◆第108回全国高校野球選手権大会第14日 ▽準決勝 智弁和歌山7―1横浜(20日・甲子園

 智弁和歌山が優勝した2021年以来、5年ぶりの決勝進出を決めた。3回、同点に追いつきなおも無死二、三塁で5番・楠本龍生(3年)が横浜(神奈川)のプロ注目右腕・織田翔希(3年)から勝ち越しの3ランを放った。

 楠本は甲子園歴代最速156キロを記録したプロ注目投手の織田に2ボールから「まっすぐ一本」と覚悟を決めてフルスイング。152キロのストレート捉え、手応え十分の当たりに一瞬、バッターボックスで行方を見守るような”確信歩き”を見せた。夏空に上がった打球は右翼席に入る3ランとなった。

 中谷仁監督は「やはり、楠本のホームランというのはチームとしてはすごく大きかったですね」とヒーローをたたえた上で「ガッツポーズせんと、ちゃんと走ってと思いながら、まだ分からないと思いながら見ていました」と冷静に振り返った。

 さらに楠本について「ずっと思い切りのいいバッティングができる、守備を選手として取り上げてもらっているんですけど、バットが振れる良い選手なので、本当にここ一番で打ってくれると信じていました」と信頼を口にした。

 和歌山・田辺市出身の楠本の素顔については「思いっきりのいい、田舎の兄ちゃん。いい子で優しくて、勝負にビビっちゃう時もあるけど、覚悟決まった時は素晴らしいものがある。自信を持ってプレーできた時は、田舎のやんちゃ感がいい風に働いてると思う」と明かし、今大会の活躍を称賛した。

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