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牛乳パックの「あけぐち」じゃない方はなぜ開けにくい?

この前、家へ遊びに来た友達と、コンビニでバナナ味のミルメークを買った。懐かしさからテンションが上がる一同。
家へ戻ると、はやる気持ちを抑えられず、一緒に買った牛乳を開け始める友達。すると、A型の僕にとって信じられない姿が、目に飛び込んできた。
友達は、パックを“あけぐち”の逆側から開けていた!!

「あーっ!」って止めたけど、もう遅かった。口の部分がボロッボロで、注げばダダ漏れする牛乳。友達は言った。
「だったら両側とも開けやすくなってたらいいじゃん」

確かにそう言われれば、その通りかもしれない。しかしどうして“あけぐち”じゃない方は、あんなにも開けづらくなってるんだろうか。そんな疑問を、ある紙パックメーカーにぶつけてみた。
「食品を扱っておりますので、衛生上、密封しなければならないんですね。接着を弱くしてある“あけぐち”を両側に作ると、密封性が保たれない危険があるんです。そのため、輸送時やスーパーでの管理、お客様が飲まれるときなど衝撃が加わったとき開いてしまう危険を考え、“あけぐち”は片方だけにしてあります」

確かに“あけぐち”は簡単に開けられる。簡単に開けられるだけに、簡単に開いてしまう。それを防ぐには、両側を開けやすくするのは難しいようだ。
ところで、どうやって開けやすくしてあるんだろうか。
「くっつける部分をバーナーであぶって、ポリエチレンを溶かしているんですね。このとき、開けやすいほうの口には、はがしやすくなる塗料を少し塗っているんです」

この塗料は、もちろん身体に害はない。ちなみに最近では、超音波でくっつける装置も登場している。バーナーと同じように、ポリエチレンを溶かすことで接着。超音波を強く当てるか弱く当てるかで、ポリエチレンの溶け具合を調節し、塗料を使わずにあけぐちを作っているのだ。

紙パックは、これまでも進化を遂げてきた。
現在牛乳などでよく見る形の容器“ピュアパック”が市場に出始めたのは、1930年代のアメリカ。ホッチキスで留められた容器には注ぎ口がなく、ナイフで開封していたという。
その後改良され続け、日本では64年の東京オリンピックなどをキッカケに、急速に普及。今に至るというわけだ。

技術の進歩と開発の努力が生んだ、牛乳パックの“あけぐち”。
“あけぐち”じゃない方を開けるのは、紙パック開発の人たちのためにも、A型の僕たちのためにも、やめてあげてください。
(イチカワ)

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2007年8月9日のコネタ記事

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