれるデボンレックス。愛くるしいのは姿だけではなく、性格もとってもキュート!
抜け毛が少なく飼いやすいという評判もあるので、手に入れたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そんなデボンレックスがどんな猫なのか、販売価格や性格飼い方のコツなどをまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
目次
デボンレックスの基本情報と歴史はこれ!
項目 | 基本データ |
---|---|
原産国 | イギリス |
被毛 | 短毛種 |
平均体重 | オス:3.5~4.5kg・メス:2.5~3.5kg |
平均寿命 | 10から15歳 |
デボンレックスはイギリス南西部にあるデボン州でみつかった巻き毛のオス猫カーリーとその子孫を元にして作られた猫です。
名前の由来は見付かった場所の地名と、専門用語で巻き毛を意味するレックスを足して作られました。
良く似た猫種にコーニッシュレックスと呼ばれる猫がいますが、遺伝子的には特に関係はありません。同じ特徴をもつ猫種ですが、耳や鼻の形など全くの別種です。
血統として登録されたのはイギリスで1960年、アメリカでは1979年。
アメリカの血統団体はデボンレックスとコーニッシュレックスを同種としてみていたのですが、19年間の研究により分けられることになりました。
繁殖に使われた猫がアビシニアンやコラットなので、顔立ちが少し似ているのも特徴です。性格も似ている部分があるので、かなり飼いやすい猫種になります。
また、鳴き声が小さいので集合住宅やアパートなどでも飼いやすいのも嬉しい特徴です。
デボンレックスの子猫・成猫の値段や価格相場はいくら?
日本ではあまり見かけないデボンレックスですが、生体代はいくら位なのでしょうか?子猫、成猫ともに見てみましょう。
子猫 | 成猫 |
---|---|
30~50万円 | 5~10万円 |
あまり日本では見かけない猫ということで少し高めですね!
本場イギリスや猫の繁殖の本場アメリカではそこまで珍しくないので値段は安めなのですが、輸入費用や日本での供給の少なさによって高めになります。
しかし、この値段はあくまで現在の日本での価格です。見た目も内面もとても魅力的な猫なので、ブームがくれば値段はさがるかもしれませんね!
また、ショー猫と呼ばれるタイプのデボンレックスでなければ値段はもう少し下がるかもしれません。上記の価格はあくまでCFAの血統書を持つ血統の良いデボンレックスの場合です。
そうでない場合なら13万円から15万円程度になる可能性があります。
なお、現在日本でブリーディングしているブリーダーは1人だけとなっており、上記の最高額はそれが元になっています。
デボンレックスの販売場所は、ペットショップ・ブリーダー・キャッテリー・里親のうちどこ?
デボンレックスをペットショップや里親で買うのはほぼ不可能で、ブリーダーから購入するか個人輸入のみです。メールや電話などでアポを取りましょう。
なお、国内でデボンレックスを扱っているブリーダーは一軒のみとなっています。
現在子猫が数匹販売されていますので、欲しい人はデボンレックス ブリーダーなどで検索をしてみてくださいね!
海外の場合ならDevon Rex Saleで検索するかCFAの英語サイトから探すと見付かると思います。
なお、キャッテリーはどうなの?となるのですが、キャッテリーはあくまでブリーダーの一種です。
その違いはCFAやTICAに動物愛護の観点から素晴らしいブリーダーであるという認定されているかの違いしかありません。
デボンレックスの基本的な性格はこの3つ!
デボンレックスは飼いやすいことでも有名です。では、どんな性格をしているのでしょうか?
- 人懐っこい
- 賢い
- 少しデリケート
1つ目に挙げる性格の特徴は、人懐っこく飼いやすいということです。デボンレックスはとても人懐っこく愛情豊かな猫種になります。
次に挙げる性格の特徴は、賢いということです。デボンレックスはしつけなどもしやすくトラブルが少ないのも特徴。
ただし、子猫時代は活発なので事故などに注意が必要かもしれません。
最後に挙げる特徴は、デリケートな面がありストレスを溜めやすい性格なことです。ここだけは少し要注意ですね!それでは、デボンレックスの性格を詳しくみていきましょう。
人懐っこい
デボンレックスはとても人懐っこく、愛情深い猫種になります。飼い主だけではなく家族全員によく懐き、肩に乗ったりとコミュニケーションも大好きです。
また陽気な性格でもあるので、来客者に対してもとてもフレンドリー。
接客係としても優秀で、気付けばお客さんの膝の上でくつろいでいたり、上述した様に肩に乗っていたりすることがあります。
さらに小さな子どもがいても特に問題なく飼え、同じ猫種なら先住猫がいても平気です。すぐに家族の輪に入れるのは、まさに飼いやすい猫と言えますね!
