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「オリジン」を知って「僕のヒーローアカデミア」をもっと楽しむ

2016年4月18日 09時50分 ライター情報:杉村啓
原作である漫画版もアニメ版も大好評の『僕のヒーローアカデミア』。原作の1話分がアニメでは2話分で放送されたことも話題になった。だが、もしかしたら、アニメの2話までを見て少し疑問を覚えた人もいるかもしれない。
僕のヒーローアカデミア(堀越耕平 集英社)第1巻。
表紙にも書かれている第1話「緑谷出久:オリジン」が収録されている

内容に文句があるわけではない。台詞は原作に忠実だし、それでいて原作を補うような細かいカットが追加されている丁寧な描写はよくぞここまでやってくれた! という気持ちでいっぱいだ。詳しくは大山さんの書いたレビュー1話2話も参照して欲しい。原作を読み返したいという人は、こちらから無料で1話だけを読める。

アニメを見逃してしまった! という人は、ニコニコチャンネルで今なら無料公開1話と最新話(1週遅れ)で2話を見ることができる。Amazonビデオ派の人はこちらから見られるので、是非見て欲しい。

どこに疑問があるかというと、アニメ第1話のタイトル。「緑谷出久:オリジン」は、第2話のタイトルにふさわしかったのではないか、という点だ。

「オリジン」回とは?


アメリカンコミックスには「オリジン(origin)」という用語がある。辞書を引いてみると意味は「起源、発端、源泉、源、原因、生まれ、素姓」とある。

その名の通り「あるキャラクターがいかにしてヒーローもしくはヴィラン(敵役)になったのか、または能力を得たのか」を描く回。それが「オリジン」だ。

緑谷出久のオリジンは、主人公である緑谷出久がヒーローになることを決意した時のことだ。具体的には、無個性に生まれついてしまったために、どんなに焦がれても母親からも言ってもらえなかった言葉。人生で一番言って欲しかった言葉を、憧れであるNo.1ヒーローオールマイトから『君はヒーローになれる』と言ってもらった瞬間に他ならない。

このシーンは原作1話(単行本1巻)の最後に収録されているため、アニメ版では2話に登場する。ところが、アニメ版2話のタイトルは「ヒーローの条件」。確かにそれも話の筋として非常にマッチしており、間違ったタイトルとまでは言わないが、「緑谷出久:オリジン」にして欲しかったところだ。もしくは、第1話を「緑谷出久:ビギンズ」で、第2話を「緑谷出久:オリジン」にするとか。

その他の「オリジン」回


『僕のヒーローアカデミア』では「オリジン」回を非常に重要視している。例えば1巻の表紙に書かれている、その巻を代表するタイトルには「緑谷出久:オリジン」とある。

次にあるのは第39話の「轟 焦凍:オリジン」単行本5巻収録)。

ライター情報

杉村啓

醤油と日本酒と料理漫画とその他諸々をこよなく愛するライター。なんでも超丁寧に解説します。近著に『白熱日本酒教室』(星海社)、『醤油手帖』(河出書房新社)ほか。

URL:醤油手帖

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