高市早苗首相は1~3日の日程でインドを訪問した。モディ首相との日印首脳会談ではお互いを「兄」「妹」と呼び合い、親密ぶりをアピール。
高市氏は2日の首脳会談後の共同記者発表で「日印関係を新たな高みに引き上げていく」と強調。モディ氏は「共有する野心である世界の進歩を遂げよう」と呼び掛けた。両首脳は2兆円規模の投資を含む約120件の日印企業間の協力文書も公表した。
さらに防衛装備品をめぐる協力を推進していくことも確認。年内に外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開催することを申し合わせた。
日印首脳会談について、共産党機関紙・人民日報の電子版は中央民族大学地域・国別研究院の曲強副院長の見解を紹介。曲氏は「高市首相のこのような行動には三つの理由がある」と指摘した。
第一は日本の経済安全保障に対する不安。「現在、中日関係が冷え込み、中国が日本に対するレアアース(希土類)などの輸出規制を強化する状況の中、日本は居ても立っても居られないほど焦っている」とし、「インドには都合のいいことにレアアース鉱がある。年間生産量は世界の1%にも満たないが、レアアース不足が深刻な日本にとって、インドはまさに『格好のターゲット』だ」と例示した。
第二は高市首相が直面する国内の政治的圧力。「最新の世論調査によると、高市政権の支持率は就任以来の最低水準となった。今の高市首相にとって、立派な外交成果を挙げて自らの存在価値を証明することが急務だ」と述べ、「今回はモディ首相から『妹』と呼ばれ、盛大な歓迎式典も行われた。これはまさに高市首相が至急に必要としていた『重視されている』印象を与える場面だった」とした。
第三は「自由で開かれたインド太平洋構想」(クアッド)の再構築。「クアッドは各方面を引き込んで中国に対抗する陣営を構築することがその中核的な狙いで、提唱した安倍晋三元首相の後継者を自任する高市首相は日本が主導するインド太平洋地域における対中包囲網の再構築を図ろうとしている」と言及した。
一方、「インドは米国の態度の揺れに不安を感じている」と論評。「トランプ政権の同盟国に対する態度が頻繁に変わることから、インドは『見捨てられる』リスクを感じている」として、「インドにとってみれば、インドに手を差し伸べる日本が『互いに身を寄せ合う』ための良い選択肢になるのは当然のことだ」と報じた。(編集/日向)











