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聖なる猫、女神に愛された猫などの異名を持つバーマン。ゆたかな被毛に美しい青い瞳を持つ、異名にたがわぬ姿をした猫です。
性格も申し分なく、飼いやすい猫種として最近人気が急上昇。手に入れたい!と思っている人も多いと思います。
そこでバーマンに関する情報をまとめてみました。値段や性格、寿命などをみていきましょう!
目次
【画像あり】伝説になった猫の種類、バーマンって?その特徴は?
項目 | 基本データ |
---|---|
英語名 | Birman |
原産国 | ミャンマー(旧ビルマ) |
被毛 | 長毛種 |
体型 | ロング&サブスタンシャルタイプ |
バーマンはミャンマー(旧ビルマ)原産の猫です。英語名がBirmanなので、とても分かりやすいですね♪
非常に古い時代から存在しているらしく、9世紀から15世紀まで存在していたクメール王国の記録にも出てきます。
ただし、当時のバーマンが現在のものと同一かどうかはわかりません。あくまで原種の可能性が高い程度です。
また、現在のバーマンは第二次大戦後にシャムなどの長毛種と交配して作られています。そう考えると原種はもう少し違った形をしていた可能性もありますね。
なお、体型は長くがっちりしたロング&サブスタンシャルタイプ。同一の体型の猫にはメインクーンやラグドール、ターキッシュバンなどがいます。
大きめなので、存在感のある猫が欲しい人にもおすすめですよ♪
バーマンの伝説
バーマンが世界に知られるようになったのは、ミャンマーの伝説からになります。
その伝説とはミャンマーの貴重な女神像を盗もうとする盗賊の到来を、現場となった寺院で飼われていた白猫が音を鳴らし高僧へ知らせたというものです。
この物語の終盤に高僧は寿命で亡くなるのですが、その際に女神が現れて白猫に姿を変えます。そして横たわっている高僧に飛び乗ると、高僧の魂を猫に入れかえました。
すると高僧の魂が入った白猫は足以外の体を金色の被毛で覆われ、瞳の色がブルーに変わってバーマンが生まれたとされます。まさに女神に愛された猫ですね♪
バーマンの歴史
20世紀初頭イギリスと中国がミャンマーの覇権を争った際、ミャンマー国内の治安は悪化。盗賊などが頻発します。
そのような中、とある寺院を警護していたイギリス軍の2名がオス・メス2匹の猫を保護。故郷であるフランスのニースへ持ち帰りました。
残念ながら道中オスの方は亡くなってしまいましたが、メスの方は妊娠しておりバーマンの基礎猫が生まれます。
以降フランスで繁殖が続けられるのですが、2つの大戦によって数が激減。
残り2頭になってしまいますが、有志の人たちがシャムやほかの長毛種と繁殖開始。頭数を回復させ現在に至ります。
バーマンの特徴
バーマンの特徴はミトンまたはグローブとよばれる前足に、フリルと呼ばれる後ろ足の靴下模様です。
どんなカラーのバーマンであっても、靴下模様をしているので靴下猫が欲しい人に最適ですね♪
また長い被毛も人気要素の1つで、ウサギの様なサラサラとした独特の触り心地をしています。
触感としてはペルシャの被毛に似ているので、ペルシャ好きなら必ず気に入ると思います!
ほかの特徴としてはローマンシェイプと呼ばれる鼻です。すっと通った鼻筋をしており、かなりの横顔美人な猫になります。
バーマンの子猫・成猫の値段や販売価格はいくら?
聖なる猫、女神に愛された猫などの異名をもつバーマンですが、実はそれほど高くありません。結構お手頃価格なんです。
子猫 | 成猫 |
---|---|
15万円~30万円 | 5万円~10万円 |
バーマンの値段は15万円から30万円と、一般的な猫より少し高い程度になります。人気になりやすい長毛種ですが、日本では知名度が低いためそこまで値段があがらないようです。
しかし、ショー猫と呼ばれるタイプやチャンピオン猫の子どもなら40万円近くになります。ほかにも血統書の有無やそのランクなどでも価格がかわります。
そのため上記の価格はあくまで一般的なバーマンの価格だと思ってください。
猫のバーマンを買うならブリーダー?キャッテリー?それとも里親?
バーマンは知名度が低いためペットショップではめったに買えません。そこでブリーダーやキャッテリー、里親を利用するのが一般的です。
では、どれが一番優れているのでしょうか?以下のメリット・デメリットをみてください。
ブリーダー | キャッテリー | 里親 | |
---|---|---|---|
値段 | 比較的安い | 高い | 無料 |
アフターサービス | 場合によってあり | 場合によってあり | 場合によってあり |
手に入るまでの期間 | 短い | 短い | 長期間になる可能性有り |
生体の質(毛質や体型、病気の有無など) | 選ぶ必要あり | 高い | ほぼ選べない |
被毛の色 | 選べる(予約含む) | 選べる(予約含む) | ほぼ選べない |
ブリーダーやキャッテリーなら好みの毛色を選ぶことができますし予約も可能です。
また、ブリーダーやキャッテリーによっては、一緒に暮らしていくためのコツを教えてくれることがあります。
なお、キャッテリーは血統書管理団体から優良認定されているブリーダーを指し、生体の品質に関してはどこにも負けません!
