重慶を流れる長江沿いには約66.67ヘクタールの汚水処理場がある。汚水処理場と聞くと、「近寄りたくない」と感じる人もいるかもしれないが、重慶の汚水処理場は今、処理水を使った発電に取り組んでおり、土地をうまく活用し、都市にさらなる益をもたらす場所へと変化している。
重慶市南岸区鶏冠石鎮を流れる長江の畔に立つと、発電施設から、最後の力を振り絞るかのように、長江に向かって勢いよく流れ落ちるきれいな水を目にすることができる。その勢いを生かして水車タービンが回され、年間1300万kWhの電力が発電されている。また、それを使用して汚水処理場の照明器具17%に灯りをともしている。これは中国初の汚水処理場の処理水を利用した発電施設だ。
鶏冠石汚水処理場は新中国成立後、重慶市最大の環境保護プロジェクトとなっている。面積は約66.67ヘクタールで、1日当たり120万立方メートルの汚水を処理する能力を備えており、重慶の中心部の約300万人市民の生活を支えている。
鶏冠石汚水処理場の徐凡(シュー・ファン)副工場長によると、処理場と長江の間には15.5メートルの落差があり、2009年にそれを活用する中国初の処理水を利用した発電所を建設された。25年末の時点で、発電量は累計で1億3600万kWhに達し、7000万元(約16億8000万円)以上の電気代の節約につながった。その量は二酸化炭素約8万トンの排出削減に相当する。徐副工場長は「処理水を無駄にすることなく、ここから放流するついでに発電してもらっている」と笑顔で話す。
発電できるようになっただけでなく、「空気」もきれいになっている。数年前までは、汚水を処理する過程で不快な臭気が発生していたため、周囲500メートルは安全のため開発できないエリアとされ、200ヘクタール以上の土地が使えない状況になっていた。
進化しているのは鶏冠石汚水処理場だけではない。重慶の水関連の管理は生態文明建設の「主力軍」となっており、互いに連携する排水管理体系が構築され、重慶市の91%の汚水を処理する能力を備えている。稼働中の汚水処理場は134カ所あり、1日当たりの汚水総処理能力は約672万トンに達する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











