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女が「誰が養っていると思っているんだ」と言ってしまうこともある。日本の専業「主夫」の現実に迫る

2016年2月10日 10時00分 ライター情報:青柳美帆子
女性は949万人。男性は11万人──日本の専業主婦/夫の数だ。正確には第3号被保険者(配偶者の扶養に入っている者)の人数で、仕事をしていても年収130万円の範囲内になる。
白河桃子の『「専業主夫」になりたい男たち』(ポプラ新書)は、日本ではまだ少ない「専業主夫」にスポットを当てた本。まずは目次を紹介しよう。
『「専業主夫」になりたい男たち』(ポプラ新書)

第1章 われ、いかにして主夫になりしか?
第2章 彼女、いかにして大黒柱になりしか?
第3章 主夫志望男性と主夫が欲しい働き女性のために
第4章 小島慶子×白河桃子対談「小島さん、女の大黒柱ってどうですか?」
第5章 あなたにも来るかも……ある日突然夫が主夫になる日
第6章 これからの主婦戦略とは?

専業主夫のとある1日


第1章では、実際に専業主夫をやっている男性たちを取材。彼らの家庭は、男性が家事や育児を担い、女性が外で仕事をしてお金を稼いでいる。よくある「専業主夫=ヒモ」という偏見とははっきりと違う(AV監督の二村ヒトシの定義では「ヒモとは女の下着一枚洗わない男のこと」)。
主夫になったきっかけはそれぞれで「健康上の理由」「圧倒的な収入差」「親の介護」「妻の転勤」など。完全に主夫業をやっている人もいれば、非正規・在宅でフリーランスとして働いている人もいる。
本で紹介されている専業主夫・しゅうちゃんの一日はこんな感じだ。

5時 起床、子どもと妻の朝ごはんを用意
7時台 妻が出勤
8時 子どもを園に送る
9時 自宅に戻り自分の朝ごはんと洗濯
10時半 買い物タイム(時にはママ友とコストコやイケアやイオンレイクタウンでまとめ買い)
13時 家事がひととおり終了。コーヒー新聞パソコンタイム
14時ごろ 晩御飯の支度、お風呂&トイレ掃除
16時 子どもを園に迎えに行く
18時 お風呂
19時 子どもとごはん
20時 寝かしつけ
20時半〜21時 妻が帰宅

性別が逆なだけで、一般的な専業主婦と全く変わらない。こういった話を聞くと、家事が苦手な身からすると「こういう男性と結婚したいな」と思えてくる。

男性から「降りる」選択


今では本格的な主夫のしゅうちゃん。しかし彼はそこに至るまでに、深い葛藤を克服してきた。主夫になったきっかけは難病。妻に離婚を切り出すと、「私が月に35万稼げばいいんでしょ?」と返され、主夫生活がスタートした。
〈なぜか、朝起きるとスーツに着替えて、ネクタイまでしめてお皿をがしゃがしゃと洗っていたこともあったそうです。自分は今仕事を休んでいるだけだ、と自分に言い聞かせながら〉
〈しばらくは、お金を1円も生み出さないことに耐えられず、朝だけの清掃のバイトや内職のような仕事をしたこともあったそうです。

ライター情報

青柳美帆子

フリーライター。1990年(平成2年)生まれ。オタクカルチャー・イベントレポ・明るいエロス・少女革命ウテナなどを中心に執筆しています。

URL:青柳美帆子のまとめ

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