そのため病気が少なく見た目も申し分ないバーマンを買うことができます。ただし、その分値段が高くなるんです。質か値段かということです。
なお、病気の有無に関しては、親猫である程度判断が可能です。バーマンは遺伝病が多いので、ブリーダーやキャッテリーで買う場合はしっかりと親猫を確認しておいてくださいね!
最後に里親です。実は里親でもバーマンを手に入れることができます。子猫となると難しいのですが、成猫ならそこそこの頻度で見つかります!
猫のバーマンはおしゃべり好き?代表的な性格はこれ!
バーマンは飼いやすい猫種として有名なのですが、それは事実なのでしょうか?確認してみましょう!
- 従順で賢い
- かなりマイペース
- 甘えん坊でおしゃべり
欠点という欠点が見当たらない性格をしていますよね!飼いやすい要素を全て持っているパーフェクトキャットと言っても過言ではありません。
特に、従順と賢いこの2つの性格の組み合わせは重要です。この2つが揃っている猫はしつけがとても楽!
一緒に暮らしていくのに大きなトラブルを起しません。また、叱る回数が減るので懐きやすくなるんです!
それでは、ここからバーマンの性格について詳しくみていきましょう!
従順で賢い
バーマンは従順で賢い猫です。飼い主にとても良く懐き、叱らなくてもたいていのことは理解してくれます。優しく教えればイタズラもめったにしません。本当に飼いやすい猫なんです!
また、人間が好きという特徴があるので、急な来客が来ても大丈夫です。はじめは少し人見知りするかもしれませんが、すぐに慣れて甘えに行きます。
多頭飼いにも向いており先住猫がいてもすぐに打ち解けられますし、後から他のペットが来ても大丈夫!無視したりせずにちゃんと愛情を注いでくれます。
かなりマイペース
バーマンはかなりのマイペース。遊んだり走り回っているよりも寝ている方が好きです。1日ゴロゴロしているなんてこともよくあります。
しかし、遊ぶのが嫌いなわけではありません。飼い主が構ってくれるとなると、ノリノリで遊んでくれます。
飼い主が大好きなバーマンらしい行動ですよね♪全てにおいて飼い主が優先されるようです。
なお、幼猫の間は一般的な猫同様に活発です。事故やトラブルなどが起きないように、細心の注意をはらってください。
甘えん坊でおしゃべり
バーマンは甘えん坊でとってもおしゃべり!家の中を付いてまわったり、鳴き声で気をひこうとしたりします。
飼い主が歩いている最中に足元へ絡み付いてくるので、踏まないように注意してくださいね♪
また、筋金入りの甘えん坊ということで、使っているPCや開いている新聞の上に乗り作業の邪魔なんかもします。
しかし、自分勝手な性格ではないので注意すれば止めます。賢く従順な性格なので、ちゃんとしつけをすれば困ることはありません。
猫のバーマンの平均体重と平均寿命はどれくらい?病気はかかりやすい?
冒頭で紹介したようにバーマンは少し大きめです。同じ体格を持つ猫がメインクーンやラグドールなので、それに近いサイズになります。
それでは、一体どれくらいの大きさになるのでしょうか?
また、バーマンの寿命と、健康問題についても一緒に生活していくうえで重要ですので、この点について触れてみたいと思います。
バーマンの平均体重
バーマンの体型はロング&サブスタンシャルタイプなので、一般的な猫に比べると大きめです。それでは、どれくらい大きくなるのかみてみましょう。
オス | メス |
---|---|
3kg~6kg | 3kg~5kg |
どちらも5kgオーバーですが、一般的な猫の平均体重が3kg~4kg程度なので、少し大きめといった程度ですね♪もちろん、メインクーンと比べるとかなり小さくなります。
ただし、バーマンはあまり動かない猫種なので、体重が増加してしまう傾向にあります。気付いたら8kg超えなんてことも!
また、生まれつき体の大きな猫もいるので、あくまで平均体重だと考えてください。
平均寿命
それでは続いてバーマンの平均寿命を見てみましょう。いったいどれくらい生きてくれるのでしょうか?
一般的な猫の平均寿命が15年なので少し短めですね。しかし、悲しむことはありません。最近は医学の発達により、猫の寿命も伸びています。
また、しっかりと健康に気をつかっていれば長生きさせることができます。実際に私の飼っていた猫の内2匹は20年以上元気に生きましたよ♪
病気
それでは、最後にバーマンの病気についてです。バーマンは戦後2匹しかおらず、ほかの長毛種と交配して数を増やしました。
そのためほかの長毛種が持つ数多くの遺伝子病を受け継いでいます。それでは一体どんな病気になる可能性があるのか見てみましょう。
- 股関節形成不全
- 肘や膝の脱臼
- 天性貧毛症
- 眼の病気(先天性白内障など)
- 尾端壊死
- 肥大型心筋症
こう見るとかなり多いですよね。ただし、あくまで発症する可能性であり、必ずかかるわけではありません。また、一部を除いた病気は早期発見で症状を抑えることが可能です。
そこでバーマンと毎日スキンシップをしならが、体の調子を見てあげてください。そうすることで厄介な病気に早めの対処が可能ですよ!
