中国メディアの快科技は「日本には『仙人』が次々と出てくるが、それは真の職人なのか、それともマーケティング目的の神話に過ぎないのか」との記事を掲載した。
記事は、「先日、静岡県のから揚げ店が66年間、店の油を守り続けてきたとの話題が中国のSNSで取り上げられ、反響を呼んだ」とし、「当初、『66年間一度も油を替えていない』との情報に多くの人が驚いたが、実際は毎日揚げかすを取り除き、新しい油を継ぎ足しているのであり、同じ油を半世紀以上使い続けているわけではない」と説明した。
その上で、「この話題をきっかけに、なぜ日本にはこれほど多くの『仙人(達人)』が存在するのかという疑問が改めて浮かび上がった」と言及。「飯炊き仙人、寿司仙人、天ぷら仙人、さらには焼き鳥やプリン作りの仙人まで登場し、その多くが数十年にわたり一つの技術を磨き続けてきたと言われている」とし、中国のネット上では「本当にそんな達人が次々と現れるものなのか」「(日本は)市場が小さいから地域の職人でも簡単に『仙人』として売り出せるのではないか」といった疑問の声が上がったことを紹介した。
記事はこうした声について、「確かに『仙人』と呼ばれる人々の多くは本物の技術を持っている。日本の伝統的な職人の中には、一生をかけて一軒の店を守り、食材選びや火加減、工程の細部に至るまで徹底的にこだわる人も少なくない。『仙人』とは、一つのことを何十年も繰り返しながら極限まで磨き上げた人のことなのである」と論じた。
一方で、「『仙人』という呼び名にはマーケティング的な要素も少なくない」と指摘。「日本市場は規模が限られており、業界の細分化も進んでいるため、特定分野で突出した存在になれば、『全国一』『国宝級』などとして売り出すことが容易だ。また、ドキュメンタリー番組やメディアを通じて、『一生をかけて技を極める職人』という物語を構築することでブランド価値を高める手法も定着している」と述べた。
そして、「中国などで『仙人』として神格化されている職人が、日本国内では実はそれほど有名ではなかったというケースも少なくない」とし、「実際、主要な客層が観光客という店も多い。『仙人』という肩書きは地元の人に向けたものではなく、外国人観光客向けのブランドイメージとして機能していることが少なくないのだ」と指摘した。
その上で、「結局のところ『仙人』とは超人的な存在ではなく、自らの技術を磨き続けた普通の職人のことだ。確かな腕を持つ人がいるのは事実だが、必要以上に神格化することはない」とし、「重要なのは肩書きではなく、最終的に提供される商品やサービスの質である」と結んだ。











