◆第108回全国高校野球奈良大会▽2回戦 奈良大付8-1高田商=7回コールド=(15日・さとやくスタジアム)

 力強いミット音が球場に響いた。奈良大付の大型右腕・新城楓雅(しんじょう・ふうが、3年)が高田商打線を圧倒した。

初回をわずか8球で片付けると、2回も9球で2奪三振。「三振を取ろうとしたら欲が出る。アバウトにストライクを狙った」。4回に2失策が絡んで1点を失ったものの、7回を2安打、4奪三振の1失点で完投。プロ10球団のスカウトが見守るなか、自己最速を2キロ更新する150キロでネット裏をざわつかせた。 

 巨人は水野編成本部長、柳館スカウト、岸スカウトの3人態勢で視察。柳館スカウトは「球速があがってもコントロールが乱れていない。制球力がいい」と成長を評価。春は本調子が出ず苦しんだが「スピードを出そうとして力だけで投げていたので下半身重視の力まないフォームに見直した」と田中一訓監督や投手コーチの助言もあり、投球動作を修正。この夏の舞台で190センチから投げ下ろす真っすぐに磨きがかかった。

 そんなエースが目標とするのは大阪桐蔭で同じ背番号1を背負う吉岡貫介投手(3年)だ。ともに大阪・大東市出身。

「少年野球のチームが同じで家も近くてよく遊んでました」と切磋琢磨(せっさたくま)した旧友の存在を明かした。今でも吉岡のピッチングフォームを見たり、連絡を取る間柄だという。「甲子園で投げ合いたい」。聖地での再会のため、まずは8年ぶりの頂点を目指す。(福島 凜子)

 ◆新城 楓雅(しんじょう・ふうが)2008年4月27日、大阪・大東市生まれ。18歳。小学4年で野球を始め、諸福スパイダーズに所属。中学時代は守口ボーイズでプレー。奈良大付では1年秋から背番号10でベンチ入り。50メートル走は6秒5。趣味は寝ること、好きな食べ物は焼き肉。190センチ、85キロ。

右投右打。

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