◆米大リーグ ヤンキース―ブレーブス(8日、ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ヤンキースは8日(日本時間9日)、試合前に恒例イベント「オールドタイマーズデー」(OB戦)を行い、2009年ワールドシリーズMVPでGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏も、歴代のレジェンドOBらとともに参加した。松井氏は背番号「55」のピンストライプに身を包み、3年ぶりに同イベントに参加。

試合前のフリー打撃では、1巡目の最終6スイング目に右翼最前列に推定100メートルの柵越え。打球が右翼最前列に突き刺さると、見守るOBレジェンドたちから喝采が起きた。2巡目は殿堂入りマリアノ・リベラ氏が打撃投手を務める中、フェンス手前への飛球を放つなどし、現役時代慣れ親しんだ左翼で球拾いを行った。

 試合前にはメディアに対応。日本人ルーキー、ロス五輪、高校野球の熱中症対策、古巣ジャイアンツなど多岐にわたって語った。

 ◆松井氏に聞く

 ―リベラと対戦。フリー打撃では柵越えも出た。

 「カットじゃなかった。ちゃんと真っすぐだったね。本当はバット折りたくなかったから、打ちたくなかったんだけど。でも、記念なんでね。マリアノからなかなか打つことないので」

 ―久しぶりのピンストライプ。

 「やっぱり、いつ着てもいいですね。なんか、引き締まりますよね」

 ―レジェンドOBが集まった。

 「懐かしくて。ほんと同窓会みたいな感じで」

 ―前回参加した時は、セレモニーだけだった。

 「試合は10年前かな。ホームランを打ったよ。(今日打ったら)10年ぶり2号か、フッフッフ(笑)」

 ―試合前のフリー打撃でライトに柵越えしたのは、松井さんとポサダさん。

 「野球教室の成果が出てますよね。年に何回か(子どもたちへのデモンストレーションで)ホームラン打とうと思って頑張ってるから。それが、今日は出ました」

 ―ホームランといえば、岡本、村上両選手が大谷選手の1年目を越えた。

 「素晴らしいの一言ですよね。二人ともチームの中心としてね。

しかも結果も残してるわけで、ただ素晴らしいなと思いますよ」

 ―岡本選手、日本時代に比べて三振の多さをどう見ていますか。

 「見てる感じでは、そんなに分かんないですけど。でも、やっぱり、ピッチャーとの対戦経験がないから。いくらデータが入ってるからといってもね、打席に入るとまた違ったものがあるでしょうし。まあ、仕方ないんじゃないかなと思いますけどね」

 ―今後は変わっていく?

 「それも分かんないですけど、そういう可能性はあるんじゃないですか。でもあれだけホームラン打って、それだけも素晴らしいと思います」

 ―ロス五輪監督に同学年の井口資仁さんが就任した。

 「応援していますよ、もちろん。同い年っていうこともありますけども、ただ、日本のチームを応援したいし。彼はオリンピックもプレーヤーとして出てるし。アトランタは銀(メダル)だったよね。その雪辱をね、ロサンゼルスで果たしてほしいです。同じアメリカじゃないですか」

 ―打撃コーチのオファーが来たら?

 「あるわけないじゃん(笑)」

 ―最近、(イチロー氏の)女子野球でもユニホームを着る機会がある。

ユニホームを着ることへの思いが湧いたりする?

 「わかりやすいよ、質問が(笑)。だから、こういう機会で着てるから、それだけで十分。毎日じゃなくていい。毎日着ると大変なんです。毎日20年着てたんで。もうね、だいぶ疲れちゃって」

 ―指導者としての目標とか、やりたいビジョンとかは。

 「それは今のところ何も考えてないですけどね。今あんまりマイナーリーグ(指導に)行ってないですけど、彼らがいい野球人生を過ごしてほしいなって思ってるだけで。自分の目標としては別にないです。若い時、マイナーシステムから少しずつ鍛えてきた選手は、もうそれだけでなんか応援したくなる」

 ―高校野球が開催されていて熱中症対策として7回制などが協議されている。

 「意見は特にないけど。僕の場合は高校野球は9回やるのが当たり前で、甲子園でやるのが当たり前で、その後もずっとそうだった。

それを変えた方がいいとか、そういう意見はないけどね。それはやっぱり今の時代に合ったルールに変わっていくのかどうか、皆さんが意見を出し合ってるんじゃないですか」 

 ―高校野球球児でもあった松井さんのご意見は?

 「意見? あるね。甲子園に360度からの冷風をピューっと、ミストみたいなやつ。風舞って誰もフライ捕れなくなるか。涼しくていいかもしれないけど。暑さ対策にはならないか。それはもう立場のある方が考えていくんじゃないですか」

 ―資金力豊かなドジャースの選手集めが批判の対象にもなっている。

 「戦力的に偏ることは。確かにあるんでしょうけど、でもそれはチームの目標、努力だから。今のルールの中でやってるんだったらしょうがないんじゃないですか。サラリーキャップが入るとかルールが変わるなら(状況も)変わってくるでしょう。今ルール内でやってるんだったら、誰も文句言えないんじゃないかなと思いますけどね、個人的にはね」

 ―ルールを変えたいというオーナーもいる。

 「それは、皆ポジション・トークだから、しょうがないです。皆自チームに生きることを言うのは、当たり前でしょ。皆さん(メディア)だってそうでしょ? 会社の立場で原稿書くでしょ? 昔からそうだよね。皆さんね。知ってるよ(笑)。それは野球界もね」

 ―(日本の)ジャイアンツがシーズン途中の監督交代を経て好調をキープしている。

 「ただ応援してるだけでね。でも素晴らしいと思いますね。あの時(監督交代)は、結構なんか危機的な感じなのかなというふうにね。それこそ報道でしか分からないんですけど。でも、あそこからねチームをたて直したんですから、今いる皆さん、首脳陣と選手の努力の成果だと思います」

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