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「ジュラシック・パーク/炎の王国」スピルバーグを研究し倒したジュラシック本歌取り、リスペクト!

2018年7月16日 09時45分 ライター情報:しげる
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は、和歌でいう本歌取りのような映画である。前作『ジュラシック・ワールド』からの続く新作ではあるが、それと同時にオリジナルの『ジュラシック・パーク』シリーズからの引用に彩られた、シリーズへのリスペクトに満ちた映画だった。

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『炎の王国』の舞台は、前作『ジュラシック・ワールド』の3年後。開業して観光客が来まくっていたジュラシック・ワールドが、人工恐竜インドミナス・レックスの暴走で壊滅した事件の後である。ジュラシック・ワールドがあったイスラ・ヌブラル島は放棄され、恐竜たちはそこで自由に生活していた。が、火山活動が活発になり、人間によって復活させられた恐竜たちは二度目の絶滅の危機に瀕することに。

ジュラシック・ワールドの元運営責任者であり、崩壊したワールドから脱出したクレア・ディグリングは恐竜保全のための団体を作り、火山の噴火から恐竜たちを保護しようと活動していた。クレアは初代ジュラシック・パーク創設者であるジョン・ハモンドのビジネスパートナーだった資産家ベンジャミン・ロックウッドからの協力を取り付け、またロックウッド財団の経営者イーライ・ミルズからの依頼もあって、ワールド崩壊を生き延びたはずのヴェロキラプトル「ブルー」を捜索することに。そのために再度駆り出されたのが、クレアと共にワールドから逃げ出した元ラプトル飼育員のタフガイ、オーウェン・グレイディだった。

「崩壊した元パークに恐竜を探しに行く」というあらすじは、シリーズ2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を思い出させる。実際『炎の王国』にも「もう恐竜に関しては懲りているけど、いろいろあって再度島に足を踏み入れる主人公」「恐竜を狙う悪い傭兵たち」というような『ロスト・ワールド』的要素は散りばめられている。が、状況は『ロスト・ワールド』よりずっと深刻。なんせイスラ・ヌブラル島では火山が爆発して溶岩がドロドロ流れてくるのである。

この火山と恐竜の合わせ技での大騒動は、ディザスター映画としてさすがの出来栄え。おれが『ロスト・ワールド』で大好きだった「絶対恐竜を捕まえる車」みたいなぶっとんだガジェットは出てこなかったが、それでも「グニャグニャになりながら溶岩から逃げるクリス・プラット」「めちゃくちゃビビるメガネのオタク」「映画の冒頭で土砂降りの中酷い目に遭う人」など、『ジュラシック・パーク』直撃世代も納得のジュラシック感が大変嬉しい。

ライター情報

しげる

ライター。岐阜県出身。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

URL:Twitter:@gerusea

「「ジュラシック・パーク/炎の王国」スピルバーグを研究し倒したジュラシック本歌取り、リスペクト!」のコメント一覧 2

  • 匿名さん 通報

    面白い!観たくなってくるコラムだった。 最初の「ジュラシック・パーク」を劇場の先行オールナイトで観た世代にとってはたまらない解説だ。

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  • 匿名さん 通報

    「マルドゥーンさん」大共感です! 原作でも一番クールな登場人物ですものね!

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