2026年9月14日、韓国メディア・アジア経済は日本のアニメ作品の舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼」が巨大な観光ビジネスへと成長していると報じた。

内閣官房の資料に基づく推計では日本のアニメの舞台を目的に訪日する外国人は年間約140万人に上り、グッズ購入だけで年間380億円、宿泊や飲食などを含めた経済効果は約4700億円に達すると推計されている。

14日付の読売新聞によると、「聖地巡礼」という言葉がさらに広く知られるきっかけとなったのは16年に公開されたアニメ映画「君の名は。」の大ヒットだったという。同年、「聖地巡礼」が流行語大賞のトップ10に選ばれた。

1990年代の「美少女戦士セーラームーン」などの熱心なファン文化から始まったとされる聖地巡礼は、現在では日本政府も観光振興の一環として注目する産業へと発展している。SNSには作品のワンシーンと実際の場所を比較した写真や動画が数多く投稿され、「自分も同じ場所に行ってみたい」というファンの需要を刺激している。

記事は「日本の自治体もこの流れを地域振興につなげようと動いている」と指摘。群馬県ではアニメ制作関係者の宿泊費などとして最大2000万円を補助。福岡市も作品1本につき最大1000万円を支援するなど、さまざまな誘致策が行われている。また、石川県金沢市の湯涌温泉では、アニメ「花咲くいろは」に登場する架空の祭りを実際の恒例イベントとして開催。一過性のブームに終わらせず、10年以上にわたって「地域の伝統的なお祭り」として定着させることで、毎年約1万5000人の観光客と経済効果を生み出している。

さらに、静岡県沼津市ではアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台となったことをきっかけにファン向けの移住相談会を開催。これまでに実際に同市へ移住した人もおり、単なる観光にとどまらないケースも生まれているという。

記事は「一方で、観光客が集中することで新たな問題も発生している」とし、「SLAM DUNK」の舞台として知られる神奈川県鎌倉市の踏切周辺では、多くの観光客が押し寄せ、無断侵入などの問題が発生していることに言及。

いわゆる「オーバーツーリズム」が深刻化していると指摘した上で、専門家の「観光によって得られた収益をオーバーツーリズム対策に還元する循環を作ることが重要だ」との分析を伝えた。

これについて、韓国のネットユーザーからは「アニメのために日本へ行く人がそんなにいるんだ」「思ったより規模が大きい」「日本のアニメ産業の強さを感じる」「好きな作品なら一度は行ってみたいという気持ちは理解できる」「SLAM DUNKの踏切は写真で何度も見た」「SNSが聖地巡礼をさらに広げているんだろうな」などの声が上がった。

また、「制作会社に補助金まで出すとは本気だな」「温泉地でアニメの祭りを実際に開催するのは面白い」「作品が終わっても観光客が来るなら地域には大きなメリット」「韓国でもこういう観光をもっと活用すればいいのに」「ただ、人が集まりすぎると住民には迷惑になる」「SLAM DUNKの踏切問題を見ると観光客のマナーも重要」「観光収益を地域に還元する仕組みが必要だ」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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