◆第108回全国高校野球選手権西東京大会 ▽3回戦 佼成学園15―6片倉=7回コールド=(15日・スリーボンドスタジアム八王子)

 第2シードの佼成学園が片倉を15―6の7回コールドで下し、4回戦進出を決めた。

 気温34度。

強い日差しが照りつける中、同点で迎えた3回だった。打者15人の猛攻で9点を奪って勝ち越しに成功すると、6回に4点を加えて突き放し、そのまま片倉を7回コールドで下した。

 昨夏の苦い経験が、猛暑対策を一変させた。佼成学園は昨夏、熱中症や足のけいれんでプレー続行が危ぶまれる選手が相次いだ。その反省を踏まえ、藤田直毅監督は昨秋から練習試合で対戦した習志野など強豪校の指導者へ「夏(の暑さ対策)はどうしているのか」と質問。「飲み物を工夫している」など各校の取り組みを参考に、トレーナーとともに対策を見直した。

 2月からは授業がない日の練習開始を従来の午前8時から9時に1時間遅らせることで睡眠時間を確保。大会直前の6月も主力選手を追い込み過ぎず、コンディショニングを最優先に調整を重ねた。さらに今夏の試合後はベンチ入りメンバー全員でスーパー銭湯へ向かい、入浴と食事で疲労回復を図るルーチンも導入させている。

 指揮官は「冬場だからこそ体力をつけることが大事。夏に足がつるかどうかは体力勝負」と説明。この日も体調不良や足をつる選手は一人もおらず、「同じようにコンディショニングを重視して戦っていきたい」とうなずいた。

 「4番・三塁」で先発出場し、4打数2安打2打点の活躍を見せた中村慈胤(じいん)内野手(3年)もその効果を実感する一人。江東区の自宅から約1時間半かけて通学するが「練習開始が1時間遅くなって睡眠時間もだいぶ変わった。良いコンディションで練習できて、大会にもつながっている」と効果を実感。試合後も「体重を落とさないために、しっかり食事を取ります」と夏仕様のとルーチンを続ける。

 睡眠、食事、入浴まで徹底管理。猛暑との戦いにも万全の準備を整え、頂点を目指し、次戦は18日に小平南と対戦する。

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