◆明治安田J2▽第1節 札幌2―0徳島(8日・大和ハウスプレミストドーム)

 徳島戦はほめるところしかない、完璧な開幕戦だったと言える。ペイショットと白井の2得点はともにスーパーゴール。

それが2発も入る試合などなかなか無い。それだけにゴール前にもっと人数をかけて迫力を出して欲しいという課題こそあるが、攻守ともに安定した戦いを見せてくれた。

 攻撃面では得点者も素晴らしかったが、ティラパットの能力の高さを改めて感じた。ゴールの起点はいずれも彼から。中でも白井が挙げた2得点目の判断には感嘆した。彼が自陣でボールを拾ってドリブルで進んだ際、右側から白井が追い越していった。その際、自分で更に前に出て行ったら、白井のスペースはなくなっていた。そこで左にスッと切り替え、唐山にパスを出し、結果、ペイショットのクロスを白井が決めた。ティラパットが時間を作ったからこそ、攻撃がスムーズに流れ、貴重な追加点が生まれた。

 ティラパットのプレーは決して派手ではない。ただ何げなくやっているように見えてボールも奪われないから、ピンチも起こらず、相手も嫌がる。ピッチ全体をふかんして見ているような感覚は、天性のもの。

19歳でああいった2つ3つ先を見越したプレーを淡々とできるのは、すごいことだと。彼の存在が札幌には大きなものとなっている。

 守備も西野と梅津の22歳のセンターバックコンビが、ゲームをしっかりコントロールしていた。まだ1試合だけに何とも言えないが、若い選手が中心でしっかり戦えたことで勢いはつくはず。それだけに気がかりなのは、徳島戦で先発した11人の中で、ティラパットを始めGK田川、FW唐山とペイショット、MF木実の5人が期限付き移籍中の選手ということ。将来を見据えた場合、彼らが出て行かないような付加価値をクラブが築いていくことも、大事なシーズンになる。

 この場で一つ、お知らせしたいことが。2013年3月から掲載してきた「宏太’Sチェック」ですが、報知新聞北海道支局の閉局に伴い、8月いっぱいで終了することになりました。残り3回、チームへのしった激励を含め、コンサドーレを全力で語っていきます。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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