バーマンと似ているシャム猫、ラグドール、ヒマラヤンとの違いはこれ!
バーマンにはシャム猫やラグドール、ヒマラヤンといった良く似ている猫がいます。そこで、バーマンと3種類の猫の違いをみてみましょう。
種類 | バーマン | シャム猫 | ラグドール | ヒマラヤン |
---|---|---|---|---|
姿 | ![]() |
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模様 | ポインテッド+靴下模様(ミトン・フリル) | ポインテッド | ポインテッド、ミテッドなど | ポインテッド |
鼻 | 普通(やや通った鼻筋) | 普通 | 普通 | 普通・ペシャ鼻 | 性格 | 従順 | 活発 | 従順 | 従順 | 被毛 | ロング・シングルコート | ショート | ロング・ダブルコート | ロング・ダブルコート | 体型 | ロング&サブスタンシャルタイプ | オリエンタルタイプ | ロング&サブスタンシャルタイプ | コビータイプ | 体重 | 3kg~6kg | 3kg~4kg | 5kg~8kg | 3kg~6kg |
バーマンの特徴は一目見てわかる靴下模様です。ポインテッド模様をもつほかの猫にはこの特徴が現れません。
そのため上記の猫種を見分ける際は、靴下模様かどうかになります。
長毛+ポインテッド+靴下模様=バーマンですね♪
また、被毛がシングルコートかどうかも違いの1つです。ただし、こちらは一目見た程度は分かりません!触った感触で「ちょっと違うかな?」程度になります。
バーマンを飼う時に注意すべき3つのポイント!
バーマンはとても飼いやすい猫ですが、注意すべきポイントが3つあります。それはどんなものでしょうか?
- 太りやすいので運動をさせる
- ブラッシングをかかさない
- 小まめな病気のチェック
上記全ての注意点が健康に関するものになっています。逆に言えばバーマンはそれ以外に欠点がないということなんです!イタズラも少なく暴れたりすることもありません。
それでは、それぞれの注意ポイントを詳しくみていきましょう。
太りやすいので運動をさせる
バーマンはとてもマイペースな猫なので、あまり動きません。そのため、運動量が少なく太っていってしまうんです。特に老猫はそれが顕著で、一日中寝ている場合もあります。
太ってしまうと糖尿病や肥大型心筋症といった、命に関わる病気になりやすく、寿命を全うできないかもしれません。それでは可哀想ですよね。
そこで、おもちゃなどを使ってたくさん遊んであげましょう!バーマンは飼い主と一緒なら遊んでくれますよ♪
バーマンは甘えん坊なので、一緒に遊ぶことでストレスの解消にもなります。適度な運動とストレス発散は長生きの秘訣ですね!
ブラッシングをかかさない
バーマンはロングコートなのでブラッシングをかかさないようにしてください。怠ると毛球症や皮膚炎といったトラブルを起してしまいます。
毛球症は酷くなると手術しなければいけませんし、皮膚炎は毛が抜けて禿げる可能性があるんです。
どちらもバーマンにとってはかなりの負担なので、1日2回のブラッシングをしてあげてくださいね♪
幸いバーマンはブラッシングを嫌がりませんし、コミュニケーションやスキンシップにもなるので一石二鳥です。
小まめな病気のチェック
バーマンは病気の多い猫です。上述した股関節形成不全、肘や膝の脱臼、肥大型心筋症などにかかる可能性があります。
そのため、毎日異常が無いかのチェックが必要です。一部の病気以外は、早期発見することで症状を抑えられますよ♪
バーマンを飼うのに向いている人はこんな人!
それでは最後にバーマンを飼うのに向いている人をみてみましょう!
- 猫を構うのが好きな人
- マメな人
猫を構うのが好きな人は甘えん坊のバーマンを飼うのに向いています。一般的な猫と違って、バーマンはいつでも構ってほしいタイプです。
たくさん構っていっぱい甘えさせてあげましょう♪
また、バーマンは毎日の健康チェックやブラッシングが欠かせません。そのためマメな人が向いています。そして健康チェックもブラッシングもバーマンからすればスキンシップです。
構われているのと同じ意味を持つので、ストレス解消にもなります。お互いに得する関係ということですね。
最近人気がでてきたバーマンは本当に飼いやすい猫です。しつけもしやすく良く懐きます。
また、見た目も魅力的ですよね!さすが、アメリカで10年の間常に人気猫種TOP10に入っているだけあります。
病気などの心配要素もありますが、強い個体を選べば一般的な猫とそう変わりません。優しく温厚な靴下猫の長毛種バーマンとなら、素敵な生活を送れると思います♪