2026年9月6日、韓国メディア・韓国経済は韓国で購入できなくなった高級ブランドのジュエリーや日本限定商品を求め、日本へ旅行に行く韓国人が増えていると報じた。

記事は、20代の会社員Aさんの例を紹介。

Aさんは最近、有給休暇を取得して東京を訪れた。目的は、高級ジュエリーブランド「ティファニー」の指輪を購入することだった。この商品はかつて韓国でも販売されていたものの、2~3年前に韓国での販売が終了。現在では韓国内で入手することが難しくなっているという。

Aさんは「もともとジュエリーが好きで、どうしても欲しかった商品だったので日本まで来た」と説明。「海外通販で購入することもできるが、指輪はサイズが重要なので、実際に着けてから購入したかった」とし、日帰りでの日本旅行を決めたという。

記事は、「こうした単なる観光ではなく、特定の商品を購入することを目的に海外へ向かう『目的型ショッピング』が広がっている」と指摘した。日本政府観光局の訪日外国人消費動向調査によると、26年の第2四半期に日本を訪れた韓国人の旅行消費額は2589億円に達し、前年同期比で12.2%増加。韓国人観光客の日本での消費額も増加しているという。内訳を見ると、買い物代は746億円で、宿泊費の802億円に次ぐ規模となっている。

この背景の一つとして挙げられているのが円安で、9月6日時点のウォン・円相場は100円=約867ウォン。6月5日の974.6ウォンと比較すると、約3カ月で11%程度円安方向に動いた。

9月2日には100円=856.7ウォンまで下落し、23年11月以来の低水準となった。

しかし、高級ブランドの商品に限って見ると、「円安だから日本のほうが圧倒的に安い」とは言い切れない。円安が長期化したことで、日本で販売される高級ブランド商品の価格が相対的に安くなり、海外ブランド側が日本での販売価格を相次いで引き上げているためだ。日本の百貨店が外国人観光客向けに提供している割引も、高級ブランドの商品には適用されないケースが多い。

例えば三越伊勢丹などでは、外国人観光客を対象に購入額の5%を割り引くクーポンを提供しているが、ルイ・ヴィトン、エルメス、カルティエ、シャネル、ティファニー、ブルガリなど、多くの高級ブランドが対象外となっている。

記事によると、それでも韓国人消費者が日本まで足を運ぶ理由として、最近特に注目されているのが「希少性」だ。これまで韓国人の海外ブランド購入といえば、円安や免税制度などによる価格メリットが大きな動機となっていたが、最近では、「韓国ではもう買えない」「日本限定で販売されている」といった商品の希少性そのものが、日本へ向かう理由になっているという。

特にジュエリーは、バッグや衣類とは異なり、実際に身に着けてサイズや着用感、肌との相性などを確認してから購入したいという消費者が多い。韓国のSNSでは、日本で購入できる限定ジュエリーや、店舗ごとの在庫情報を共有する投稿も増えている。代表的な商品として挙げられているのが、ティファニーの「ティファニー 1837リング(ナロー)」で、この商品はかつて韓国でも販売されていたが、現在は販売終了状態になっている。一方、日本の店舗では現在も取り扱われているという。

韓国の業界関係者は「以前は為替レートや免税制度を考慮して海外で高級ブランド品を購入するケースが多かったが、最近では韓国で手に入らない商品を探すため海外店舗を訪れる消費者も増えている」と説明。

特に実際に着用して選ぶ必要があるジュエリーでは、この傾向がより強くなっているという。

これについて韓国のネットユーザーからは「韓国で売っていないから日本まで日帰りで行くのか。すごい時代になったな」「そこまでして購入したいんだね」「韓国のSNSで日本の店舗の在庫情報まで共有されているのが面白い」「日帰りで東京まで行ってジュエリーを買って帰る会社員…行動力がすごい」「そこまで欲しい商品なら、旅行も兼ねて買いに行くのはありだと思う」「福岡なら日帰りも現実的だし、これからもっと増えるかもしれない」などの声が上がった。

また、「円安だから安いと思ったら、高級ブランドはそうでもないんだな」「航空券まで考えたら、普通の商品なら韓国で買ったほうがいいだろうね」「ティファニーの指輪なら実際に着けてサイズを確認したいという気持ちは分かる」「韓国でも限定品をもっと販売すれば、国内消費も増えるんじゃないか」「日本にはない商品を買いに韓国に来ている日本人も結構いるから、お互い様かな。日韓はお互いにとって一番近い外国だよね」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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