スクーバル獲得は資金力だけじゃない……米記者「ドジャース批判...の画像はこちら >>

ドジャースに加入したスクーバル投手 photo/Getty Images

育成システムが実現させた補強

ロサンゼルス・ドジャースがトレード期限直前にデトロイト・タイガースからタリク・スクーバルを獲得したことについて、米『Sports Illustrated』のトム・バーデュッチ記者が「今回の補強は資金力ではなく、球界最高峰の育成システムが実現させたものだ」と分析している。

ドジャースはこの32カ月で大谷翔平、山本由伸、ブレイク・スネル、佐々木朗希、タイラー・グラスノー、カイル・タッカーら数々のスター選手を獲得。

そこへ2年連続サイ・ヤング賞のスクーバルも加わり、「また資金力で戦力をかき集めた」との声も上がっている。

しかし、バーデュッチ記者は「今回のトレードは球界の経済システムが壊れていることを示すものではない。むしろドジャースが長年築いてきた育成システムの強さを示した取引だ」と指摘した。

ドジャースがタイガースへ放出したのは、投手リバー・ライアン、投手ブレイディ・スミス、外野手ザイアー・ホープの3選手。ライアンとホープはいずれもドラフト下位指名やトレードで獲得した素材型選手で、球団が育成によって価値を高めた有望株だった。

同記者は「ドジャースほどドラフト下位や他球団から才能を見つけ出し、一流のプロスペクトへ育て上げる球団はない」と評価。かつてヨルダン・アルバレスやオニール・クルーズを放出した失敗を糧に、現在ではプロスペクト運用でも球界屈指の組織になったと伝えている。

さらに記事では、大谷とのFA交渉時のエピソードも紹介された。

ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は、大谷に対して「ドラフトでは毎年下位指名となり、国際契約資金も少ない。それでも毎年ファームランキングでトップ3~5を維持している」と説明。すると大谷は話を遮り、「どうやって?」と質問したという。

フリードマン氏はその理由として、「組織全体の一体感」「部門間の連携」「長年変わらない育成体制」を挙げたという。


バーデュッチ記者は、ドジャースの強さは巨額の資金力だけでは説明できないと強調。その上で、スクーバルの加入によって先発ローテーションはスクーバル、大谷、スネル、山本を軸とする球界屈指の陣容となり、「現代の王朝を築くドジャースが、これまでで最強の戦力を整えてポストシーズンへ向かう」と締めくくっている。

編集部おすすめ