賢い
デボンレックスはとても賢く、聞き分けの良い猫です。そのためしつけに関しては特に問題がありません。これも飼いやすい猫といわれるゆえんですね。
また、根気よく教えることで芸を覚えることがあります。投げたものを取りにいくのは朝飯前で、教え方によってはお手やお座りなどもできるそうです。
見た目だけではなく中身も犬っぽいのが素敵ですね♪
ただし賢いがゆえに人間が困ることをしっかり把握するので、構ってあげないと拗ねて嫌がらせをする可能性があります。
少しデリケート
デボンレックスは陽気な性格ですが、すこしデリケートな部分があります。上でも述べましたが、人間に対する依存心が強いためしっかり相手をしないと拗ねてしまうんです。
また、大きな音や人が頻繁に行き来する場所に部屋を作ってしまうとストレスで病気になる可能性があります。
そのため寝床の設置場所などに注意しないとけません。プライベートな空間を作ってあげましょう♪
なお多頭飼いについてですが、同種や相手が犬の場合なら平気と言われています。この部分は個体差が大きいので、愛猫の様子をみて判断するといいのではないでしょうか?
デボンレックスの人気の毛色は何色?
かわいいフワフワパーマや飼いやすいといわれる性格だけが、デボンレックスの魅力ではありません。実は選べる毛色の豊富さも人気の理由なんです。
デボンレックスは色々な毛色が認定されており、モノカラーだけではなくバイカラーやトライカラー、タビーなどの模様も認定されています。
そのため理論上は全ての毛色が存在し、まさにより取り見取り状態です。
そうなると気になるのが、どんな毛色が人気なのかということですね!そこで、特に人気のある2色を紹介します。
黒
どんな猫種でも黒は一定の人気を持っているのですが、デボンレックスの場合は一番人気になっています。
デボンレックスが生まれたイギリスやヨーロッパでは黒猫が幸運の象徴とされているので、その影響かもしれませんね♪
黒猫が前を横切る=幸運が去っていくというのは、日本でもよく聞く話です。
なお黒というカラーは黒の単色であるモノカラーを指しており、うっすら模様が入っている場合は該当しません。頭部などを良く見て模様が入ってないか確認してください。
白
次に紹介するのが白です。デボンレックスはフワフワとした巻き毛が特徴の猫で、白いデボンレックスはまるで綿アメみたいにも見えますよね♪
人気の秘訣となっているのはそんな可愛いらしい姿といわれています。
ほかにも、白い猫が好きで飼う猫は白ばかりなんていう人もいるので、黒と同様に一定の人気を持っているのかもしれません。
こちらも上の黒と同様にうっすら模様が入っている場合があるのでよく確認してから選んでくださいね。
デボンレックスと似ている、コーニッシュレックスやスフィンクスとの違いは?
デボンレックスにはコーニッシュレックスやスフィンクスという良く似ている猫が存在しています。前者はカールした毛で、後者は顔や体型です。
特にコーニッシュレックスは巻き毛以外も良く似ており、猫好きの人でも一目見た程度は判別できません。
また作られた場所も隣の州ということで、同じイギリス生まれの猫として一緒にされることもあります。
実際に長い間同じ種族として扱われており、現在でもCFA以外の血統書団体ではコーニッシュレックスとしてひとまとめです。
それではデボンレックスとコーニッシュレックス、スフィンクスはどうやって見分けるのでしょうか?見分け方をそれぞれ詳しく見ていきましょう!
デボンレックスとコーニッシュレックスの違いは毛質と体型
デボンレックスとコーニッシュレックスとの違いは毛質と体型になります。どちらも巻き毛なのですが、デボンレックスの巻き毛はカールが緩くウェーブのような感じです。
逆にコーニッシュレックスはカールが少し強く、より巻いています。
また、触ったときの触感もそれぞれ違っており、デボンレックスはスウェードっぽく、コーニッシュレックスはシルクような毛質をしています。
体型の面ではデボンレックスの方が筋肉質となっておりガッシリとした体型。コーニッシュレックスの方が華奢な体型をしてスリムです。
デボンレックスとスフィンクスの違いは毛のあるなし
デボンレックスとスフィンクスの違いは毛があるかないかです。こちらはとても分かりやすいですよね!逆に共通点のほうは体型や顔になります。
ガッシリとした筋肉質の体型に大きな目や耳はまさにデボンレックスと共通で、スフィンクスに巻き毛が生えていれば見分けは間違いなくつきません。
遺伝子検査が必要なレベルで似ているんです。
その理由はスフィンクスの祖先にあり、その作出にデボンレックスが使われたからになります。それなら似ていて当然ですよね♪
デボンレックスの飼い方のコツや気をつける点は?
