◆秋季高校野球静岡県大会予選 ▽敗者復活戦 富士宮西13―1富士宮東=7回コールド=(30日、静岡・愛鷹)

 敗者復活戦など12試合が行われ、県予選免除の聖隷クリストファーを含め、県大会出場40校が出そろった。前日、4回裏途中で継続試合となった一戦は、4―0から再開した富士宮西が富士宮東を13―1の7回コールドで下し、2年連続県切符を獲得。

遠江総合が秋は初となる県大会出場権をつかんだ。上位決定戦の未消化分の2試合は9月5日に実施。県大会の組み合わせ抽選会は7日に開かれ、12日に開幕する。

 富士宮西が継続試合を制した。古殿和彦監督(62)は「再試合の経験はあるけど、継続試合は初めて。試合途中から始めるなんて想像もつかなかったけど、勝てて良かった」と、ホッと一息。2日またいでの一戦を制し、2年連続県切符を手に入れた。

 前日は4点リードの4回裏2死一、二塁。カウント2―2の時点で雨が強くなって中断した。30分後の午前9時55分に継続試合が決定。選手は一度、学校に戻って練習し、緊張感を保ちながら長い一日を過ごした。この日はバスが手配できず、選手は保護者の車に分乗して球場入り。

すべてが初体験の中、父母の手も借りて乗り越えた。

 前日72球投げた左腕の山崎来斗(2年)は“連投”で計107球、3安打完投。「きのうは学校に戻ってブルペンで変化球を修正した」。再開直後に味方の失策で1点を失ったが、「1点はいい、と話していた。そのあと抑えられて良かった」と、笑顔を見せた。

 1987年にセンバツ出場した古豪。88年夏県決勝では浜松商と延長13回の激闘を演じた。3―4で敗れたものの、名勝負として高校野球ファンの記憶に残っている。そんな宮西も現在部員13人。1年は2人で来春の新入生次第では来秋の公式戦を単独で組めるかどうかの危機にある。「県で勝って宣伝したい」と、指揮官。生き残った伝統校が健在ぶりを示す。

(塩沢 武士)

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