猫なのに水が怖くないターキッシュバン。一時期は泳ぐ猫として話題になりました。
しかし、ターキッシュバンの魅力はそこだけではありません!ほかにもたくさんの素晴らしい特徴があるんです。
それでは、ほかにどんな魅力があるのでしょうか?基本情報や歴史、価格に性格と飼うのに役立つ情報をまとめてみました。ぜひ、ターキッシュバンの魅力に触れてください♪
目次
ターキッシュバンの基本情報と歴史はこれ!
ターキッシュバンは名前のとおりトルコ発祥の猫になります。それでは、一体どんな猫なのでしょうか?まずは、簡単に基本情報をまとめてみました。
項目 | 基本データ |
---|---|
原産国 | トルコ |
英語表記 | Turkish Van |
被毛 | 半長毛種 |
ターキッシュバンの歴史はトルコ南東部を旅行していたイギリス人2人が、バン湖で休憩していた所からはじまります。
彼らが猛暑の中休憩をとっていると、お供として現地人から譲りうけた猫2匹が湖に入って遊んでいるのを目撃。
その後ヨーロッパに連れて帰りその2匹を泳ぐ猫として広めました。二人は1959年には再度トルコで2匹のつがいを譲り受けると、新しい猫種としての登録を目指し純血種の交配を開始。
1969年にイギリスのGCCFで、1982年にはTICAとCFAに登録されました。なお、ターキッシュバンは人の手が加わっていない自然発祥の猫といわれています。
もっとも古い記録では紀元前1200年頃の貴金属などに描かれ、西暦75年のローマ帝国侵攻の記録にも姿を確認することができるようです。
一体どれくらい前からターキッシュバンは存在していたのでしょうか…。
泳ぐことができるターキッシュバンとはいったいどんな猫⁉︎その特徴は?
ターキッシュバンは知名度が無く、あまりピンとこない人も多いのではないでしょうか?そこで、ターキッシュバンの特徴をまとめてみました。
- 独特な模様
- 水を怖がらない猫
- 柔らかい被毛
- オッドアイ
泳ぐ以外にも特徴はあります。特に独特な模様については、紀元前から絵にされるくらいの特徴です。ターキッシュバンを語る上では外せません!
それでは、ここからそれぞれの特徴を写真と共に詳しくみていきましょう。なお、水を怖がらない猫については動画も用意しているので猫の泳ぐ姿を確認してください。
独特な模様バンパターン
ターキッシュバンの重要な要素として外せないのがバンパターンと呼ばれる模様です。見てもらえればわかるように、頭部と尻尾のみに色がつきます。面白い模様ですよね♪
このバンパターンは名前のとおりターキッシュバンから名前を取られており、ほかの猫でも稀に見かけます。
また、大事なのは模様が頭部と尻尾に多く存在していることなので、他の部位にある模様が2つ以下ならバンカラーです。
そのためターキッシュバンでも肩周辺に模様のある猫が存在しています。
なお、二色のバイカラーと良く似ている為に混同されがちですが、あくまでバンカラーは頭と尻尾以外が白です。そこが見分け所ですね!
水を怖がらない猫
ターキッシュバンといえば泳ぐ猫です。はじめてトルコ国外から持ち出された時から、世界中でそう認識されています。そこで上の動画を見てください!
水に浸かっても全然平気そうですよね♪普通の猫ならすぐに走って出ていきそうなものですが、落ち着いて水の感触を楽しんでいます。
しかし、ターキッシュバン全てが泳ぐという訳ではないんです。中には水を怖がる猫も存在しています。
あくまで、水を怖がらないタイプの猫が多い猫種と考えてくださいね!ターキッシュバンだからといって水に入れてはだめです。
なお、ターキッシュバン以外にも、水が得意な猫種は存在しています。同じトルコ出身のターキッシュアンゴラや大きくくなることで有名なメインクーンなどが有名です。
柔らかい被毛
ターキッシュバンは泳ぐ猫ということで有名になりましたが、その柔らかい被毛も注目を浴びヨーロッパで人気となりました。写真をみてもらえればわかるようにフワフワです!