非常に飼いやすいと言われるデボンレックスですが、気をつけなければならない点がいくつか存在しています。それは一体どんなものでしょうか?
- 事故に注意
- 留守は控えめに
- 部屋は暖かく
- 病気に注意
一つ目の注意点はほぼ全ての猫に関係するもので、事故などで怪我などをしないようにというものです。
次に、二つ目は飼う際のコツで、人に良く懐くタイプの猫に共通するものになります。
そして三つ目と四つ目はデボンレックス特有のもので、特に気をつけなければいけないといわれるものです。それでは、それぞれの注意点を詳しくみていきましょう。
事故に注意
デボンレックスは筋肉質な体から分かるように活発です。そのため、事故などに注意しなければなりません。
特に子猫の間は頭を打つことで、てんかんになる可能性があるので要注意ですね!
また、良く動く猫ということで、走り回りますし飛び回るので壊れ物などは片付けておくのがおすすめです。壊されてしまう可能性があります。
なおキャットタワーについてなのですが、そこまで大きくなる猫種ではないので固定などは考えなくて大丈夫です。
留守は控えめに
デボンレックスを飼うコツとしてなるべく留守を控えるというのがあります。デボンレックスは愛情深く良く懐くため、人間に対する依存心が強く留守番にストレスを感じてしまいます。
また一人の時間が多くなると気を引くためにイタズラをする可能性もあるので、なるべく一緒に居てあげる必要があります。
しかし、仕事や買い物などどうしても外せない用事ってありますよね?そこで、同種の猫や犬との多頭飼いがおすすめです。
仲間意識が強いデボンレックスは、周囲にほかの生き物がいることでストレスの発散ができます。
部屋は暖かく
デボンレックスはイギリスという寒い地域に生まれながら、実は寒さに弱いので部屋を暖かくしておきましょう。
カールした被毛は寒さに対して強そうなのですが一般的な短毛種より長さが短いので、その分寒さに弱いのかもしれませんね。
部屋が寒いことで体調を崩すこともありますし、暖をとるために家電製品の上に乗りトラブルを起す可能性があります。
特に冬場は室温に注意し、寒がらせないようにしてあげてください。
病気に注意
デボンレックスは病気に注意しなければなりません。膝蓋骨脱臼や先天性貧毛、筋障害といった遺伝病があります。
どの病気も直接命の危機に関するものではありませんが、生活が困難になってしまわないよう症状がでた場合は早めの対処してください。
デボンレックスは繁殖に近親交配を繰り返したので、それが影響しているのかもしれません。
また、毛の密度が濃い猫のかかる皮膚炎などもかかりやすいので、そちらにも注意してあげてくださいね♪
デボンレックスを飼うのに向いている人はこんな人!
デボンレックスは飼いやすい猫ですが、向いている人向いてない人が存在します。そこで、どんな人が向いているのか見てみましょう。
- 猫を構うのが好きな人
- 家族がいる人
- 寒がりな人
デボンレックスは飼い主に対して依存心が強いので、猫を構うのが好きな人は最適です。たくさん構えばデボンレックスがストレスを溜めませんし、よく懐いてくれます。
また、寂しがりという性格でもあるので家族がいる人も最適です。人が多くいればそれだけ相手をしてもらえるので、デボンレックスにとっては最高の環境になります♪
一緒に遊ぶのも好きなので、お子さんがいる家庭にも向いています。
最後に紹介するのが、寒がりな人です。デボンレックスが寒がりなので、同様な感覚を持っている人ならお互いに快適に過ごせます。
デボンレックスはとても飼いやすい猫です。そして見た目もぬいぐるみのように可愛いので、これからどんどん人気が出てくると思います。
遺伝病がいくつかあるのでその部分だけは要注意ですが、命に関わるものはありません。見た目と性格の可愛さに惹かれた人は、これを機会にぜひ家族に迎えてあげてくださいね♪