以前、「ロンドンの和食店「わがまま」にわがまま言う」で取り上げられた「わがまま」。今では、世界中に広がっているようだ。
ニュージーランド最大の都市オークランドに、突如として現れた巨大な看板。それは、どんぶりを顔のところへ持っていき、ラーメンのスープらしきものを飲むアジア系の男の写真。そして、その看板の奥に、まるで隠れるようにあるのが、「wagamama(わがまま)」。
店に入ると、愛想のいいスタッフたちが出迎えてくれる。彼らが着るユニフォームの赤いTシャツに、カタカナで書かれた「ワガママ」という文字を目にして、日本人経営のお店かと一瞬思う。が、それにしては、なんだか様相が違っていた。アジア系が多く住むオークランドでは、日本食のお店はたいてい、店員も客層も日本人もしくはアジア系であることが多い。だが、「わがまま」にいたお客さんたちはほとんどがヨーロッパ系で、フロアスタッフにアジア系は一人もいない。シェフの中にようやくアジア系を見つけることができたが、やっぱりヨーロッパ系が多い。オークランドでは、ちょっぴり見慣れない、不思議な空間なのである。
メニューには「味噌ラーメン」「餃子」「チャーハン」「やきそば」「やきうどん」と日本人にはお馴染みのものから、「鮭ラーメン」「チリビーフラーメン」とオリジナリティのあるものまでバラエティ豊か。
早速、「わがまま」の広報担当ヴィッキさんに詳しいお話を訊いてみた。「わがまま」の経営者はイギリス在住の中国人アラン氏で、なんと、日本で人気のあるラーメン屋さんからヒントを得て生まれものだという。1992年にロンドンで第一号店をオープンさせ、2006年3月現在、イギリスに40店舗、ニュージーランド、オーストラリア、ベルギー、デンマーク、アラブ首長国連邦、アイルランド、オランダ、トルコに全21店舗ある。
さて、気になるお店のネーミングだが、日本語の「わがまま」という言葉を気に入ったアラン氏は、そのままそれをお店の名前に使うことにしたそうだ。ヴィッキさんによると「"わがまま"には悪い意味もありますが、"こだわり"という意味で私たちは捉えています」とのこと。「なるほど……」。でも、やっぱり、海外で見る「わがまま」という文字は、日本人にはかなりインパクトがある。
さて、お味の方だが、予想していた以上においしい。メニューの種類も豊富だし、日本人にもウケるような気がする。日本での出店予定はあるのだろうか? ヴィッキさんに訊ねたところ、「具体的な予定はありませんが、近い将来、実現したいですね」という返事がかえってきた。
あのドデカイ看板とともに、「わがまま」が日本に上陸する日も近いかもしれない。
(畑中美紀)
今回、その後の「わがまま」に迫ってみた。
ニュージーランド最大の都市オークランドに、突如として現れた巨大な看板。それは、どんぶりを顔のところへ持っていき、ラーメンのスープらしきものを飲むアジア系の男の写真。そして、その看板の奥に、まるで隠れるようにあるのが、「wagamama(わがまま)」。
店に入ると、愛想のいいスタッフたちが出迎えてくれる。彼らが着るユニフォームの赤いTシャツに、カタカナで書かれた「ワガママ」という文字を目にして、日本人経営のお店かと一瞬思う。が、それにしては、なんだか様相が違っていた。アジア系が多く住むオークランドでは、日本食のお店はたいてい、店員も客層も日本人もしくはアジア系であることが多い。だが、「わがまま」にいたお客さんたちはほとんどがヨーロッパ系で、フロアスタッフにアジア系は一人もいない。シェフの中にようやくアジア系を見つけることができたが、やっぱりヨーロッパ系が多い。オークランドでは、ちょっぴり見慣れない、不思議な空間なのである。
メニューには「味噌ラーメン」「餃子」「チャーハン」「やきそば」「やきうどん」と日本人にはお馴染みのものから、「鮭ラーメン」「チリビーフラーメン」とオリジナリティのあるものまでバラエティ豊か。
デザートには数種類のショートケーキも取り揃えられている。
早速、「わがまま」の広報担当ヴィッキさんに詳しいお話を訊いてみた。「わがまま」の経営者はイギリス在住の中国人アラン氏で、なんと、日本で人気のあるラーメン屋さんからヒントを得て生まれものだという。1992年にロンドンで第一号店をオープンさせ、2006年3月現在、イギリスに40店舗、ニュージーランド、オーストラリア、ベルギー、デンマーク、アラブ首長国連邦、アイルランド、オランダ、トルコに全21店舗ある。
さて、気になるお店のネーミングだが、日本語の「わがまま」という言葉を気に入ったアラン氏は、そのままそれをお店の名前に使うことにしたそうだ。ヴィッキさんによると「"わがまま"には悪い意味もありますが、"こだわり"という意味で私たちは捉えています」とのこと。「なるほど……」。でも、やっぱり、海外で見る「わがまま」という文字は、日本人にはかなりインパクトがある。
さて、お味の方だが、予想していた以上においしい。メニューの種類も豊富だし、日本人にもウケるような気がする。日本での出店予定はあるのだろうか? ヴィッキさんに訊ねたところ、「具体的な予定はありませんが、近い将来、実現したいですね」という返事がかえってきた。
あのドデカイ看板とともに、「わがまま」が日本に上陸する日も近いかもしれない。
(畑中美紀)
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