第108回全国高校野球選手権大会が5日、甲子園で開幕する。最速150キロを誇る左腕の聖隷クリストファー・高部陸投手(3年)の最後の夏に懸ける思いに迫った。

 切れ味を増した150キロ左腕が、聖地に戻ってくる。聖隷クリストファーの高部が圧倒的な投球で静岡大会を制した。高めがホップする自慢の速球を武器に全6試合に登板し、36回2/3を投げて4失点(自責3)で防御率0・74。48三振を奪い奪三振率11・78で、連覇の立役者となった。

 一躍、全国区に名乗りを上げたのは1年前の夏の甲子園だった。1回戦で明秀学園日立(茨城)を相手に1失点完投勝ち。2回戦で西日本短大付(福岡)に1―2で敗れたものの、春夏通じて初出場だった聖隷の2年生エースが、高校野球ファンに強烈なインパクトを残した。

 最高の舞台でさらに、輝くために昨年の反省を生かす。1年前は長期の宿舎生活を初体験。「慣れない環境で疲労が抜けなかった。今年はホテルでも体を動かせるようにしたい」。今年は宿泊先にローラーや、ストレッチ器具を持参した。

 連覇を決めた翌日、ユニホームを新調するために採寸を行った。「ズボンが昨年のMからOサイズになってました」。わずか1年で2段階もサイズアップ。「今年は昨年の1勝を超えたい。1試合でも多く試合をしたい。目標は最低ベスト8です」。たくましさを増した高部が快投劇を演じる。

 ◆高部 陸(たかべ・りく)2009年1月5日、埼玉県生まれ。17歳。小1の時に、根住少年野球で野球を始めた。中学では武蔵嵐山ボーイズでプレー。175センチ、74キロ。

家族は両親と姉2人。左投左打。

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