中毛種ということで長毛種ほど被毛が伸びるわけではありません。なお、毛のタイプはシングルコートで、季節によって長さが変わるのも特徴です。
また、このシングルコートの中毛は防水性が高く皮膚が直接水に濡れないという特徴もあります。そのため、ターキッシュバンは水の得意な猫が多いのかもしれませんね!
オッドアイ
ターキッシュバンはオッドアイが多いことでも有名です。またオッドアイといえば全身が白の場合が多いのですが、バンカラーなら色付きでのオッドアイが生まれる可能性があります。
中々珍しいので、レアな猫が欲しい人ならターキッシュバンを狙ってみるのもいいかもしれませんね♪
ただし、オッドアイの猫は聴覚障害や色覚障害を持っている猫が多いので、健康状態には注意してあげましょう。
ターキッシュバンの子猫と成猫の値段や価格相場はいくら?
ターキッシュバンは非常にレアな猫ということでめったにお目にかかれませんが、縁あって手にはいる場合、価格はどれくらいになるのでしょうか?
そこでターキッシュバンの値段をまとめてみました。
子猫 | 成猫 |
---|---|
30万円~40万円 | 15万円~25万円 |
そうなんです、すっごく高価なんです。しかもこの価格は海外で直接飼った場合の金額なので、日本で飼うとなると20万アップ位は覚悟がいります。
また、個人で輸入しても輸送費などでプラス10万はするでしょう。
なお、トルコからの持ち出し禁止処置を受けているというのは勘違いです。持ち出し禁止なのはバンというターキッシュバンの親戚になります。
ターキッシュバンはどこで販売されているの?
ターキッシュバンはペットショップや里親ではほぼみかけることがありません。過去に何匹か販売or譲渡されたこともあるそうですが、かなりの運が必要になります。
そのため、確実に手に入れたいならブリーダーから買いましょう。日本だけではなく海外を含めてインターネットなどで探してみてください。
売っている数が少なく好みの猫を探すのは大変ですが、必ず手に入ります!
ただし、子猫を入手するとなると1年以上は待つ必要があります。また、輸入費用に10万近くかかるのでお金は多めに用意しておいてくださいね♪
ターキッシュバンの基本的な性格はこの3つ!
見た目麗しいターキッシュバン。色々な特徴があって面白いですよね!それでは、性格のほうはどうなのでしょうか?
- 活発
- 愛情深く飼い主によく懐く
- マイペース
見ての通りターキッシュバンはかなり飼いやすいタイプの猫です。また、すでに特徴として紹介した水が苦手じゃないというのも性格の1つです。
それでは、ターキッシュバンの性格を詳しくみていきましょう!
活発
ターキッシュバンは活発です。良く動き良く走り回るので、部屋を綺麗に片付けておくのがおすすめです。
また、高い所に登るのも好きなので、キャットタワーなどを設置しておくと喜びます!
ただし非常にマイペースな性格をしているので、遊びまわっていた次の瞬間には大人しくなる場合があります。かなりメリハリがある性格といえるかもしれませんね。
また、活発なので狭い場所が好きではありません。できればケージなどで飼うのではなく、家の中を放し飼いさせてあげてください。
自由に動き回れないとターキッシュバンはストレスを感じてしまいます。
愛情深く、飼い主によく懐く
飼い主に良く懐き、愛情深いのがターキッシュバンです。慣れるまでは少し時間がかかるのですが、1度慣れるとすぐに懐いてくれます。
また、愛情深いのも特徴で飼い主の言うことに従順です。そして賢い猫なので特に怒らなくてもしつけもできます。
そしてターキッシュバンは仲間を作るのが好きです。わけ隔てなくどんな動物とも仲良くできるので多頭飼いもOK。
さすがに小さすぎる小動物はダメですが、犬や猫はもちろんのことフェレットなども大丈夫ですよ!
