タバコの“賞味期限”、チェックしたことありますか?
タバコの賞味期限は製造月から10カ月。ぜひ美味しい期間にどうぞ
以前、Bitで「消費期限切れ食品を食べる人はどれくらいいるのか?」という記事を書いた。その時は、意外と消費期限切れを食べる人がいたことに驚いたが、最近気づいたのは、タバコにも“賞味期限”があるということ。
喫煙人生かれこれ8年ぐらいの僕にとっては遅すぎる発見ではあるが、果たしてこのタバコの賞味期限とは一体、いかなる期限なのだろうか? 過ぎると何か変化が起きてしまうのだろうか 日本たばこ産業株式会社(JT)にお話を聞いてみた。

そもそもタバコの賞味期限の考え方とは何なのか?
「タバコの賞味期限は、食べ物の賞味期限と考え方は同じです。賞味期限を過ぎると、味や香りが変化してしまい、タバコ本来の味を楽しむことができなくなってしまいます。具体的に言うと、味が少し辛くなってしまったり、メンソールがとんでしまったりという変化が起きます」

確かに封を開けてから数日経ったタバコを吸うと、このような味になってしまうことがある。それが封を開けてなくても味が劣化してしまうのが賞味期限切れのタバコということ。

では一体、タバコの賞味期限はどれぐらいで設定されているのだろうか?
「だいたい製造月を含めて10カ月後が賞味期限に設定されています。
万が一、自動販売機や販売店さんで賞味期限切れのタバコが出てしまった場合は、販売店かJTまでご連絡頂ければ交換させて頂いています」

あまり賞味期限切れのタバコを買ってしまうというケースは少ないと思うが、万が一このようなケースにあたってもこれを聞いて安心だ。ちなみにタバコを買い溜めしている方は、なるべく日があたらず湿気の少ない場所に保管するほうが良いそう。紙なので湿気に弱く、賞味期限前とはいえ、保存状態によっては劣化してしまう可能性もあるとか。

最後に、賞味期限切れのタバコを吸った場合に何か体に変化が起きてしまうのか聞いてみた。
「食品とは違って、お腹が痛くなったりという体に害を与えることはありません。味が落ちてしまうというのが、タバコの賞味期限です」

身近にありながらも意外とわからないタバコの賞味期限。
これからタバコを購入した時は、少しだけ賞味期限を意識して見てみたいと思う。やはりせっかく吸うなら美味しいタバコを吸いたいですもんね。とまぁ味のことだけ心配して体のことは心配しないと言うのもおかしな話ではありますが、それが愛煙家ではないでしょうか。
(木南広明)