W杯優勝の熱狂の裏で広がった憎悪 スペインSNSに5万件超の...の画像はこちら >>

スペイン代表のラミン・ヤマル photo/Getty Images

政府機関が調査

2026年ワールドカップの熱狂の裏側で、深刻な問題が浮き彫りになった。

スペイン紙『MUNDODEPORTIVO』によると、スペイン政府の「人種差別・外国人嫌悪対策観測所」が行った調査で、W杯開催期間中にSNS上で5万4771件ものヘイトメッセージが確認されたという。



調査対象となったのは、6月11日から7月21日までの期間。FacebookやXなどのSNS上に投稿された内容を分析した結果、大会に関連するものだけで約2万8100件に上った。

さらに、その中でも大きな割合を占めたのが北アフリカ諸国に対する攻撃だった。W杯関連のヘイト投稿のうち66%が北アフリカ勢に向けられ、特にモロッコ代表が標的となった。

SNS上では、モロッコ代表選手に対する人種差別的な表現も確認され、世界的な大会であるW杯の舞台裏で深刻な問題が起きていたことが明らかになった。

また、スペイン代表の若きスターであるラミン・ヤマルも攻撃対象の一人となった。

バルセロナ所属のヤマルは、16歳でトップレベルに台頭して以降、世界中から注目を集める存在となった一方、これまでも一部のスタジアムやSNS上で差別的な中傷を受けてきた。

今回の調査結果は、スペイン社会およびサッカー界が抱える根深い問題を改めて示している。

W杯は国境や文化を越えて人々をつなぐ大会である一方、熱狂が過熱することで、国籍や民族を理由にした攻撃が表面化する場にもなってしまう。

世界最高峰の舞台で輝きを放ったヤマルやモロッコ代表の選手たちを守るためにも、サッカー界全体で差別撲滅への取り組みが求められている。

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