マイペース
古い猫種によくあることなのですが、ターキッシュバンはとても気まぐれです。さっきまで甘えていたと思ったら、次の瞬間にはプイっと違う場所にいってしまいます。
また野性味の強い猫ということで抱っこなどはあまり好きではありません。1人で遊んでいる時は構ってほしくない時なので、そっとしておきましょう。
ただし、活発な性格でもあるのでおもちゃがあれば一緒に遊んでくれます。それこそ疲れるまで走り回るので、眠らせたい時には猫じゃらしなどで遊ぶといいかもしれませんね♪
ターキッシュバンを飼うときに気をつけることは?
ターキッシュバンは飼いやすいタイプの猫です。しかし、注意点が無いわけではありません。それでは、いったいどんな注意点があるのでしょうか?
- 自由にさせる
- 安全に運動をさせる
- 血液型と皮膚病に注意!
ぱっと見た感じでは一般的な猫の注意点とそう変わりませんね!すでに猫を飼っている人なら特に問題にならないと思います。
しかし、最後はターキッシュバン特有の問題なので要チェックになります。
それでは、ターキッシュバンを飼う時に気をつけることを詳しくみていきましょう。
自由にさせる
ターキッシュバンはマイペースできまぐれです。なるべく自由にさせて好きなことをさせてあげてください。
特に抱っこは注意です。野生の本能を強く残しているタイプの猫種なので、ストレスを感じてしまいます。
ターキッシュバンが甘えたいときだけ甘えさせてあげるのがいいかもしれませんね!
また、自由に歩き回るのが好きな猫種なので、ケージでの飼育は避けた方が無難です。自分の手を噛んで、被毛が禿げてしまう可能性があります。
安全に運動をさせる
ターキッシュバンはとにかく活発なので、それに伴い事故にあう確立が高くなります。特に小さい子猫時代は本当によく遊ぶので衝突事故や落下事故などに注意してください。
また、ターキッシュバンは体がそこそこ大きく育つので、キャットタワーは安定したものが必要になります。
床に固定出来るならそれが最善ですが、そうでない場合は重いものを用意してくださいね!
そして、水を怖がらないターキッシュバンの場合はお風呂で溺れる可能性があります。
風呂場の扉を閉めておくか、勝手に入らないようにしっかりしつけておきましょう。
血液型と皮膚病に注意
ターキッシュバンは古くから存在する猫種なので、遺伝子病の少ない猫とされています。しかし、被毛が長いため皮膚病になる可能性があります。
特に皮膚糸状菌症、いわゆる水虫には注意しましょう。
人間とターキッシュバンでタオルを共有しない、シャンプー後は皮膚までしっかり乾かすことで予防になります。
また、ターキッシュバンの半分がB型の血液を持っており、輸血で免疫反応を起こすことがあります。
血液検査をしておけばいざという時に安心なので、飼い始めた際にはなるべく早く獣医さんで検査しておくのがおすすめです。
ターキッシュバンと相性が良い人はこんな人!
ターキッシュバンは飼いやすい猫ですが、相性の良い人良くない人が存在します。それでは、相性の良いのはどんな人なのでしょうか?
- あまり構わない人
- 広い部屋に住んでいる人
- 毎日健康チェックできる人
野生味の強いターキッシュバンは構われたい時と、そっとしておいて欲しい時の差が激しい猫です。そのため相性の良い人はあまり構わず好きにさせてくれる人になります。
次に広い部屋に住んでいる人も相性の良い人になります。ターキッシュバンは非常に活発で走ったり飛んだりを良くします。
部屋が広ければそれだけのびのび遊べるので、ターキッシュバンはストレスを抱えず暮らしていけますよね♪
また、ターキッシュバンは遺伝病の少ない猫種ですが、長毛種のため皮膚病にかかる確率が高いんです。そこで毎日健康チェックできる人も相性の良い人になります。
ターキッシュバンは泳ぐことで有名になった猫です。しかし、その魅力はそれだけではありません。毛並みや模様、瞳の色とたくさんの魅力を持っています。
日本ではなかなかお目にかかれない分、手に入れることが出来ればとてつもない喜びがあるかもしれませんね♪