千葉市の幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」に、中国で大人気の新たなタイプの家電である移動式スマートディスプレー「MegaPad(メガパッド)」が登場した。出展した「KEY TO COMBAT(KTC)」の展示エリアでは、大画面でありながら家の中を自由に移動できるユニークなスタイルが、来場者の関心を集めている。
「MegaPad」とは、簡単に言えば「家の中を自由に移動できる大型タブレット」だ。
テレビは大型化と高画質化が進み、迫力ある映像を楽しめるようになった。一方で、「一度設置すると簡単には動かせない」という不便さもある。スマートフォンやタブレットは持ち運びに便利だが画面が小さく、家族で一緒に映像を楽しむには限界がある。
「MegaPad」は、こうした両者の「すき間」に登場した製品だ。大型タッチスクリーンを搭載し、画面の高さや角度を調整できるほか、キャスターとバッテリー使用のモーターを備え、必要な場所に移動させて使える。
例えば、リビングでは映画やドラマ、キッチンでは料理動画、寝室では動画視聴、運動時にはヨガやダンスなどのフィットネス動画を鑑賞できる。仕事ならばオンライン会議や資料確認、さらに子どもの学習にも利用できる。ゲーム機を接続すれば、大画面モニターとしてゲームを楽しむことも可能だ。つまり、1台でテレビ、タブレット、モニター、フィットネス用ディスプレーなど、複数の役割を担う。
最大の特徴は、「画面を見るために場所を選ぶ」のではなく、「見たい場所へ画面を連れていく」という点だ。テレビのように設置場所が固定されておらず、タブレットのように机や専用スタンドを必要としない。
「MegaPad」は中国で、「閨蜜機(グイミージー)」と呼ばれている。「閨蜜」とは、中国語で親しい女友達や親友を意味する。この呼称には、単なる家電ではなく、動画を見たり、音楽を聴いたり、運動したり、仕事をしたりする時間に寄り添う「身近なパートナー」という意味が込められている。中国では1人暮らしの増加や在宅時間の長時間化などによって、家での過ごし方が変化している。こうしたライフスタイルの変化を背景に、「大画面なのに、置き場所に縛られない」という新たな家電の形が注目されている。
KTCのスタッフは、「東アジアでは生活スタイルに共通する部分が多い」と指摘した。その上で、「MegaPadには日本でも、仕事や家事の合間の時間を一緒に過ごす身近なパートナーになってほしい」と期待を寄せた。(取材/RR)











