香港メディアの香港01は13日、中国国産旅客機「C919」について、受注は1000機を突破しているものの納入は3年半でわずか42機にとどまっていると指摘した。

記事によると、2026年7月までに対外的に公表されたC919の受注数は約1500機に上り、このうち確定している注文は約1150機に達している。

一方で、航空会社に実際に引き渡された機体は42機にとどまる。22年12月の初号機引き渡しから3年7カ月が経過しているが、月平均の引き渡しは約1機、引き渡し率は約4.2%となっている。

航空会社別では、中国東方航空の105機、中国国際航空の100機、中国南方航空の105機の計310機をはじめ、海南航空集団60機、チベット航空40機、春秋航空30機、吉祥航空20機など、注文は確実に積み上がっている。リース会社経由の注文も500機を超えている。

生産・引き渡しは22年に1機、23年に2機だったが、24年以降は2桁となり、26年上半期はすでに9~10機と徐々に増加している。製造元の中国商用飛機(COMAC)は26年に45機、27年に55機、28年に80機の引き渡し目標を掲げているが、現時点では目標との差が大きい。

記事によると、生産のボトルネックの一つになっているのがエンジンだ。C919は現在、米仏合弁のCFMインターナショナル製LEAP-1Cを搭載しているが、25年5月に米政府が中国向け輸出許可を一時停止した。同7月に制限は解除されたが、同年の納入は15機にとどまった。他方、国産エンジン「長江-1000A」は25年末に型式証明取得、26年第1四半期に搭載試験が行われており、輸入・国産の二本立て供給体制の構築が進められている。

記事は、「23年5月に商業運航を開始したばかりで、現在は量産化の立ち上げ段階にある」と言及。C919の最終組立ラインは現在、上海・浦東の1本のみで、浦東臨港で建設中のもう1本の組み立てラインが完成・フル稼働すれば、年間150機の生産が可能になる見込みだとした。

一方で、「客観的に考えれば、新しい生産ラインが初年度から成熟した生産ラインと同じ速度で稼働することは不可能だ」とも指摘した。

そして、「製造できる」ことと「大量に製造できる」ことの間には大きな隔たりがあるとし、「生産ラインの立ち上がりが遅いという現実と、紙面上で積み上がる注文の盛況さとの間には、依然として大きな緊張関係が続くことになる」と論じた。(翻訳・編集/北田)

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