ドイツ・ハンブルクで開催中の第41回国際スーパーコンピューティング会議(ISC)で23日、第67回世界スーパーコンピューター・トップ500ランキングが発表され、完全に国産化された自主制御可能なスパコン「霊晟(Line Shine)」が同ランキングで首位に立った。2017年に「神威・太湖之光」が世界一になった後、中国製スパコンが再び世界トップに立った。
「霊晟」には二つの技術的特徴がある。一つ目は、これが完全に国産化され、独自開発されたという点だ。長年にわたる高性能GPU(グラフィック処理装置)と先端チップ製造関連設備の対中輸出規制に直面した中国の科学研究チームは、チップの設計からシステムレベルでの統合に至るトータルなクローズド・ループを構築し、真の自主制御を実現した。これはつまり、「霊晟」は何重にも包囲された状況の中でトップを取ったということだ。二つ目は、トップレベルのスパコンの多くがGPUに大きく依存する目下の状況の中、「霊晟」はCPUのみを使用してエクサスケール(1秒間に100京回)の計算性能を初めて達成したスパコンになったという点だ。「霊晟」の処理速度はこれまでトップだった米国製スパコン「エル・キャピタン」より約20%速い。「霊晟」の首位奪還が持つより重要な意義は、これが国産のチップ、メモリ、相互接続、放熱(冷却)など一連の国産技術スタックの実行可能性を検証した点にある。「霊晟」以前にはAMD、インテル、NVIDIAに全く依存せずに世界一のスパコンを生み出した国は一つもなかった。
中国製スパコンは約9年ぶりに首位に返り咲いたが、そこに至るまでに何が起きていたのかとたずねる人は多い。前回の首位獲得より早い15年初め、米商務省はすでに中国製スパコン「天河2号」関連の中国4大スパコンセンターを「輸出禁止リスト」に入れた。米国はその後、国家安全保障の概念をたびたび拡大し、19年には中国3大スパコンのうち「曙光」と「神威」を禁止対象にし、21年にはさらに中国スパコン関連企業7社をブラックリストに入れた。
中国製スパコンの世界一返り咲きは、中国がハイテク分野でますます強大な自主制御能力を備えるようになったことを物語るとともに、世界の関連産業の発展に新たな選択肢とより多くのチャンスをもたらした。現在、大気海洋環境、エンジニアリング・シミュレーション、材料科学、創薬、脳科学、AI4S、大規模モデルの推論など多くの分野は、スパコンの力強いサポートなしには成り立たない。長期にわたり、ハイレベルな演算能力資源は少数の西側諸国に極端に集中しており、多くの発展途上国は自前のスパコンシステムを構築することができず、一方的に技術を供与され、過酷な使用制限を受け入れるしかなかった。中国が歩んだ演算能力の道のりはグローバル・サウス諸国に対し、外部の制約を受けず、独自に開発を進める上での手本を示したといえる。
国と国との間には、相互に協力し合い、長所で短所を補い、相互に支援し合い、健全に発展する関係が必要だ。国家安全保障を口実として、他国に制裁を加えようとすれば、グローバル協力を損なうことになり、これは自国の発展チャンスを破壊することに他ならない。
事実が繰り返し証明するように、一方的な規制と技術のデカップリングは、他国を損なうだけで自国の利益にもならない。協力・ウィンウィンの方針を堅持しなければ、グローバルサプライチェーン市場をより大きくし、科学技術の共同の進歩を実現することはできない。











