◆米大リーグ ナ・リーグ―ア・リーグ(14日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 フィリーズのC・サンチェス投手(29)が本拠地でオールスターの先発という大役を務めたが、初回にまさかの3失点。1回3安打3失点で降板した。

 34球でストライク18球、ボール16球と緊張もあったのか制球が不安定だったが、3点を失い、なおも2死一、二塁のピンチで、ナ・リーグのロバーツ監督を制し、続投志願。最後はグリーンを三振に打ち取ると、スタンドの家族に手を振ってベンチに戻った。

 「監督は交代させたがっていたが、もう1人だけ投げさせて欲しいと頼んだんだ。幸いにそれが許されて、最後を切り抜けたのは良かった。スタンドの家族に手を振るのは習慣。いつも見守ってくれているので。沢山のファンに応援してもらって嬉しかった。四球は出したけど、問題はなかったし、調子は悪くなかった。きょうは思い切り楽しんで感じて味わう日だから」と充実した表情だった。

 8人の打者と対戦したが、一番手強かった相手を問われて「マイク・トラウト。彼から三振を奪えて嬉しい」。1番のトラウト(エンゼルス)から宝刀チェンジアップで空振り三振を奪ったシーンに満足そうだった。

 サンチェスは今季、4月から6月にかけて歴代5位の50回2/3連続無失点という大記録を樹立。前半戦は20試合でリーグ2位タイの11勝(4敗)、同6位の防御率2・62。同2位の127回1/3を投げて同2位の144奪三振を記録した。ミジオロウスキー(ブルワーズ)らとサイ・ヤング賞争いを繰り広げ、大谷翔平や山本由伸(ともにドジャース)のライバルになっている。

 「スーパースターと時間を共有し、多くのことを学び、素晴らしい経験ができた。最高の瞬間は、まだこの先。ここから後半戦も調子を維持して、プレーオフでなるべく長くプレーするという究極の目標を目指していきたい」

 真夏の祭典が終わり、サイ・ヤング賞を目指す右腕は、後半戦に気持ちを切り替えていた。

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